感情をもてあましている
年が明けてもう11日。ということは彼とお別れしてもう2週間になろうとしているんですね。あぁ、またこのお話と思われたらすみません。まだ全然吹っ切れたわけではないのです。
彼のことを考えない日はありません。テレビを見ていたら「これ一緒に見たな」って思うし、スーパーで買い物をしてたら、彼の好きだった食べ物を見て思い出すし、いつもLINEをしてた時間帯になると思い出すし、とにかく何かの弾みでフラッシュバック。洗面台に置きっぱなしにしてあった整髪料や彼の歯ブラシは、見るたび悲しくなるので早々に捨てたんですが、頭の中の彼の記憶は全然消えない。忘れたいのに消えてくれない。
安珍清姫伝説ってご存知ですか。
裏切られた清姫が大蛇の姿になって安珍を追いかけ、安珍は道成寺の鐘の中に隠れるものの大蛇の清姫の炎によって焼死するというあまりにもざっくりすぎる説明ですが、私はどうしても安珍に対して同情することができませんでした。
自業自得やんけ。
いや、自業自得というのは言い過ぎかもしれない。でも、いつの世もきちんと人と向き合えない人がすることは「逃げる」「消える」ということなんだなと思うんです。
男女の区別なく、「領収書をきれない人」というのは存在するというのをこのお話で知り、今回のお別れで身をもって体験することになりました。
わーんって大泣きできたらいいんだけど、実は涙もそんなに出ない。メソ…程度。それよりもただただ喪失感。あとは恨み、怒り、悔しさ。
何がしかの返事が欲しいけど、私から何かを送ることはしたくない。あわよくば向こうから連絡来ないかしらなんて思っています。
未練なのかな。未練だよね。思い出にすることもできず、どうやって昇華させたらいいのかもわからないです。
ただ必死に、「あの人は私には関係のない人」と呪文のように唱えています。
苦しい。
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