22/2/23 《プレミアリーグ21-22 第13節》 バーンリー vs トッテナム レビュー
こんにちは。えつしです。
今回は、プレミアリーグ21-22第13節、バーンリー対トッテナムの試合をレビュー。
1. スタメン
・バーンリー
ポープ
コナー・ロバーツ-タルコウスキー-ベン・ミー-ピーテルス
レノン-コーク-ブラウンヒル-マクニール
ヴェフホルスト-ジェイ・ロドリゲス
89’ ヴェフホルスト⇄バーンズ
直近のブライトン戦からコリンズ、コルネに代えてタルコウスキー、ジェイ・ロドリゲスを起用した〔4-4-2〕。
・スパーズ
ロリス
ロメロ-ダイアー-デイビス
エメルソン-ベンタンクール-ホイビィア-セセニョン
クルゼフスキ-ソン
ケイン
46’ ベンタンクール⇄ウィンクス
65’ エメルソン⇄モウラ
79’ セセニョン⇄ベルフワイン
直近のマンチェスター・シティ戦からスタメンの変更はなしの〔3-4-2-1〕。
2. 振り返り
バーンリーホームで開催された一戦でしたが、試合は予想通りスパーズが長い時間ボールを保持する展開に。
バーンリーは守備時〔4-4-2〕。1stプレッシャーラインをハーフウェーライン辺りに設定したミドルブロックとハイプレスを併用。
ミドルブロックに関しては極めてオーソドックスな〔4-4-2〕ブロックですが、それに対してスパーズは効果的にビルドアップを行うことができませんでした。
その理由としてはまずボランチのポジショニングがとてつもなく悪いこと。
まず2トップの相手に対して行わなければならない2人のCFのギャップのパスコースに顔を出すことが継続して行えていませんでした。
さらに、片方のボランチが2トップの間に顔を出しているときに、もう1人がバーンリーのCFの斜め前辺りに落ちてくるという特にホイビィアに顕著に見られた動き。CFの斜め前でボールを受けてもバーンリーの1stプレッシャーラインを突破して縦パスをさせる訳でもないので特に状況が変わることはありませんし、むしろCBが1枚余ってしまう格好になり邪魔です。
背後からボランチが寄せてくる相手の2トップの裏でボールを受けたくないという心理的なものから生まれているプレーなのかもしれませんが、ホイビィアの無駄降り癖は前からあったもので、そろそろ改善してほしいところではあります。
35分16秒辺りの、ベンタンクールが下がって角度をつけることで2トップの間でデイビスからボールを引き出し、ヴェフホルストを引きつけて右サイドに展開したシーンは2トップの間に遊びのパスを入れるところまではすばらしかったですが、ここでもホイビィアの降りる癖が。パスが回ってくるタイミングで降り始めるため、十分に幅を取ることもできておらずヴェフホルストのスライドも結果的に間に合ってしまっていますし、ロメロのサイドに押し出されるのではなく前線の高い位置に上がっていく謎の動きが邪魔でクルゼフスキもブラウンヒル-マクニール間に顔を出せず。非常に勿体無いシーンでした。
スパーズのゴールキックやバックパスの場面では積極的に前から嵌める姿勢も見せたバーンリー。
この試合のスパーズのゴールキックの特徴として、ダイアーを一列上げた〔3-3-2-3〕的な配置で開始することがありました。
繋いでこようとするスパーズのゴールキックに対してはバーンリーも前から嵌めにかかります。上図の〔3-3-2-3〕の形であれば2CBには2トップ、ダイアーに対してはブラウンヒルが縦ずれで捕まえに行く形。
やや早くエメルソンに出過ぎてしまったマクニールとダイアーに縦ずれしていたブラウンヒルの間を通すロメロの縦パスがホイビィアに通った34分43秒のシーンは、ロメロのすばらしいビルドアップ能力でなんとか前進に成功していましたが、それ以外あまりうまくいっていたとは言えないこのゴールキック。
平行サポートをするダイアーに対してブラウンヒルがつき切れていないのにそこを見れていないエメルソンには悲しいものがありました。
上記のゴールキックの形ではなく、ロメロとダイアーの2CBのようになってデイビスをサイドに押し出す形のビルドアップでもデイビスにはレノン、セセニョンにはコナー・ロバーツが出ていく形で嵌めにいったバーンリー。
さらにデイビス→ダイアーなどのバックパスをスイッチに、SHがCBまで出ていって3バックに枚数を合わせてのプレッシングも敢行。
17分54秒のロメロに対して出ていった左SHのマクニールの外側を通してロメロ→クルゼフスキとダイレクトで繋いだシーンは、ダイアーの溜めによってクルゼフスキがポジションを取り直す時間ができたことやロメロのダイレクトで繋ぐ判断と技術によってうまくプレス回避できましたが、同じようなシーンを再現性高く作れている訳ではなく、バーンリーのプレッシングは非常に効果的に作用していたと言っていいと思います。
バーンリーは自らボールを持ってビルドアップしていこうという意思はなく、積極的に2トップ目がけてロングボールを蹴り込んでいきました。
スパーズは守備時はバーンリーのバックパスに対してプレッシングに出ることもありましたが基本〔5-4-1〕での撤退守備。ハーフタイムにベンタンクールが負傷でウィンクスと交代したのもあって後半はよりビルドアップが停滞し、バーンリーがボールを持つ時間が増え、間伸びしてケインと中盤4枚のラインの間にできた大きなスペースを使われてボランチ経由でサイドチェンジされることが増えていました。
バーンリーは素早いサイドチェンジからのマクニールのアーリークロスや両翼の仕掛けからのFKでスパーズゴールに迫ります。
そして残り時間が20分になろうかというところでベン・ミーのロングキックにヴェフホルストがしっかりと空中線に弱いデイビスを狙って競り合い、そこで収めた流れからレノンがセセニョンのファールを受けてFK獲得。
ブラウンヒルの正確なFKにベン・ミーがファーで合わせて70分40秒にゴール。
その1点を守り切り、1-0、バーンリーが残留に向けて大きな勝ち点3を得る結果となりました。
3. おわりに
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