歌舞伎家話&紀尾井町家話

我らが猿之助さんはZoomで「新版オグリ」歓喜の舞をチームオグリで見せてくれたり、歌つなぎでフランス国歌を歌ってくれたり、インスタストーリーで金精軒や他の俳優さんの宣伝をしたりと地味な活動で楽しませてくれてる中で、いち早く動き出したのは幸四郎さんだ。Zoomを使っての歌舞伎家話をスタートさせてくれた。二回目のトークゲストは思いもかけない早さで登場してくれたのは猿之助さん。6月14日夜8時からで、その前日は紀尾井町家話できおいちょ事松緑さん、松江さん、亀蔵さんで脚本家の戸部さんが司会でリモート飲み会的なきおいちょらしい家話を展開した。私もきおいちょお薦めの檸檬堂を用意して楽しく参加させてい貰った。
猿之助さんの家話の予行演習も兼ねてe+のストリーミング視聴だった。思いの外きおいちょのトーク力の素晴らしさに驚き、楽しいエピソードがちりばめられて想像以上に楽しませて頂いた。

 ところが、翌日の歌舞伎家話はスタンバイが早すぎたのか時間になっても入れないと言う私が一番恐れていた状況に陥った。e+にスマホで問い合わせメールを入れながらパソコンはリロードすると言うメカオンチのおばさんは手に汗握る展開を乗り越えててようやく幸猿家話に辿り着き、いきなり入れたと思ったらしばらくしてe+からも予想を超える視聴でサーバーダウンしたがもう入れると丁重な返信。
お陰で1週間アーカイブを見られると言う特典が付いた。あまりと言っては失礼だが人の話より妄想歌舞伎にはまっておられる歌舞伎俳優松本幸四郎さんの進行の力にびっくりした。思いつくままに喋る猿之助さんを相手に実に丁寧に彼の話を聞いて返してくれる大人の対応はやはり二人の歴史の長さなのか。猿之助さんは波動波発生器や宇宙神とみんなつながってるとか自分は普通と言い張るのを笑いながら合いの手を入れる幸四郎さん、それでも何やかやと言い張る猿之助さんのなんと愛らしい事か。約90分のトークでは初めての出会いから、初四ノ切の事、左手大ケガの事からの高麗屋ご襲名の事、巡業など当時を思い出す懐かしい話からこのコロナ禍を過ぎて染五郎君や團子ちゃんの世代が歌舞伎を担う時代になるまでに持続可能な歌舞伎の在り方を探らなければという真剣な内容まで多岐にわたり、二人ならではの濃密で笑いに満ちた話だった。Zoomの音声の不安定さを補う魅力的な家話だった。普段は全く交流が無いのに節目節目を互いに意識して一緒に過ごす友情の深さに感銘受け、何よりあれほど無邪気に話す猿之助さんは珍しい。猿之助さんの話を一つ一つそらさずに受け止め上手に進行する幸四郎さんに改めて猿之助さんの事を理解してるなぁと感じ入る。
次の歌舞伎家話は中車さんが人気の若手花形巳之助君とよ米吉君をゲストに6月23日火曜日の夜8時から開演。興味のある方はe+から。
今日は幸猿家話よアーカイブラストの日
もう一度二人の話をじっくり楽しませて貰おう。
#歌舞伎家話 #市川猿之助 #松本幸四郎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?