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一箱古本市@山形出店録

12月24日(日)に山形市で開催された一箱古本市へ久平文庫として出店しました。

会場は、山形駅に隣接する複合施設「霞城セントラル」の一階エントランスです。クリスマスの装飾が会場全体を彩っており、非常に華やかな雰囲気でした。

撮影スポットがとても綺麗でした。


会場全体はこんな感じです。

今年も精力的に一箱古本市へ出店しました。新潟市、石巻市、福島市、山形市と4県での参加を達成しています。クリスマス・イブに家で過ごさず、自分の趣味を優先することに対して家族からはやや顰蹙を買いましたが……。

当日の朝、出発時間に気を揉みつつ、子どもたちがクリスマスプレゼントを開封する様子を何とか撮影してから、急いで山形市へと高速を走らせます。この時期は笹谷峠の積雪に阻まれることが多いのですが、予想に反し道路状況は全く問題なく、余裕を持って会場入りできました。

開催30分前、既にほとんどの出店者が準備を終えつつありました。相変わらず設営の手際が悪いので、10時ちょうどに本を並べ終えました。

おなじみのIKEAのカートに満載した様子。
置ききれなかった本をダイソーのローテーブルに並べてみました。

設営のときに少し気になったのが、両隣の出店者の方が、店舗スペースの境界テープを覆い隠すように敷物を伸ばしていたことです。実際のところは、ほとんどはみ出すことなく並べていたようですが、隣の出店者が設営するまでは境界が分かるようにしてもらいたいし、やむを得ず越境することがあれば事前に声を掛けてほしいなと思いました。

10時に販売開始。軽く見渡しましたが、オープン直後を目掛けて来店する熱心な客はあまりいないようでした。その代わり、駅に近い好立地のためか行き交う人はとても多いように感じました。

お立ち寄りいただいた方の中から印象に残った方をお二人。

『江戸の温泉学』を買ってくれた方。温泉に関する本を数冊並べていたので「温泉が好きなんですか?」と話しかけていただきました。最近はあまり温泉を回れていなかったので、こちらから山形のおすすめをお聞きしたところ「海老鶴温泉」を挙げていました。チョイスが渋い。もう少しお話を伺えばよかったと思いました。



アーサー・マッケン『怪奇クラブ』(平井呈一訳)とアルフレート・クビーン『裏面』(吉村博次・土肥 美夫訳)、DVD『夢の中の恐怖』をまとめ買いした欧米人?の方。流暢な日本語で「小説は翻訳者で選んでいる。平井呈一はすばらしい」と語っていました。また、「平井呈一といえば、永井荷風が「来訪者」の中で描いていましたよね」となかなかマニアックなところをすらすらと話すので驚きました。どうも並のファンとは思えず、色々お聞きしておけばよかったと後悔しています。

最終的には13冊4,500円で終了しました。福島での売上と比べるとやや伸び悩んだなという印象です。駐車場も、半日停めっぱなしにしておくと最大料金の1,230円に届いていたので、なかなか痛い出費ですね。

終了時間を16時と勘違いしていて、終わる間際に慌てて他のお店を回りました。見かけるたびに集めている佐々木マキの絵本や「代わりに読む人」関連の本、チーズの本、マクドナルドのハッピーセットのミニ図鑑など買えました。

山形に来るたび訪問している紅花書房では『妖怪博士ジョン・サイレンス』を入手。ジワジワと値上がりしつつある初期の角川ホラー文庫の一冊ですが、500円で買えました。こちらのお店は本当にすばらしいですね。また行きたいです。

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