相談役としてAIツール Claude は良いかも|Etsyショップ運営
どうも、224です。今回はEtsy(エッツィ)自体の情報というよりも、ショップ運営に役立ちそうな、場合によっては助けになりそうなツールのご紹介です。
それは、「Claude」というAIサービス(アシスタント)です。でました、"AIツール"。最近よく聞くやつで、ここ1年ちょっとでほんとうにたくさんのツールが誕生しているように思います。そんで、どれがいいのかもよくわからない。
AIサービスは有料なものが多いイメージですが、今回は無料の範囲内で試せる前提でお話していきます。
サービスの概要について興味のない方は、下記目次の「Claudeのアカウントを開設しよう」まで飛んじゃってください。
※AI関連の解説については、ぼくより詳しい方によるものが無数にネット上に存在していますので、最低限にしています。気になる方はご自身で調べてみてくださいね。
※このnoteの情報は2024年10月12日時点のものです。閲覧されるタイミングによっては情報が古くなっている場合がありますのでご了承ください。
Claude(クロード)とは
アメリカのスタートアップ企業 Anthropic(アンソロピック)社が2023年3月に一般公開したAIチャットモデルです。チャット形式で対話で質問ができる特徴があり、この系統でいうとOpenAI社によるChatGPTが日本では有名かもしれません。
実はAnthropicという企業はOpenAI社に所属していた元社員が立ち上げた企業で、後発ではあります。ChatGPTの最初のモデルの公開が2022年11月ですので、Claudeはその約4ヶ月後ということになります。
3つのモデル(Haiku、Sonnet、Opus)
このあたりのことはあまり気にせずで大丈夫かと思いますが、ちょいと補足を。Claude には3つのモデルがあります。
・Haiku:もっとも反応速度が速い
・Sonnet:スタンダードなもの
・Opus:最上位モデル
あまり高度なことを聞かないのなら軽量なHaiku、いつもの使用にはSonnet、もっと賢いのがいいならOpusというイメージでしょうか。
ただ、これについては執筆時点では「Sonnetを使用する」になりそうです。
というのも、今年の6月末に Claude 3.5 Sonnetというモデルがリリースされて、HaikuとOpusについてはまだ「3.0」のままで、開発中とのこと。ぼくが調べた限りでは、現状はSonnetというモデルが一番良さそうです。
※HaikuとOpusの3.5については今年後半にリリース予定だそうです。
後述しますが、ここについては特に気にしなくて大丈夫です。Claudeを無料プランで使用する際に、おそらく自動的にSonnetを使用する形になると思います。
料金について
Claudeには、有料プランがあります。
・Proプラン(個人):月額20ドル(約3000円)
・Teamプラン(チーム):月額25ドル(約3800円)
個人での使用ではProプランになりますが、その内容としては下記です。
無料プランでも現状で一番知的なClaude 3.5 Sonnetを使用できるのですが、その使用回数(メッセージ送信回数)に制限があります。ぼくが無料プランを使っていての印象だと、1日10回弱くらいの回数制限があります。
今年の年末にHaikuとOpusの3.5がリリースされれば、また話は変わってきそうですが「もっとも頭のいいモデルを使用する」という意味では無料プランでも可能です。ただ、回数制限があるので、これを増やすのに(Proプランでも無限に使用できるわけではないです)お金を払うという感じでしょうか。
まとめると上記な感じです。すでに書いたように、今回のこのnoteでは無料プランを使用する前提で話していますので、活用してみて「これは毎日すごい使いたい!」と思ったらProプランへの移行がいいかもしれません。
ちなみに、ぼくは現在ChatGPTの有料プランを使用していますが、来月からClaudeに切り替えようか検討中です。
トークンの話
これも補足ですが、AIモデルについて調べてみると「トークン」という言葉にでくわします。例えば、Claude 3.5 Sonnetというモデルは最大で20万トークンの読み取りができる!というような。
