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万年筆を引き出しからひっぱりだして

便箋に向かって言葉を置く

ぼんやりいつものように溜め込んだ読んでいないnoteを回ると、ふと面白そうな記事が目に留まる。カタミチテガミ?なんだろう、面白そう。

記事を読んで、リンク先にも飛んで、いくつかの便箋をポチッと決済していた。程なく届いた便箋の一つが、今目の前にある。

思えば、手を動かして書くことは案外多いけど、記録とか仕事のメモとか勉強とか必要なことばかりだ。考えたこと、思ったこと、好きなこと、嫌いなこと、その日にあったことは、SNSやnoteだからパソコンばかり。

紙に言葉を紡ぐ作業は、思っていることとタイムラグがあるし、一度書いたものは消せない。少し緊張しながら始めたその作業は、案外するすると進む。ちょっとのタイムラグの間に、思いがけない方向に思考が飛んで、ほんの少し前に考えていた文章とまた違うものが飛び出てくる。

昔、作文とか小論文が好きだった。

その時の感じに少しだけ、似ているなと思う。

想像してたより短時間で出来上がった便箋を、丁寧にふたつに折って封筒に入れる。これを送ると、どこかの誰かの元に届いて、どこかの誰かからお手紙が一通届く仕組みだ。

封をする前に一瞬、コピーしておこうかなと思ったけど、やっぱりやめる。なんだか、どこかの誰かの手元にだけ残る方が、良いような気がして。

あ、切手ないんだった。明日コンビニで買って、投函しようと鞄に封筒を入れた。

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