スーパー歌舞伎Ⅱ
10月、11月は「オグリ」梅原猛さん脚本のスーパー歌舞伎を更に進化させてセカンドとして中村隼人君とWキャストで上演するという。
それだけでも隼人君オグリの時は猿之助さん何のお役をするの?
猿之助さんオグリ時は隼人君はどうなるの?と妄想をたくましくしていたら、今日はIHIステージアラウンド東京で「ヤマトタケル」を同じく隼人君とWキャストで上演するという世界配信の記者会見。
猿之助ファンにとっては嬉しいやら不安やら心臓に悪い。
八月の納涼歌舞伎は今年で卒業だと言葉にせずに教えてくれる猿之助さん。
オリンピックで世界からやって来るお客様にも楽しんで貰うって事は五月から七月までの三カ月間の團十郎襲名に列座しないのかな?
スーパー歌舞伎Ⅱとして「ヤマトタケル」を組み直すとなると1ケ月くらいのお稽古は必要なはず。まして劇場が特殊な360°客席が回る回転劇場。様々な仕掛けや機械的なシステム、大道具は大変大がかりな物になるに違いない。
そして隼人君と再びWキャスト、スーパー歌舞伎を確実に若い世代へ継承する強い意志を感じるキャスティング。
お客さんが満杯になる歌舞伎をいつも目指す猿之助さん。それは猿翁さんの教え。
御曹司達がしっかり座頭としてやっていける様に舞台の真ん中で客席中の注目を集める主役を早い段階から体験させる。
自分の背中をしっかり見せる猿之助さんらしい育て方だ。
猿之助襲名を思いだす「ヤマトタケル」初めて観た時も猿之助さんの為にある芝居の様に感じた。
“天翔る心” それが私だ~ 美しいと感じた。
昂ぶる心を抑えられない程興奮した。三代目と梅原猛さんの先見性に感謝。
「ヤマトタケル」は次のステージへ進む。
きっと今まで観たことの無い景色を魅せてくれる。
記者会見では客席の上を飛ぶのを楽しみにしてると言う猿之助さん。ステージアラウンド東京って宙乗りって何度か足を運んだがどう飛ぶのか想像すらつかない。
スーパー歌舞伎の中でも「ヤマトタケル」は猿之助さんにとっても特別な演目。
小学校からの帰りに舞台を観たらそこは焼津のシーン、舞台が真っ赤に燃えてる。「新しいと思った。」ヤマトタケルは小学生亀治郎君の歌舞伎の原点だ。
世界中の人が集まるオリンピックイヤーの暑い東京で、世界に2つしかない劇場でスーパー歌舞伎Ⅱとして新しい「ヤマトタケル」を創造する。
私達が2度目の東京オリンピックと共に忘れられない熱い熱い熱い夏がやってくる。
考えただけで身震いする程感動的。
いくら何を考えた所で、猿之助さんは想像を超える創造をする人。
猿翁さんのヤマトタケルが評判をよんでロングラン公演になった様に新「ヤマトタケル」もロングラン公演に?
公演期間が発表されてない記者会見なのはそんな意味があるのだろうか?
若い頃は海外公演を望んだこともあった亀ちゃんだが、世界の人が猿之助を観に来る時代がやってきた。
オグリもヤマトタケルも尊敬する梅原猛さんの作品。
梅原猛さんは遠い世界から楽しまれる事だろう。猿翁さんは当時技術的に出来なかった演出があるとか。新ヤマトタケルで最先端の歌舞伎でその夢を四代目猿之助が叶えるのだろうか?
梅原猛先生、若き孝彦君を歌舞伎界に押し戻してくださってありがとうございます。彼は今まで見た事のない歌舞伎を創造します。
私達は猿之助さんに夢を見せてもらう時間はまだまだ続く。
今まで観たことの無い「ヤマトタケル」を楽しみに今月はロシアの庄蔵とエカテリーナに会いに行く。
納涼歌舞伎も見納めになりそうだから頑張って行かないと。
あ~「オグリ」の配役も早く知りたいなぁ。
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