この「トークン」というのは、文字を数える単位のようなもので、文字数のことですね。とはいっても、英語をベースに考えられており、1トークン=1単語でカウントするケースもあるらしく、一概に「20万トークン=20万文字」とはいかないようです。
なにが言いたいかというと Claudeの現状の最新モデルである 3.5 Sonnetでは15万文字(20万トークン)くらいの書類を読み込んでもくれる!ということです。
10万字以上となると、ちょっとした短い小説や本の本文をそのままアップロードして読み込んでもらえるイメージです。ChatGPTのモデル「GPT-4」が読み込めるのが最大で3万トークンなので、Claudeのほうが圧倒的に読み込める量が多いことがわかります。
「めちゃくちゃ気合い入れてつくった書類があって、それをベースに答えてほしい!」ということがもしあれば、それができちゃう感じです。
Claude のアカウントを開設しよう
ということで本題です。まずは、Claudeにてアカウントを開設しましょう。
アカウント開設
下記リンクにアクセスください。
ページにアクセスしたら、既存のGoogleアカウントで開設するなら下記画像の①を、メールアドレスで開設するなら②をクリックください。(下記画像参照)
Claudeの公式アプリ
PC作業前提で書いてはいきますが、アプリもあるのでスマホで操作したい方はそちらをどうぞ。iOSとAndroidの両方でリリースされており、「Claude」と検索して運営会社が「Anthropic PBC」となっているものを選んでください。
ただ、個人的なおすすめはPCでの使用です。スマホアプリは「日々手軽に使いたい」という目的向きな気がしていますし、その感覚で使用すると無料プランではすぐに上限に達してしまいます。
PCをお持ちでない方はスマホになるかと思いますが、そうでない方はPCでの作業をおすすめします。
ログインしてみる
アカウント開設ができたら、ログインしてみます。そうすると、下記の画面になるかと思います。
各項目の解説
それぞれの項目を画像と番号で解説します。
テキスト入力画面
使用モデル
画像/ファイル添付ボタン
入力テキストの一例提案
過去のチャット履歴
なお、マウスを左側にもってくると新しいウィンドウがポップアップします。
それぞれの項目を解説しますと…
「新しいチャットを開始する」ボタン
お気に入りしたチャットのセクション(上記画像では0で表示なし)
直近のチャット履歴
履歴をすべて見る
という感じです。
Claude を使ってみよう
では、実際に使ってみましょう。その前に、無料で使う際の注意点を再度。
・使用制限がありますので、しっかり考えて入力しよう
1日の回数制限が無料プランではありますので、ちょこっと質問して、また質問してとキャッチボールをすると、すぐに制限に達してしまいます。
ですので、無料プランで使用する場合は、しっかり考えて、ひとつのメッセージにできるだけ多くの情報を含めるのがおすすめです。有料プランであればここは気にせずで大丈夫ですが、今回は無料プラン前提ですので。
テキスト例:現状のEtsyショップの改善点を教えて
では、ぼくが実際にClaudeを使用してみて「こういう情報を最初に書いておけばいいのではないか」というものを貼っておきます。◯◯◯部分にはご自身の情報を入力ください。
改行と送信を間違えないように注意
テキストを送信する際の注意点として「改行はShift+Enterで実行する」があります。(ぼくはMacユーザーですのでウィンドウズでは違うコマンドの可能性があります。)
というのも、普通にEnterキーを押すとテキストが送信されてしまうのです。貴重な回数制限のうちの1回を消費してしまいます。
改行をしなくてもAIは(おそらく)賢いので内容は読み取ってくれそうですが、改行する場合は注意しましょう。
テキスト入力が完了したら、右上の「↑」ボタンをクリックして送信します。
Claude の回答例
ChatGPTを使用していて「Claudeいいなー!」と思うのは、別途書類を作成して、それを右側に表示してくれる点です。
まず、テキスト自体の回答が下記でした。
次に作成してくれた書類の中身です。
どうでしょうか、1回のテキスト送信でここまで提案してくれるのです。優秀すぎるアシスタントです。
