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石丸信者とメディアとの対立の一要因
1.背景と目的
元広島県安芸高田市長,2024年東京都知事選に立候補した石丸伸二氏(以降,石丸さんと表記)の知名度が大幅に向上しています.筆者は,安芸高田市長の居眠り問題の時期(2020年9月)から石丸さんに注目し,継続的に石丸さんの安芸高田市議会の動画,安芸高田市定例記者会見,Meet-upオンライン,ReHacQチャネルの動画などを継続的に視聴してきました.そのような筆者が,石丸さんを熱烈に支持している人とメディアとの対立の要因について考察したいと思います.
2.石丸信者とメディアとの対立の原因
石丸さんを熱烈に支持している人(いわゆる石丸信者と呼ばれています)と,テレビや新聞などのマスメディアとの対立が多く見受けられます.石丸さんの言動を,冷たく傲慢であると批判するマスメディアと,コメンテーターの知識レベルの低さを批判する石丸信者との対立です.
筆者は,この対立の要因の一つとして,「過去に例を見ないほどの石丸さんに関する入手可能情報量の多さ」があると考えています.
上述したように,筆者は,石丸さんの言動に関係するYouTubeを3年以上継続的に視聴してきました.そして,知名度が徐々にあがり,2023年後半から様々なメディアに登場した際に,多くのコメンテーターが,「居眠り問題⇒副市長否決⇒無印良品出店否決⇒議会だより問題」という時系列さえも理解していないことに大きなストレスを感じました.初めて見る視聴者に寄り添ってもらうために,コメンテーターはあえて初歩的な質問をしているのだという説明がなされることがよくありますが,それにしても,コメンテーターやゲストが石丸さんの言動に関する基礎的な情報すら把握していない状況に愕然としたことを覚えています.
石丸さんの言動に関するネットで入手可能な情報量は,これまでの政治家に比べて圧倒的に多いです.完全な推測ですが,2007-2015年の橋下徹氏の大阪府知事,大阪市長時代の情報量の10倍以上だと思います.実際,2024年7月13日時点のYahoo! Japanのウェブ検索件数は,「橋下徹」氏が約462万件に対し,「石丸伸二」氏が3980万件になっています.
そして,石丸信者は,継続的に多くの情報を入手し,石丸さんの価値観を理解し続けています.メディアは,これまでであれば十分であったはずの予習で石丸さんとのやりとりを行いますが,石丸信者から見れば全く十分ではありません.そして,そのやりとりを目の当たりにして,石丸さんの支持者は「何もわかっていない!」と大きなストレスを感じ,SNSを通してメディア批判を行っているのだと思います.
結論がなくて申し訳ないのですが,この対立は過去に例を見ない状況であることから,今後,石丸さんがマスメディアとの関係をどのように構築していくのかは注目だと思います.