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新版オグリ 博多座 思いだし

2月7日昼の部観劇。
博多座の「新版オグリ」の感動量が多すぎて再び感想。
気をつけて感想を書くつもりだが、多少内容にも触れてしまうかも知れないので未見の方はご注意を。

今回新参加はお二人。
中村鷹之資君演じる小栗一郎。牢輿を運ぶ鬼王役の大谷桂三さん。フレッシュな超若手とベテラン歌舞伎俳優が初参加。

鷹之資君は中村富十郎さんの69才の時に誕生した息子さん。妹の愛子さんは富十郎さん74才の時に生まれたお嬢さんで当時は大きな話題になった事を覚えている。富十郎さんは踊り巧者。大ちゃんはその資質を受け継ぎ藤間宗家の教えを受け若手俳優の中で舞踊では抜きん出てるのではないかと思う。品の良い佇まいも好感が持てる。一部での見所、二部での見所を見逃さないで欲しい。
ある意味ストプレに近い部分もあるスーパー歌舞伎セカンドで感情表現も上手く歌舞伎味も程よくブレンド。20才の若者らしい賢くも溌剌とした一郎ぶりでSNSでは絶賛の嵐だ。

そしてもう一人参加は尾上松也君の叔父さんにあたる大谷桂三さん。亡くなった松也君のお父さん
がお兄さんだ。お兄さんの死を受けて自身の生き方を変え、若い奥様と結婚、息子を授かり物ったとうユニークな方。TV番組などでも話題になった桂三さん。

梅玉さんがマダラを演じNARUTOの時にも思ったのだが、猿之助さんや愛ちゃんがマダラを演じた時には感じなかった歌舞伎味と言うかその場が一瞬にして古典歌舞伎の一場面に変えてしまうベテラン歌舞伎俳優の凄み。
同じ歌舞伎味を桂三さん鬼王が醸し出すのだ。長い場面ではないがここも大切な場面。LEDの光の中でまさに歌舞伎が演じられている。普段の歌舞伎ではさらっと演じられてる桂三さんの体から匂い立つ歌舞伎味。歌舞伎って奥が深いよね。

そしてもう一人気になる人は高橋洋さん。
なんか出演場面が増えてる?台詞が増えてる?
そして歓喜の舞いを客席と一体になって踊る為の
大切なお役も担ってる。大切なお役の時の洋さんのチャーミングなこと。
チーム猿之助之の御仲間になられるのかな。期待が膨らむ。

見間違いでなければ国守となって戻ってくる猿之助オグリの冠の紐は赤だった。ところが昨日のはーすたぐらむでは冠の紐は白。白い方がお似合い。
今回は衣裳も細かい変更されてるんだけど全部覚えていない。

鬼鹿毛と戦う場面で長袴から下手で短い袴になるところがあるのだが、これは新橋演舞場と同じ。短くなった袴の裾が少しすぼまってて可愛い袴になってるんだけど演舞場と同じなのかな?長袴から短い袴になるところをお見逃しなく。短い袴の裾が本当に可愛い。

様々な記憶は薄れ妄想にも近い勝手な感動が増え想いが募るが、次の観劇はまだまだ先。
 新橋演舞場で2ヶ月かけて修正を行い、博多座公演に向けて大胆なブラッシュアップ。
『新版オグリ』の骨格と輪郭がくっきりと浮かびあがりすべての場面が腑に落ちる。
 想像通り、猿之助オグリの出番は減ったけど、薔薇の似合うキラキラとした包容力と、絶望の餓鬼病から希望を見いだす猿之助オグリ。ファンの心を鷲掴みして離さないよね。

#市川猿之助 #中村鷹之資 #大谷桂三 #高橋洋
#新版オグリ #博多座

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