テキストのコピー、ファイルのダウンロード方法
ぼくはAIが答えてくれたテキストをメモアプリにコピペして保存しているのですが、コピーも書類のダウンロードも簡単です。
背中を押す存在としてのAI
AIというと「なんでもわかる」みたいな万能な存在と思う人もいるかもしれませんが、実際に使ってみると間違いもあったりするし、そこは「ほどほど」に利用してみるのがいいかとは思います。あくまで参考程度に、という感じでしょうか。
とはいっても、めちゃくちゃ優秀です。
ぼくがAIを活用していて「役立つなあ」と感じるときは、なにかをやらないといけないのに腰が重たいとき。「やらないといけないけど、踏み出せない」というときにAIに相談すると、視界がぱっと開く感じがするのです。
例えば、さきほどご紹介した回答の内容だと、このすべてをぼくは実行しません。ピンタレストをすでに運用しているのに、インスタをさらに運用する余裕がとてもないです。
でも、こうした回答を参考に「ピンタレストがんばろう」といま運用を強化している最中です。Claudeを利用して「やるべきことはこれだ」と視界がすっきりした感じでした。
ChatGPTと比較してみて
最後に、ぼくが現在使用しているChaGPT Plus(有料プラン)とClaudeを比較してみた感想をちょいと。あくまで私感ですので、参考程度に。
ぼくはいままでChatGPTの使用用途としては「相談事」「画像生成」の2つでした。ちょこちょこ使うので、使用制限をなくしたいと思い課金しています。
まず、文章力としてはChatGPTのモデル「GPT-4」よりも、Claudeの「3.5 Sonnet」のほうが優れているように感じました。以前、Etsyとは別の用途で相談してみたときに、Claudeのほうがいいアイデアを投げてくれたり。クリエイティブな思考はClaudeモデルが勝る印象です。
ただ、リンクを読み込んだり、画像生成はChatGPTが便利です。というか、Claudeモデルではネット上のリンクは読み込めないし、画像生成もできません。
ぼくがClaudeに切り替えようと検討している最大の理由としては、最近ChatGPTにて画像生成をする機会が減っているからです。まだがんがん画像生成をしていたら断然ChatGPTを使い続けると思います。
画像生成については、MidjourneyやStable Diffusionというサービスもありますが、そこまでガチに使用したいわけではなく、使いこなしもハードルがありそうで、ChatGPTがちょうどよかったというのもあります
「わからないことを質問する」という点においては、ChatGPTやClaudeでも多少の役目を果たしてくれますし、こうしたモデルを横断して使用できる「Perplexity」「Poe」やLINEで使用できるサービスもあるので、このあたりのことはどれが最適化というのは正直わかりません。
ぼくが今回Claudeを取り上げたのは、「相談役」「コンサル」的な相手として優秀だなと感じたのが大きな理由です。他の用途であれば、別のAIでもそこまで大差なく使えそうだけど、クリエイティブな提案だったりとなると、Claudeがなかなか優秀でした。書類も作成して、さっと内容を確認できます。
最後に
朝からカフェで書いていたら3時間が経過しています。7000文字を超えてしまいました。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
今回、Claudeに投げるテキストの例をご紹介しましたが、このあたりはご自身で調整してみてください。ちなみに、AIに投げるテキスト、指示文のことを「プロンプト」と呼びます。
ぼくは普段、Etsyに関する情報を発信していて、まだまだ日本語での情報が少ないなかで日々発信しているのですが、お困りごとがあるEtsyショップオーナーの方向けの窓口のようなものもつくっています。
もちろん、こちらで問い合わせをしていただいても構わないのですが、今回ご紹介した Claude を相談役として活用してみてもいいかもしれません。「うーぬ、どうすれば…」とモジモジしているときのAI活用は、けっこう効いたりします。
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