マガジンのカバー画像

死ぬ前には読んでおきたい本

61
読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
運営しているクリエイター

#社会

【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
1年前
8

【読書】経済格差の根元に迫る/「Capital」から

フランス人経済学者のThomas Piketty/トマ・ピケティ先生による一冊。発行当時は日本でですら…

Brusco
3か月前
8

【読書】過度な経済不平等が諸悪の根源/「Time for Socialism」から

フランス人経済学者のThomas Piketty/トマ・ピケティ先生による一冊。過度な経済不平等に懸念…

Brusco
4か月前
7

【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
4か月前
9

【読書】実力主義から社会的分断へ/「The Tyranny of Merit」から

日本でも小泉政権あたり?から吹き荒れ始めた気がする自己責任論。その論調の背後にはメリトク…

Brusco
5か月前
4

【読書】社会正義を考える/「Justice」から(後編)

正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いの…

Brusco
7か月前
7

【読書】思考停止した現代社会を切る/「バカの壁」から

日本人なら誰も?が知っている養老孟子先生が今から20年前に書いた大ベストセラー、知る人ぞ知る「バカの壁」をサクッと読みまとめてみた。 記事要約450万部も売れた戦後日本の歴代ベストセラー代5位、いろんな賞を受賞。有名すぎて、読んだことはなくても知らない人はいないはず? 本書のテーマは、人が物事をどう理解する/しないの仕組み。理解対象が数学であれ哲学であれ、一定程度理解はするがそれ以上はわからなくなる。そこに「バカの壁」が存在するという。 バカの壁という視点は面白いと思っ

【読書】大衆運動の神髄に迫る/「The True Believer」から

フランス革命、レーニンのボルシェビキズム、ナチス・ドイツ、ファシズム、日本の軍国主義など…

Brusco
10か月前
5

【読書】犯罪組織の経営から親の子に対する影響まで/「Freakonomics」から

40 か国語に翻訳され、世界中で 500 万部売れた書籍。不動産業者のビジネス、相撲力士、学校の…

Brusco
10か月前
7

【読書】ノーベル経済学者が新自由主義的主張を論破

新自由主義/ネオリベラル/共和党系の経済学者がよく使う概念や主張を一つ一つ論破していく左翼…

Brusco
10か月前
5

【読書】強者による支配: 大量消費社会と富の再分配

大量消費&大量生産社会の根底には、強者がシステマチックに富を蓄えられる支配構造が出来上が…

Brusco
11か月前
9

【読書】民主主義の崩壊: 戦前イタリアからの教訓

戦前イタリア、ムッソリーニのファシスト政党による政権掌握を、既存民主的政治システムの崩壊…

Brusco
1年前
4

【読書】転換点: 社会的流行の仕組み

スマホやパソコンから古くはルーズソックスやたまごっちなど、特定のモノやサービス、アイデア…

Brusco
1年前
7

【読書】自由主義とは?

現代社会に浸透し尽くして、もはや当たり前の存在となった自由主義。個人の尊厳や言論の自由を支えるこのイデオロギーに対する信頼が世界中で揺らでいる。自由民主主義を脅かす権威主義が台頭し始めている今日だからこそ読んでおいて損はないフランシス・フクヤマ氏の一冊。 要約世界各地で後退しつつある自由民主主義。その背景には、右左に極端に推し進められた自由主義の亜流(例: 右派新自由主義、左派進歩主義)に対する不満や失望からの自由主義が信頼を失いつつある。 トランプやプーチンに代表される