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単焦点と望遠ズームがあればだいたい撮れるのでは?と調べてみたらフルサイズが手頃になっていた。

 タイトルのように思うのは実感からだ。
単焦点レンズ、これは35mmか50mm お好みで選べばいいが、個人としては50mm。でも使い勝手を考えると35mmかなと思う。
 望遠ズームは70-から始まるやつでもいいし、150-600みたいなのでも良い。ここは自分の撮る領域を考えてセレクトする。

 で、それで基本、完結できるんじゃないか。

 いや、僕はそれでまったく完結していないので、どの口が言っているんだ、という話ではあるのだけれど。

 それはさておき。

 かねてより望遠はズームがいいと思っている。野鳥を撮ることはしないが、そういう対象でもズームができた方がフレーミングしやすいはずだ。
 一方で標準域は足で稼ぐ。その面白さがあるから、標準はズームではなく単焦点を推したい。その分ボケを効かせることもできるし画質も良い。スマホではなかなかできない分野がボケと望遠なのだ。その上で、むしろスマホに慣れている人の方が、ズームできないことに慣れているのではないか、とも思う。だから標準域は単焦点でいい。

 この2本構成は日常を印象的に、イベントを撮る時はしっかりと、というものだ。
 子どもの運動会、とかはやっぱり望遠が必要になる。でも、日常は単焦点レンズでいいように思う。

 先日写真を整理していて、スマホの写真もあれこれいじっていたのだけれど、やはりぐっとくるんだよね、カメラの写真の方が。ただ、スマホの利点として、いいなと思った瞬間、身につけているのはスマホ、という点はアドバンテージがあるのは確か。でも描写はカメラの方が断然良くって、そこにボケの感じを出したりしたら、おおーすげーなどと思うわけだ。

 最近久々にカメラは何を選べばいいのかと聞かれた。それで、うーん、単焦点一つと望遠ズームがあればいいんではないか、と思うに至ったのだ。
 その人はまだ学生なので、高いものはダメだというのはあるが、どうせ持つならスマホの写りとは違うなあと思ってもらいたい。すると、カメラの持つ強みとして、望遠と単焦点によるボケが得られること、という点に辿り着く。

 すると、自然とカメラは価格と相談で絞られていく。
 一眼レフだ。
 ミラーレス全盛の今、一眼レフを勧めるのだ。さらに前提として中古。学生時代に遊ぶなら、こだわりがなければ中古でいい。大きな出費を減らしておいて、それでハマったなら、その頃にはすでに色々カメラについても分かってきているだろうから、自分でいいものを手に入れて欲しいと思う。

 そんなわけで、どんな構成がいいのか妄想してみたい。今回はCanonマウントで構成してみる。自分がCanonユーザーなので。

 前提としてセンサーは手軽な価格になるだろうAPS-Cで。フルサイズは流石に予算をオーバーするはずだ。

 まず標準レンズはシグマのアート30mm。これが30000円ちょい。なんなら旧型だと20000円しないくらいかもしれない。

 ここを35mm相当にするとシグマ24mmがあるがまだまだ70000円くらいするので、どうしても50mm 相当のレンズをチョイスすることになる。

 望遠はタムロンの70-300がある。これが20000円くらい。なんなら僕が手軽な望遠として欲しかったやつだ。F値が望遠端5.6と暗いが、外での撮影ならこれで充分。むしろ張り付くような手ぶれ補正は、これでこの値段で??と驚いたくらいだ。APS-Cなら450mm相当の超望遠域。これはスマホでは真似できない。

 さて、レンズ2本揃えたところで総額は50000円くらいになる。

 あとはそれに合わせて予算を鑑みて一眼レフを選んでいけばいい。

 某新宿の防湿庫のオンラインショップで調べると60Dが美品で20000程度である。これで充分なんではないか。50dのあとに出た、趣味なら本気でとかコピーのあった機種だが、50dよりも落とされた連写だとか、他社と比較して出し惜しみとか言われた時代のカメラだ。いや、むしろ企業側が本気出せよ、と突っ込んだ記憶がある。(つまらない写真しか撮らないユーザーのくせにクサしてしまい、すみません。)

