「黒い雨」裁判で内部被ばくが認められたということは福島第一原発事故の補償者対象も広がるんじゃないのか
今日は長崎原爆投下から76年。誰も言わないけれど重要なことを明記しておこうと思います。
今年黒い雨の訴訟で、いままで被爆者だと認められていなかった人たちがみな被爆者手帳を与えられました。黒い雨が降ったと思われる地域の人がみな被爆者として認められた、という歴史的な判決です。
特にすごいことは
内部被ばくによる健康被害を認めたことです。
今回の判決では「“黒い雨”を浴びていなくても、空気中に滞留する放射性微粒子を吸い込むなどして体内に取り込んだことが否定できなければ、内部被ばくによる健康被害を受けた可能性がある」と指摘した。
それって、当たり前じゃん‥と思うかもしれませんが、実はこれはとてもすごいことで日本という国は今まで「内部被ばくの健康被害はない」という公式見解をもっていたのです。
”放射能の被害というのはあくまで外部被ばく、体の外部にある放射性物質の放射線を浴びることでの被害だ”という論理が、
今までの原発の被ばく労働者や、福島原発事故後の移住・避難の裁判などでも繰り返されていました。
今まで被ばくの被害というのはとてつもなく軽んじられ、補償をされてこなかった長い長い歴史があります。たとえば原発労働者の方々は放射線を浴びながら、マスクをとり高濃度の放射性物質そのものを吸い込んだりもして体を壊すということがよくあります。しかしその因果関係はほとんどの場合認められず、今まで労災申請が裁判で通った被ばく労働者の方は13名だ、と聞いたことがあります。何千万人のうちのたった数十人ということになります。これは日本だけではなく、ドイツでも同じく十数人の原発作業員が労災が認められているだと10年前に聞きました。
国際的に内部被ばくは認めない保証しないというルールみたいなものがあるんですね。
理由として考えられるのは認めてしまうととてつもない被害の大きさにみなが気が付いてしまって原発の発電で得れるコストに比べて賠償金の金額が全く見合わなくなるということがあるのではないでしょうか。
そういう意味で、今回の黒い雨の判決は画期的です。
裁判にかかわってくださった被爆者の方弁護士の皆さん支援者の皆さんに感謝申し上げます。
今回の判決は、被爆者の方々にとってもとても大きな判決でしたが、
福島原発事故後、放射性プルームが飛んできた場所にいた、
被ばく量の多い食品や水を飲んだ、というような理由で健康被害を証明すれば、その医療費や保証を国や電力会社がしなければならないというベースを作ったともいえるのです。
それってヘレンケラーが水を知った時ぐらい すごいことです。
だから今年の8月6日9日は、おめでとう!被爆者の方々黒い雨裁判の関係者の方々、本当にありがとう!と言いたい。
今回の判決について
政府高官からは「極論すると、福島の原発事故とかでも、空気を吸った、水を飲んだ、野菜を食べたという人たちまで、被爆したと認定しないといけなくなる」と、判決が確定することで影響が波及することに懸念を示した。
「場合によっては、国の財政にも影響しかねない」そんな声も聞かれたとのことです。」
正しい被害者を救済したら国が破綻するような発電方法は、もう終わりにするべきではないでしょうか。
今まで核の被害にあってきて、その苦しみを認められなかったすべての被爆者の方 核実験の被爆者の方、原発労働者の皆さん、その息子や娘、孫やひ孫の皆さん
そして環境中の放射性物質の被害にあったすべての陸・海・空に住む動物たちへ
改めて合掌をしたいと思います。
私の人生は、声なき声 今まで痛みを感じて存在がなかったこととなっていた命のために使います。
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