見出し画像

11頁目 神保町本店文具売場 Sさん

神保町本店での思い出や周辺のお店、現在行っているフェアなどを
100日紹介する<三省堂書店神保町100頁日誌>。
本日は神保町本店文具売場Sさんにお話を伺いました!


Q1.神保町でおすすめのお店を教えてください。

 ボヘミアンズ・ギルド(夏目書房)

 すずらん通りにある古書店です。芸術関連の古書を主に扱っていますが、特に洋書の美術作品集が豊富にあります。

 学生の頃に大学の図書館で何度も手に取ったある海外の美術作家の洋書の作品集ともこのお店で再会することができました。



Q2.当店で働いていた時の印象深い思い出を教えてください。

 文具売り場の筆記具コーナーでは商品サンプルと試筆紙をご用意していて、試し書きをしていただくことができます。しばしば気になる試し書きを見つけるので、私の好みにはなりますが、いくつかご紹介しようと思います。

・まじであれは〇ゲリータ(ボールペン、赤)

 マルゲリータをなぜ記号を用いて○ゲリータと表記したのだろうとまず思うのですが、「まじであれはマルゲリータ」と書いたとしても謎が残る一文です。


・私バスも都営バスも20~30分に1本しかこない今日です!(万年筆、赤インク)

 都内でも数センチ積もる程の雪が降った日の翌日にありました。紙いっぱいに大きく書かれていたので、この方はきっと朝から散々な目に合って気持ちを出さなければならなかったのだろうと思います。


・ セレブリティ、トンチンカン、アルマゲドン、カリグラフィ~、メソポタージュ人生、マジレンジャー、テクマクマヤコン、ラミパス2000、×スパミラ、〇ライパス、万年筆でノート?無理(万年筆 すべての単語異なるインク色)

 声に出して読みたくなる言葉が沢山書かれていました。

 万年筆のペン先から紙にインクが落ちていくのを感じながら滑らせるように文字を書く感覚は他の筆記具とは異なるものです。無理とは言わず万年筆でノートに書いてみていただきたいです。



・ 御器所(やまぶき色のペンで御器所、黄色のマーカーで下線が引かれる)

 恥ずかしながらこの時はじめてこの言葉を目にしました。気になって調べたところ「ごきそ」と読むこと、御器所は愛知県名古屋市の地名ということがわかりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?