見出し画像

企業系検査技師って??

臨床検査技師が臨床現場を離れて活動することで見えてきたこととは?
資格が活かせる幅の広さ、使い勝手の良さ、発展性などについて超個人的な考えをざっくりまとめていこうと思います。現在臨床検査技師だけど臨床現場を離れることを選択肢として考えている、学生で臨床現場以外を就職先に考えている、せっかく資格取ったんだからフル活用したい、という方々の参考になれば。。

自己紹介

はじめまして、ふたこ研です。
ごきげんいかがですか?

「あなたは企業に就職するほうが向いている」
この言葉を臨床検査技師資格を目指している大学生が、突然先生から言われたらなんと思うか…

そう、私が大学の所属研究室の先生に言われた言葉です。まだ臨床検査技師の就職先として企業の求人自体がとても少ない時代だったので、企業を選択するというのは道を外れる、くらいの重大なことだと(なぜか)心にずっしりと響いたのを今でもはっきりと思い出せます。

しかし、結果的に私の職歴は、臨床検査技師資格取得後、認定細胞検査士取得し、
臨床検査ラボ → 臨床検査薬・診断薬開発企業 → 新規ヘルスケア産業参入企業 → 製薬企業
と臨床現場からは大いに道を外れているわけですが…

これまでの職歴 Part1

参考までに、私の職歴を簡単に紹介します。といっても、まあまあな年月を重ねているので2回に分けて書きたいと思います。

@臨床検査ラボ

資格取得後に最初に働いた検査ラボでとても多くの基本的なことを学びました。ただ、日々のルーティン業務は正直なところ苦痛でした(これは職場の風土もあるので検査ラボが一概に苦痛な職場、というわけではない)。
しかし、近隣大学とも提携していたことから週1当番でサンプル処理をして頂く場に立ち会う機会がありました。そこで医師に厳しくサンプルの扱い方や実情を教えて頂き、知識を蓄え、規約をみて復習して、を繰り返すことが刺激的で楽しかったです。
ここでの実務経験・蓄積した知識が今の私の基盤の大部分を占めてます。

私が臨床検査技師を目指した理由の1つとして、確実で精度の高い検査で医療を支える立場になりたい、というとても綺麗で立派な理由がありました。
ラボで働いているときも、サンプルを丁寧に作る、間違いないような値を出す、というのは徹底されていましたが、そのためにはそもそもの検査法が精緻なものである必要があるのでは、と新人ながらに生意気に思っていました。

そんなときに、臨床検査薬を扱う会社から認定資格を持っている人財が欲しいらしいから行ってみないか、と教授から連絡が。悩んでいるんだったらそっちの世界に踏み出してみようではないか、ということで即決です。

@臨床検査薬・診断薬開発会社

実はこの会社は学生時代の研究で使用していた試薬やシステムの開発元でした。日本の臨床検査技術というのは欧米に比較して少々遅れており、玄人検査技師を育成する方向性が今でもあります。これの何が問題かというと、「標準化」ができない、ということに直結するわけで。
欧米では基本的に標準化が進んでいて、その技術を日本に取り入れて浸透させていこうと技術開発を進めている会社に転職しました。

開発・学術という仕事に就きながら、企画、開発、生産、学術、薬事など幅広い仕事を一通りさせて頂いたので、ここで会社の一通りの仕組み、営業との連携、病院の顧客やアカデミアの先生方との付き合い方を学ぶことができました。
ここが企業系検査技師としての第1歩です。

まとめ

自己紹介がてらに、私の職歴 Part1でした。
次回は職歴 Part2、その後は各企業での実経験に基づいた企業系検査技師に必要な技術や知識、小話・裏話などについて紹介します。

最後に

企業系検査技師に興味のある方、こんなことを聞いてみたい、などがある方は気軽にコメント頂けると嬉しいです❕

それでは、ごきげんよう。

いいなと思ったら応援しよう!