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95頁目 三省堂の歴史①
神保町本店での思い出や周辺のお店、現在行っているフェアなどを
100日紹介する<三省堂書店神保町100頁日誌>。
本日は以前ツイッターで載せていた三省堂書店の歴史をこちらでも紹介させて頂こうと思います。
こちらスタッフやお客様から再度三省堂の歴史の流れを見てみたいというお声を頂きましたので、Twitterから過去のツイートを掘り出してみました。
ツイートが複数あるため、見にくくならないよう3日にわけさせて頂きます。
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 9, 2021
創業への転機は、明治14年に起きた四谷の大火。当時、麹町で下駄屋を営んでいた創業者亀井忠一は店を失いましたが、親類の説得で書籍業に転向することとなりました。
実は忠一、幼少の頃から本は嫌いだったのだとか…!?#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/51IGI2X7ML
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 12, 2021
幸運にも、神保町通り(すずらん通り)の入り口で格好の店舗を見つけた忠一。『 #論語 』の一節「吾日三省吾身」(われ日にわが身を三省す)より、商号を「 #三省堂 」とし、明治14年4月8日、ついに古書店を開業しました。
#三省堂書店140周年 #神保町 pic.twitter.com/9FqAHh9BIO
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 13, 2021
明治初期に台頭してきた書店には様々な店構えがあり、路地にござを敷いて本を売る店も多かったんだとか。最初から屋根付きの店を持てたのは、大変幸運なことだったようです。
写真は当時の三省堂書店の店構えです。
#三省堂書店140周年 #神保町 pic.twitter.com/hZD7C2lbI9
百年史を読んでいると、
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 13, 2021
色々な発見があり楽しいです💡#三省堂書店歴史の時間 #神保町 https://t.co/r9nsBCBxfV pic.twitter.com/6HyjJwjWxX
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 14, 2021
開業した当時は洋学の全盛期。その思想、政治、経済、教育や文芸に関する翻訳本の出版が活発でした。しかしながら、教科書類は輸入原書が多く、値段も大変高価でした。
だれもが安価で手にできれば…と忠一は考えていました。
#三省堂書店140周年 #神保町 pic.twitter.com/YyB0HmhXy5
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 15, 2021
書物を広く安価に販売したいという思いから、1883年(明治16年)同志と「同盟書房」を結成。こうして古本屋の傍ら、出版にも取り組み始めます。
最初に手掛けたのは『ウィルソン氏第一リードル独案内』という英語学習書でした。
#三省堂書店140周年 #神保町 pic.twitter.com/uNBVbytB9D
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 16, 2021
洋学流行の真最中だった当時ですが、忠一も、店番をする妻の萬喜子も、内容はおろか書名もちんぷんかんぷん。萬喜子は決心し、ドイツ語と英語の学習を始めます。
そして勉強するうち、満足な英和辞書がない不便さを感じはじめます。
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/aEe3G0KN9v
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 19, 2021
「三省堂」の名が初めて世に出たのは明治21年(1888年)、『ウェブスター氏新刊大辞書和訳字彙』の出版です。
完全な辞書を作り出そうと、編集員と共に昼夜活動した創業者の妻、萬喜子の苦労が詰った一冊でもあります。
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/HUUQtfbz4T
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 20, 2021
冒険的だった辞書の出版が好評を得ると、次は『代数学教科書』を出版。これが三省堂の教科書出版のはしりとなり、以降本格的に教科書界に参入し始めます。
今日の写真は創業当時の店舗の見取り図です📚
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/8gF4mlXE3E
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 21, 2021
明治25年(1892年)4月10日、のちに神田の大火と呼ばれる火災が発生します。全員大急ぎで荷造りしましたが、若干の書籍を運ぶのが精いっぱい。
編纂中の辞書など、多くの資料を失いましたが、一夜明けすぐに復旧に取り掛かったそうです。
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/0OSyatnA12
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— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 22, 2021
大火の後、新しく2階建ての店舗を建てた忠一。かねてから望んでいた「出版」専用の仕事場を設けます。そして同時に、古書売買を廃業することを決断。
こうして明治25年から、三省堂書店は古本業に別れを告げ、新刊書店となりました。
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/w6QmAoKe0A
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— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 23, 2021
自営の印刷工場をもつことは、創業者亀井忠一の宿願でした。明治25年(1892年)に初めてもった工場は残念なことに火事で失ってしまいますが、明治31年(1898年)には三崎河岸(水道橋駅の辺り)に場所を移します。
#三省堂書店140周年 #神保町 pic.twitter.com/doJSA4G7Q2
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— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 26, 2021
明治31年(1898年)、三省堂書店にとって一大出版事業であった、『日本百科大辞典』の企画に着手します。一書店で取りかかるには、あまりにも冒険的だったこの事業。完成までにおよそ10年の月日を費やします。
#三省堂書店140周年 #神保町 pic.twitter.com/bnYzyDEJns
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 27, 2021
『日本百科大辞典』事業に大きく力添えをしてくれたのが #大隈重信 。
両家の夫人が親類であり、家族間の付き合いがありました。忠一が相談に訪れると、早速編集総裁を引き受けるばかりか、序文を書き、熱心に助言も与えたそうです。
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/ZvlBc48QCK
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 28, 2021
明治41年(1908年)11月22日、いよいよ『日本百科大辞典』第1巻を刊行。早稲田の #大隈重信 邸にて「発行披露園遊会」が催され、2千人ちかくの方が参加したそうです。
辞典の刊行に、これだけの人が集まるなんて…!
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/vcGfvrZsxb
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 29, 2021
好評を博した『日本百科大辞典』は、その後二巻、三巻と巻数を増やしていきます。途中、企画が頓挫してしまう困難もありましたが、たくさんの支援によりそれを乗り越え、大正8年(1919年)、第十巻を刊行しついに完結しました。#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/jozEWSkiLa
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) April 30, 2021
今週ずっと紹介してきた『日本百科大辞典』。会社の秘密の部屋に保管されていました📚✨100年以上前の辞典か…とドキドキしながら撮影!資料の鮮やかさに見とれてしまいました。
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/UXxriPOm35
📖 今日の #三省堂書店歴史の時間 📖
— 三省堂書店【公式】 (@honmal_sanseido) May 3, 2021
大正4年(1915年)「三省堂書店」は出版部門を分離し、それを継承する新会社「三省堂」が設立されます。こうして二分されたものの、暫くは同じ建物内で営業していたため、不便や混乱も多かったんだとか。
なんだか目に浮かびますね…😁💦
#三省堂書店140周年 pic.twitter.com/IQsrPys6kE
本日の投稿はここまで!
こうしてみると本当に歴史の深さを感じられます。
現在働いている我々でも知らなかった驚くような昔のお話があり、次はどんな話があるんだろうとわくわくしながらみていました。