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Etsy の検索アルゴリズムが大幅変更、10月1日までの対応を推奨
どうも、244です。Etsyのアルゴリズムが大幅に変更されるとのニュースが飛び交っていて、どうやらセラー(ショップ運営者)に10月1日までに対応することが推奨されているようです。
今回は、これについて「どう変更されるのか」という点を説明していきます。
その前に、今回は海外の記事を参考に書いているのですが、自分なりに調べてみたところ、公式による「アルゴリズム変更になりますよ。対応してね」というようなリンクが見つからずでした。
とはいっても、数々の記事を読んでみて、これに関連しそうな公式のページを読んでみると、どうやら「アルゴリズムが変更になる」というのは間違いではないようです。
では、本題に入っていきましょう。
Etsyアルゴリズム変更の概要
まず、概要です。今回は、下記の記事を参考にしました。
要点としては、下記です。
Etsy アルゴリズム変更点(2024年10月より)
・商品ページの画像は最低5枚を推奨。暗い画像やコラージュは推奨しない
・返品ポリシーの明記(返品を受け付けていなくても)
・評価、メッセージ返信率、予定通りの発送、クレーム率などが検索結果に大きく影響
・アメリカへの配送費用が6ドル未満の商品を検索で優先表示
・これらを10月1日までに対応することを推奨
上記が主な変更点になるのですが、重要な点としてはこれらが「検索結果」に影響するという点です。
SNSなどでの集客で間に合っているという場合だと、そこまでの影響はないかもですが、そういった方は稀だとも思います。もっといえば、それでも検索流入は重要ですよね。
お客さんにショップ、商品を見つけてもらうためには、お客さんがEtsyで検索したとき(=探している商品があるとき)に、自分の商品にたどり着いてもらうことが売上に大きく影響します。
検索流入を失わないためにも、10月1日までの対応は重要になってくるかと思います。
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
商品ページの画像は最低5枚
Etsyの商品ページには、最大で10枚の画像をアップロードすることができます。この枚数について、最低でも5枚はないと検索結果に不利に働くとのこと。
Etsy がお客さまを対象に行ったアンケートでは、 90 %のお客さまが、商品購入を決めるうえで写真のクオリティが「極めて重要」ないし「非常に重要」と答えました。
この画像のクオリティについては、下記のような画像は避けるべきとも書かれていました。
・暗かったりピントが合っていない画像
・コラージュ画像
・一辺が2000ピクセル以下の低解像度の画像
「コラージュ」というのは、ぼくの理解では「複数の画像をひとつの枠に入れているもの」と理解しています。例えば、4枚の画像を分割してひとつに入れていたりといったケースです。
Etsy運営の方針としては「届く商品自体をわかりやすく伝えているもの」というのがあるはずです。ですので、暗いと見えずらいですし、解像度が低いことも同様です。
コラージュが非推奨というのも、検索結果で表示される際に商品自体のサイズが小さくなり見にくいというのがあるのでしょう。
ということで、対応内容としては下記です。
1)明るく、解像度の高い商品画像を制作する
販売している商品が中心にわかりやすく表示され、暗くもなく、ピントもしっかり合っているものです。制作時は、一番短い一辺が2000ピクセル以上になるようにしましょう。
商品画像について、こちらのnoteもご参考ください。
2)商品画像を5枚以上アップロード
ぼくは10枚全て使用しています。SEO的にも、このほうがいいと言われていいます。
以上、2点となります。次に進みます。
返品ポリシーの明記
Etsyショップでは、返品ポリシーを設定できます。こちら、設定は必須ではないのですが、基本的には設定すべき項目です。
今後は、この返品ポリシーを明記していないショップは、検索に不利に働く可能性があります。例え返品を受け付けていなくても、明記が必要です。
返品ポリシーは、Etsyにログイン後にメニューの「ショップ設定」「ポリシー設定」で設定ができます。
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ぼくはデジタル商品で単価も低いという点もあり、返品不可としていますが、その旨をショップ開設時から明記しています。
ということで対応内容としては、下記です。
返品受け付けの有無に関係なく「返品ポリシー」を設定しておく
ショップ評価が検索結果に影響