 でも小ぶりだし、一応中級機だし、手触りも良かった。なにより今なら合計70000円くらいでカメラを始められると考えたら60Dは最高なのではないか。
 いや、もう少し新型で、というならkiss x7iも30000円程度だ。これでも合計80000円くらい。ダブルズームキットを買うより、印象的な写真が撮れるはずだ。

 と、ここまで調べてみて、ふと、思う。

 もう一つ、予算をもう少し出せるのならフルサイズというのもアリかもしれない。

 そうやって調べてみて、僕は驚愕の事実を知ることになった。

 6d が良品で50000円弱で売られているのだ。
 僕の愛機が50000…。ごまん? ごまん!?

 確かにお値段もそこそこ安かったエントリーフルサイズの立ち位置だったけれど、もうこんなに安くなっているなんて…。

 いや、でも、フルサイズがこんなお値段で手に入るなら、今から始める人はかなりお得なのでは…。

 気を取り直して、このフルサイズでシステムの構築を続けてみよう。再び新宿の防湿庫のオンラインショップで検索かけてみる。

 この6Dに旧式の50mm f1.8を合わせれば軽量フルサイズカメラシステムの完成だ。10000円しないんだもの。STMでも1万ちょい。さらに並品でいいなら50mm F1.4でも2万ちょいだ。


 35mmとなると、ジーコとうるさい35mmf2が範疇に入ってくるが、いずれにしてもこれらなら10万超えない。おお、これオススメでいいやん。

 ミラーレスが高くなっている今、むしろ一眼レフは買い時なのかも知れない、と思った。もちろん、修理に出せない可能性が十分にあるわけだが、3年とか4年とかこれで遊ぶんだ、という気持ちであれば、写りに比してコスパはいいのではないかな、と思う。
昔友人の結婚式に5D2を持ち込んだ。その時のカメラマンが使っていたのは20Dだった。20D?? マジか?と思った。けれどだからなんだって話で、それで充分きれいな写真が撮れるだろうし、いい写真かどうかは結局撮る人の腕だ。そう言いつつカメラがーとか言っている自分の矛盾をつくようで痛い話だけれど。

ただ、況や6Dをや、である。今カメラはどんどん機能が上がっているとは言っても、写真を撮ると言うことだけで言えば、6Dでも充分だ。むしろ仕事として撮るのでなければ、何でもかんでもカメラがやってくれるより面白いかもしれない。

6d
50mm f1.8 STM
タムロン70-300
これで80000円ちょっと。うん、これはいい。これを勧めたいかも。もちろん中古のデメリットを伝えた上でだけども。

 これに広角レンズを加えても10万ちょっとだし、APSで広角揃えたとしても同じくらいか、それよりちょっと安いくらいだ。そうなれば重ささえ気にしなければフルサイズを勧めてしまいたい。重さと言っても6d ならそこまで重くはない。レンズだって軽量だ。

 一眼レフ、カメラを始めたいけれどどれを買えばいいか分からない人にはちょうどいいのではないだろうか。

 それにしても、6d が50000円…。あんなに買うぞ?いや買えない、とかやっていたのはなんだったのだろう。

そんなわけで6Dで撮った写真をいくつか。

70-200F2.8 1型
70-200F2.8 1型
シグマ85mm旧
シグマART35mm
50mmL
70-200 F2.8 L 1型
シグマ85mm 旧
シグマ85mm旧
シグマART 35mm f1.4
シグマART35mmf1.4
50mmL
シグマ85mm旧
シグマART35mm
ヘリオス 44-2
ヘリオス 44-2
50mmL
50mmL

 きれいな写りしてるだろ。ウソみたいだろ。10万いかないんだぜ。それで…。たいした金額払ってないのに、ただ、ちょっと一眼レフ機がオワコンってだけで、もう誰も買わないんだぜ。ウソみたいだろ。

 そんなふうに呟いてみたくもなるってなもんだ。


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