anti anti reason
環状線に跳ね飛ばされて怪我をした、ということはなかったが、心の養生に、一人で知多の名古屋へ出掛けた。
新大阪から名古屋へは新幹線を使えば1時間もかからない。
近鉄特急では2時間。
高速バスなら3時間。
下に行くに連れて時間はかかるが、その分費用が抑えられる。
また新幹線や特急を使わずに行くとその分安くなる。
ギリギリまで用事や予定、仕事を詰め、なるべく早く移動するのならば一択ではある。
移動時間は短い方がいい、何に置いても。
そう思っていた時期もあったかもしれない。
ところが別にそんなに早くに行かなくてもいいかと、
もっと言えば朝の9時(チケットの入金期限)まで悩んでいた。
調べてみたところいい具合の時間があるではないか。
そしてそれだけでは終わらない。
予め情報を得ていた金券ショップにて「あれ」を購入した。
途中下車はできないようなので、これにてぶらり非途中下車の旅の始まりである。
大阪市から名古屋市までの直線距離は139粁らしい。
近そうでまだ遠い大阪。
遠征というにはやや近く近征とも言うべきか。いやこの場合、近鉄での遠征、ゆえに、近征とすればなるほどうまい。
JRの青春18きっぷにて大阪から東京までをこれまで幾度か経験していた。各駅停車のみという線があるそれに比べ、急行や準急など、少しの飛び道具を使うことができるのも魅力ではあった。そして、最悪の場合には特急課金すればいいという余裕も。
在来線の一番の関門は乗り継ぎなのである。
とんでもない駅に止まると次が三十分、一時間後なんてこともざらにある。
鶴橋~大和西大寺~大和八木~伊勢中川~名古屋
十時三十分に出発し、これを経由したのが実際である。
快速急行や急行で行ったことのある最も遠い場所が奈良駅だった。すなわち未知への挑戦、なのであった。
個人的なイメージではあるが、JRに比べて、山や寺感がある。
これは奈良への道が多いと思い込んでいるからであろう。
さて非特急旅に当たって、一つ課していたことがあった。
それは乗換駅までスマートフォンを見ないことである。
全部ではなにしろほぼ各駅に停車をする間中、何かにつけて手持ち無沙汰になると思い、念の為と現在読み進めている本を一冊だけカバンに忍ばせておいた。
これまでの遠征や旅で書籍を持参していても結局は調べ物をしていたりで、読めない癖があるということはわかりきっていた。だから敢えてのルールを設けた。
乗換駅ひとつ手前での番線や出発時刻の確認はこれをのみ良しとした。
所謂プチデジタルデトックスとなった。
長距離の長時間移動は電車の場合はそれほど苦にはならない。ずっと座っていることによる尻や腰の痛みの方がつらいのである。立っていた方が楽だ。
ローカル線はとにかく時の流れが穏やかなように感じられた。
田や畑、山、駅舎、栄えている街に差し掛かると見えてくる看板、巨大工場、川、橋。
近鉄の車両は窓が大きく明るい。左右双方を自然に囲まれ、ひたすらレールの上をときには規則的な音を立て進んでいった。
ぼんやりする折に様々なことが浮かんでは消えていった。
山や寺の名がついた駅も多く、その度に昔授業で習ったことがいまだに頭に残っていることにも驚く。
今回の発見はなんといっても徒然草。
一刻も早く帰って読みたいという衝動に駆られた。
まさに『こころにうつりゆくよしなし事』なのである。
実際はかなり綿密に計算されているため皮肉なものであるが、そんな日本を代表するような随筆とは打ってかわってあほが考えることに繋がりはない。
冒頭が有名ではあるが、実際はまあまあ長い。多分。
でも要するに何か言いたいのかというと、要旨は無常観であるらしい。
世の物事は絶えず変わり続けるのだからこだわっても仕方ないと。
この根本的な考えがとある存在と合致したのであった。
「綺麗だ。」 situasion最も美しい歌詞のひとつだと捉えている。詞というか詩。
(anti anti romanじゃないんかい)
───────
””写真も撮らなくなった 最期に使う物もない””
───────
そこにある世界観に近しいものがあるかもしれないなあとぼんやり考えまだ深入りするには至っていない。あるいは探れば何か見つかるかもしれないし、いつかハッと気がつくのかもしれない。
美しいと表現したが、飽くまで自身の感性でしかなく、具体的に理論的にどこがどうと説明を求められると答えに窮するのであろう。感覚的なものでもある。
吉田兼好×ヨロコビ
考えれば今でこそこうして文字と共に見たものを写真に残すことで後世に遺すことはできるが、昔は文字のみ、できても絵(画)であっただろう。
書くことを思いついたとき、はじめは全く写真なしの文字だけを考えていた。だがそれも現代に置いては味気なく感じられてしまう、もっと言えば、証明にならないのであろう。こういうことがあったと吹聴するのは自由であり続けるが、形として目に見えて認識されるとよりその信頼性を増すことになり、おもしろさの幅も広がる。動画サービスがこれまで広まったのは視覚的なわかりやすさ、において他はない(と思う)。
文語調に書くのも飽きてきたし多分読むのにも飽きてきたであろうというわけでありふれた旅日記的写真、
もといポンサー日記の復権がここに来て成立するのであった。
結論、ローカル線の女子高校生はかわいい。
そんなこんなで到着。
金券のおかげで2k未満で名古屋入りを果たした。
旅としてはまあまあのでき。
伊勢に行きたいなあというのがずっとあるので今度また同じ進路を辿っていくかもねと。
さてさて15:00頃に到着し、電車を使えば10分程度で会場には到着することもできましたが、
まだ時間に余裕があり、お腹も特にすいてなかったので、名駅から新栄まであるく、もといポンサーをすることに。
地図で調べるとまっすぐ。
名駅から1hくらいって書いていたので、ちょwwまてやwwそんなかからんやろポンサー界隈舐めンなしwwwwwwと高を括っていたら着いたのがちゃんと16:30でした。
栄の地を歩いてたらアリスの格好したろりがいてハロウィンありがとうになった。
良くないですよ、なんでもかんでも叩くのは。
今回のオチ。
占いは都合のいいものだけを信じて使うようにしてるので、捻じ曲げですね。
伏線回収。
ごめん、特典会には行けません。
(行きました)
いま、日本にいます。
この国を東西に縦断する近鉄に、私は乗っています。
本当は、あの衣装が恋しいけれど、でも……
今はもう少しだけ、知らないふりをします。
私の乗る近鉄も、きっといつか、誰かの青春を乗せるから──
💺ガチャを外し、車掌さんに嘆願したところ神対応をしていただき、人にやさしくしよう、となりました。
アクセラとシチュのワンマンが素晴らしく両方記事にしようとしながら、はよかけよとわかりながらひのとり~fire bird~
に現在進行形で揺られながら書き上げ🦪🍤ちゃいました。
アンチコストパフォーマンスって語呂の良さを思いついただけのでおちで、cost performanceなんて海外の人はいわないんだろうなと思ったら案の定英語では別の表現があった。
下書きたまってないです。心が清らかなので。
なんてことない毎日を楽しむ才能、みたいなのは培われたのかなあと今回ちょっと思いましたね。遊び心。
それではまた✋
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