【FOSS4G Prizren参加レポート】日本初のダイアモンドスポンサー企業として参加してきました
2023年6月26日〜7月2日にかけて、コソボで開催されたFOSS4G Prizren(世界最大規模のOSSGISカンファレンス)。
我々Eukarya(ユーカリヤ)は、このイベントへ日本企業初のダイアモンドスポンサー(トップスポンサー)として参加しました。
今回このイベントへダイアモンドスポンサーとして参加した理由としては、オープンソースのWebGISプロダクトを開発する会社として、オープンソースコミュニティに貢献し、Re:Earthの認知度を上げ、ユーザーを増やすだけでなく、「Re:EarthやEukaryaがオープンソースをどう捉えているのか」をプレゼンするためでした。
ダイアモンドスポンサーには
- ブース出展
- ワークショップ(2時間)
- Main Talk(30分)
- Keynote session(30分)
- B2B sessionのLightning Talk(4分)
が与えられました。
ブース出展
Re:Earthはダイアモンドスポンサーということもあり、大変多くの方がブースを訪れてくれました。
ブースでは、Re:Earthの技術面に関する会話が多くなされました。特に国土交通省主導のProject PLATEAUでのRe:Earth活用事例には、多くの方が興味を持ってくださいました。
ブースではガチャガチャを用いた企画を開催しました。カプセルの中にはノベルティのクジを入れ、A賞はTシャツ、B賞はタオル、C賞はタトゥーシールをプレゼントしました。
日本ならではのガチャガチャを用いたこの企画は功を奏し、興味を持ってくれた多くのオーディエンスにより、ブースは終始賑わいを見せていました。
また、ブース交流を通して、Eukaryaの採用活動や、共同ビジネスに興味のある方が声をかけてくださることもありました。
実際にEukaryaとのコラボレーションを考える企業の方と議論が盛り上がる場面もあり、新しい関係性や可能性を築く良い機会となりました。
ワークショップ
2時間のワークショップで、世界各国の参加者がRe:Earthを体験しました。
ワークショップはまず「Re:Earth」の概要説明から始まりました。
ダイアモンドスポンサーということもあってか参加者の期待値は高く、終始和やかな雰囲気で進めることができました。
参加者のほとんどがワークショップを通してRe:Earthの基本操作をマスターし、ストーリーテリング機能を持つマップの制作を行えるようになりました。
参加者の反応
参加者の皆さんは非常に積極的に質問等を交えながら、ワークショップへ取り組んでくださいました。
中にはワークショップ終了後に自らDockerを用いて環境構築を行い、自身のローカル環境でRe:Earthを立ち上げている強者たちも居ました。
WebGISツールならではの「インストール不要・ユーザー登録だけで気軽に始められる」といった点が、FOSS4Gコミュニティからも高く評価された手応えを強く感じました。
本ワークショップへの参加により、プラグイン制作に関しても興味を持ってくださる方も多数いらっしゃり、Re:Earthコミュニティを広げる大変よい機会となりました。
世界各国からの多くの参加者が、Re:Earthに興味を持ってくれたことをとても嬉しく思います。
ワークショップ終了後にも質問をしに来てくださったり、わざわざブースにまで来てワークショップの感想を述べてくれるような参加者もおり、有意義なワークショップを行うことができました。
一方で今後の課題としては、「Re:Earthの使い方を覚えてくれた人たちに、いかにコミュニティを盛り上げる存在になってもらうか」ということです。
今後もプラグイン開発のワークショップなどを開催し、ここでの出会いがRe:Earthの今後の発展にもつながるよう、努力を続けます。
トークセッション
ダイアモンドスポンサーであるEukaryaにはMain Talk(30分)、Keynote session(30分)、B2B sessionのLightning Talk(4分)が与えられました。
Main Talkでは、「Re:Earthとは何なのか、Re:Earthではどのような技術が使われているのか、Re:Earthはどのように使えるのか」などのプレゼンを行いました。
世界初のプラグイン型のWebGISであるRe:Earthの技術仕様をみなさま興味深く聞いてくださりました。
Main Talk
Main Talk発表動画
https://www.youtube.com/live/olRSbZ1UpJI?feature=share&t=4969
Keynote sessionでは、Re:Earthがオープンソースとしてどのように平和な世界に貢献し、かつ収益モデルを構築しているかを、国連(UNHCR)や難民との今までのかかわりを紹介しつつ、プレゼンさせていただきました。
Keynote session
Keynote session発表動画
https://www.youtube.com/live/5UTzDeIkOZo?feature=share&t=68
Main TalkとKeynote sessionは屋外にあるメインのステージにて行われ、それぞれ100人弱の人たちが聞きに来てくださいました。背面の巨大スクリーンでは資料が全面に表示され、迫力あるプレゼンを行うことができました。
Lightning Talk
B2B sessionのLightning Talkでは、4分という短い時間ながらも、Re:EarthのWebGISとしての機能やそのユースケースを余すことなく紹介することができました。
セッション後に開かれた会食では、Re:EarthやEukaryaという会社に興味を持って話しかけてくれた人が多数おり、FOSS4Gコミュニティに対し広くアピールすることができました。
最後に
Eukaryaは、次回のFOSS4Gを心待ちにしながら、2025年の日本開催を目指して、OSSGISコミュニティや平和への貢献活動を継続してまいります。
これからも、EukaryaとRe:Earhをどうぞよろしくお願いします。