大阪遠征の備忘録【日記#4】
計画だけは存在していた
昨年の12月上旬にある"デカい決断"を自分の中に下し、じわじわと練っていた計画をついに実行に移すことができた。
当初の予定ではお正月休みの間に行ってしまおうと思っていたが、あんまりにもあんまりな疲労と気絶以上睡眠未満というまともな休養が出来なかったことも相俟って行けずじまいであった。
(それと致命的な金欠に襲われていたのも理由として大きい。)
先の日記にも書いた通り2/11に演奏会を控え、ゲネプロやホール練習等で土日がバンバン埋まってゆき、気づけばタイミングとして適切な日取りが1/27,28だけとなってしまっていた。
いざ発つ足は千鳥足
行くと決めたはいい物の、仕事だ何だと言い訳をして色々な算段を怠っていたせいでこれまでに無いくらいの行き当たりばったりな遠征になってしまった。
仕事が終わったあと少し家で寝てから準備をし、お昼頃に東京駅を出発。お弁当を食べながらアマプラで映画のひとつでも観ていれば優雅に夕方前に大阪へ到着するだろう。用事を済ませたらタコ焼きのひとつでも食べてから、日が落ちるちょっと前の新幹線に乗って夜は東京駅のレストランで………(もちろん往復分のチケットは事前に購入を済ませておく)
という妄想は置いといて、実際のところは以下の通りで行動してしまった。
・仕事が終わる(5時)
・東京駅着(5時半)
・東京駅発(6時)
・新大阪着(8時半)
・ネカフェで寝る(12時まで)
・メインの用事(12時〜14時)
・新大阪発の新幹線に乗る(14時半)
お酒の勢いで通勤に使っているトートバッグに店泊用の着替えを放り込み、東京駅で知ったかぶりをしながら覚束無い手で新幹線のチケット購入を試みた。信じられないことに、この時点ですらまだ自分が何時何分発の何処行きに乗るのかすら把握していない。
何とか新幹線の始発に転がり込んだと思ったらまさかの博多行き。仕事明けだというのに寝落ちが許されない環境に自分を投げ込んだ暴挙には今になって呆れている。
何とかかんとか寝落ちを回避して上手いこと新大阪で降りたが、メインの用事が昼頃ということもあって約3時間の待ち惚けを喰らうことになった。(睡眠時間を獲得したともいう)
結局休んだネカフェは快活CLUBだし、大阪の方ではお茶を飲んだ程度で固形物すら口にしてない。観光目的では無いのであまり気にしてはいないが、せめてお昼のひとつでも食べておけばよかったと思っている。
帰路も帰路とて無計画
出発時刻を調べるなんてことはせず、用事を済ませた勢いと「東海道新幹線の始発/終着駅なんだからキリのいい時間に帰れるやつがあるはずだ」という動物的直感のままに電車に飛び乗り、新大阪に14時23分着。
最も乗り継ぎの列車は14時30分発。
もちろんノープランかつ準備もクソもない行動なのでチケットも未購入。
往路でコツを得たという過信のもとで3分でチケットを購入、2分で発車ホームを確認して、2分間全力ダッシュで命からがら目的の新幹線に飛び乗った。
我ながら、アホにも程がある行動だ。
列車に乗って最初にトイレへ行き、せり上がって来た胃の内容物を空にした後何号車の何番席なのかを確認した。
席に辿り着く頃には京都に着いていた。
そして今、この文章を書いているこの瞬間に東京駅へと帰ってきた。
遠出をするのは楽しいことだと思っていたが、その楽しみとは綿密に練られた計画の中にある程よい余裕から生まれるものである。
いい教訓になった
余談
新幹線の中で足が攣るとエラい目に遭うので、水分補給と適度な休養はほんとに重要。
新横浜〜品川の間、ほぼずっと中央通路でふくらはぎと太腿のストレッチをする不審者と化していた。旅は恥のかき捨てとは言うけれど、流石に羞恥心に燃やされそうになった。
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