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「好きを仕事に」する時代のベーシックインカム

「好きを仕事に」する時代のベーシックインカム

私は4年前には映画「はじまりの日~ベーシックインカム元年~」を監督として製作した。ポルトガルのBIENで上映をしたほか、台湾・ロシアの映画祭で上映をし、日本各地での上映活動を続けている。「被災地に現金給付を」「コロナ困窮者に現金給付を」「国民全員に現金給付を」13回以上内閣府や財務省厚労省に現金給付の実現を請願している。何故、私がこのような活動を続けているかというと、数年後、仕事が成り立たなくなり食糧難の中で疲弊する近未来像が見え、それを回避するためには、ベーシックインカムが必須だと考えているからだ。

“森は燃え、水は腐敗し、呼吸する酸素が飽和された大気や、飲料できる清涼な水が貴重品となっている。人々はスラムのような状況下で、残された物資をめぐり戦いあう。”これは決して夢幻ではなく、実際に数憶万人の温暖化による水没難民が生まれると予測されている。私には二人の娘がいるが、娘たちの生きる時代がそのような不幸なものになることは避けたい。地球環境の変化は人間の想像を絶するスピードで進んでおり、私たちは大量生産・大量廃棄の産業の在り方を変えなければならないことは火を見るより明らかだ。
日本には根強い「働かざる者食うべからず」という考え方があり「生活保護をもらっている=甘えている」というような自己責任バッシングがある。
しかし、極端なことを言えば自然環境の中で環境中有害な廃液を出して年間14億着の衣料廃棄物を出すファッション業界で旧態依然の方法で働くよりも、自宅で引きこもっているニートの方がずっと地球温暖化の観点かからは罪が少ない。というわけだ。
むしろ、旧時代の産業利権構造の中での自己保身や優越感から発想を変えられない人たちは、
人類存亡がかかっている産業変革の発展阻害要因であるともいえる。
今までの常識は、すべて疑うところから始めたい。
20年以上前から小野先生が続けてきた国民全員へのベーシックインカム給付は、コロナを体験し将来に不安を抱える中でいよいよ現実味を帯びてきた。
コロナ禍を経て、国民全員に10万円給付が実現され、個人100万円、法人200万円の持続化給付金が給付され、“労働によらないお金をもらうこと”に対しての抵抗感が少なくなっている。
そこで今後どのように考え方や暮らし方、働き方を変えていけばいいのか、このレポートで提案・予言したい。
今までの戦う、少ない椅子(雇用)を奪い合うという価値観から、
楽しむ、共感する。新しい発想で椅子(雇用)を増やす。という発想の転換が必要になる。
全力で人生を楽しむ時代の到来だ。

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