Etsyショップには、レビュー、メッセージ返信率、発送(時間通り)、クレーム率などの評価システムがあります。
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今までは、これらの評価内容は直接的には検索結果に影響はなく、あくまでお客さんが商品にたどり着いたときに「評価高いんだな」と後押し材料となるようなものでした。
それが今後は、これらの評価についても検索結果に影響するようです。
これは言い換えると「スターセラー」であることが検索結果に優位に働くということになります。
スターセラーになる条件には「レビュー評価」「メッセージ返信率」「予定通りの発送」などが含まれます。今回のアルゴリズム変更は、言い換えると運営からの「スターセラーを目指しましょう」というメッセージでもあると思います。
いままではスターセラーであることは、あくまで"お墨付き"のようなもので、その効果がでるのはお客さんがショップを見つけた後でした。
それが今後は、スターセラーを目指し、スターセラーになることが検索結果に有利に働くことになり、お客さんにも見つけてもらいやすくなるということです。
ということで、対応内容としては下記です。
お客さんからのメッセージには24時間以内に返信して、高評価(星4〜5つ)を獲得する。物理商品なら予定通りの発送を行う。
お客さんからのメッセージへの返信については、けっこうスパムもきたりするのでご注意ください。まだ読んでいない方は下記もあわせて読んでおいてください。
アメリカへの配送費用は6ドル未満を推奨
そして最後ですが、送料(配送費用)のお話です。こちらについては、公式よりはっきりと明記されています。
Etsy のデータによると、送料が $6 米ドル以上になると、お客さまが購入する可能性が低くなることがわかっています。 Etsy ではお客さまがご期待に沿った送料を簡単に見つけられるよう、10 月 1 日より、国内送料が $6 米ドル未満のアメリカ国内の商品を検索で優先します。
「未満」ですので「6ドル」は含まれないことに注意してください。「6ドル未満」というのは「5.99ドル以下」を指します。
ということで、対応は下記です。
物理商品を販売しているセラーは、アメリカへの送料を5ドル台(6ドル未満)に設定する。
とはいっても、日本からアメリカに配送をするのに6ドルなんてとてもやっていけない!利益でません… ということになるかと思います。
以前、配送料についてのnoteを書きましたが、利益のでるビジネスで考えたときに「送料6ドル未満」というのは、とても現実的ではありません。
Etsy運営はこの点も考慮しています。送料の一部を商品価格に反映させて、そのバランスで送料を6ドル未満にしましょう、ということです。この価格設定のためのツールも提供しているようです。
送料コストの一部を商品価格にシフトし、合計価格を同じに保つことが売上の改善に効果的であることも明らかになりました。 あなたをサポートするため、Etsy ではアメリカ国内送料を一括して下げ、任意で商品価格を調整できる新しいツールを立ち上げました。 これは、価格の競争力を保ったまま送料コストを回収するのに役立ちます。
ただ、日本には消費者に誤解のない情報を提供してもらうための「景品表示法」「特定商取引法」などの法律があります。送料すべてを商品価格に含めて「送料無料」とうたうのは誤解を招きますので避けましょう。
対応のまとめ
ということで、今回のアルゴリズム変更にともなう対応のまとめです。
・商品画像を最低5枚設定する
・返品ポリシーを明記する
・お客さんのメッセージには24時間以内に返信(評価)
・アメリカへの配送費用は6ドル未満に設定
「検索ビジビリティ」の活用
ここ最近、Etsyセラー向けのメニューに「検索ビジビリティ」というメニューが登場しました。
今回のアルゴリズム変更にともなう対応ができているかどうかは、この画面にアクセスすることでもチェックできそうです。
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最後に
以上、今回はEtsyのアルゴリズム変更にともなう変更、対応内容のシェアでした。もうあと1週間ほどで10月になりますので、お知らせするタイミングとしてはちょっと遅くなってしまいました…
もちろん、理想は10月1日までの対応ですが、今回の対応内容というのは商品販売数が多ければ多いほど大変になるかとは思います。特に、商品画像や送料の部分ですね。
「あ、ここやらなきゃ」という点があった方は、10月1日までの対応を目指しつつも、無理のない範囲で少しずつやっていってみてくださいね。
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