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マリリン・モンローになれなかった話


隣駅の百貨店に保湿クリームを買いに行く為、1駅歩くことにした。
今日はお天気も悪くないし思ったより暖かかったので、徒歩22分の道のりを気分良く歩いていた。
 

薄いピンクのニットにデニムのマーメイドスカート(ロング)
黒いジャケットを羽織りスニーカーで街を歩きながら、帰りにリンツに寄ってチョコレートを買おうかなと考えていたら突然足元から風が吹いた。
 

??

と思った途端、スカートがふわっと舞い上がった。


そう。通気口?通風口?の上を通ってしまったのである。

 
手で押さえる間もなくスカートはめくれた。
予期せぬ出来事にテンパり無骨に足の間を押さえたら仁王立ちの両足がニョキっと人前に出てしまった。
 
 
私にとって幸運だったのは膝から広がる長いマーメイドスカートを履いていたこと。
膝まではまくれ上がったものの膝から上はタイトなデニム生地がきっちりガードしてくれたのでこれ以上恥ずかしい想いをしなくてすんで良かった。
 
着替える時に最初に手に取ったフレアスカートだったら・・・と思うとゾッとする。
 

 
それにしても前だけを見て歩くのは危険だなと改めて思った。
そして突然の出来事に美しく対処するのって難しいんだなと思った。
 
人通りも多かったので、ここでマリリンのように色っぽく美しくスカートを押さえていたら拍手喝采が起きたかもしれなかったが、1人でテンパって足の間を押さえてる様はさぞかし哀れだっただろう。
 
 
そこを通過した後、何事もなかったかのように歩いていたが歩く速度が上がったのは言うまでもない。

あー恥ずかしかった!

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