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死ぬ前には読んでおきたい本

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読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
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#経済

【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
1年前
8

【読書】経済格差の根元に迫る/「Capital」から

フランス人経済学者のThomas Piketty/トマ・ピケティ先生による一冊。発行当時は日本でですら…

Brusco
3か月前
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【読書】過度な経済不平等が諸悪の根源/「Time for Socialism」から

フランス人経済学者のThomas Piketty/トマ・ピケティ先生による一冊。過度な経済不平等に懸念…

Brusco
4か月前
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【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
4か月前
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【読書】実力主義から社会的分断へ/「The Tyranny of Merit」から

日本でも小泉政権あたり?から吹き荒れ始めた気がする自己責任論。その論調の背後にはメリトク…

Brusco
5か月前
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【読書】豊富なデータから人々の行動原理/インセンティブを理解する/「Super Freakono…

ベストセラーとなったポップな経済学書籍Freakonomicsの続編。経済学的な観点から、豊富なデー…

Brusco
9か月前
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【読書】犯罪組織の経営から親の子に対する影響まで/「Freakonomics」から

40 か国語に翻訳され、世界中で 500 万部売れた書籍。不動産業者のビジネス、相撲力士、学校の先生、犯罪組織のビジネスモデル、親の子への影響など幅広いテーマを、データやインセンティブ構造から切り込むポップな経済学書。 要約不動産業者と不動産所有者兼売却希望者のインセンティブのMisalighnment。業者は手頃な価格で早期決着を図るインセンティブが働く。そして業者に比べ情報の少ない不動産所有者は、家が売却されないことを恐れ、その提示金額で納得をせざるを得ない。 ドラッ

【読書】希望の経済学/「Good Economics for Hard Times」から

ノーベル経済学者のアビジットさんとエステルさんの書籍で、移民流入による雇用&賃金破壊、貿…

Brusco
10か月前
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【読書】ノーベル経済学者が新自由主義的主張を論破

新自由主義/ネオリベラル/共和党系の経済学者がよく使う概念や主張を一つ一つ論破していく左翼…

Brusco
10か月前
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【読書】新自由主義=エリート階級による独占体制

新自由主義/ネオリベラルという言葉が使われはじめて久しい。欧米ではイギリスのサッチャー首…

Brusco
10か月前
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【読書】 グローバル化の勝者と敗者

18年位前に世に出た本だが、2024年担っても色褪せないノーベル経済学者スティグリッツの名著。…

Brusco
11か月前
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【読書】信じるなら政府じゃなく市場!/「Free to Choose」から

左派進歩主義的インテリ層/経済学者のやり玉に上がる市場原理主義、その知的バックボーンがシ…

Brusco
11か月前
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【読書】 雇用拡大と格差社会是正への提言

誰もがご存じノーベル経済学者のジョゼフ・スティグリッツ。加速する経済格差が日常のあらゆる…

Brusco
1年前
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【読書】ギリシャと債務危機

10年以上も前、債務危機に見舞われたギリシャ。政府支出カットで年金や医療サービスなどが破綻、急激な経済縮小、自殺者が激増。当時既に欧州にいたが、だらしないギリシャ人をEU市民が救ってやる、という論調だった。でも真実はもっと恐ろしく残酷。ギリシャ財務大臣として債務危機の渦中にいた経済学者ヤニス・バルファキスの一冊。 要約トロイカと戦った元ギリシャ財務大臣による、事の一部始終が描かれた力作。 トロイカによる緊縮財政という条件付き緊急援助/bailoutの背景には、ドイツの銀行