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音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part0 -イントロダクション-
経緯
今回伊勢・奈良を旅するのにあたりなぜこの地を目的にしたかというと様々な要因がある。まず一つは私のライフワークの一つの日本の探求として、最近日本神話を含め様々な神話に触れる機会があったということ、それも合間ってなのか伊勢神宮と法隆寺に行ったことがまだなくそちらに行ってみたいと思ったこと、東京から電車、飛行機、新幹線、フェリーといった交通機関(長距離バスを除く)で直通で行くことができない都道府県が二箇所だけあり、それが三重県と奈良県だったというのにシンパシーを感じたという混ざった感覚から選んだ場所であるのだ。
奈良回想
奈良は中学の修学旅行以来であり、三重に関しては初めての訪問となる。
修学旅行は班に分かれ各々の班でルートを作り行きたいところを目指すという流れであり東大寺と奈良公園を訪れた記憶がある。その際に法隆寺はまあ何れ行くでしょうということでルートから外した記憶がある。その何がようやく今回の機会として訪れた、そんな展開となった。行った東大寺ではその大仏の大きさや独特の渋い雰囲気に鎌倉とは違うと驚嘆したり、鹿に鹿せんべいを向けると頭をペコペコする様子になんとも言えないエモさを感じたり、また同じ班のメンバーの一人が鹿せんべい味がしなくて美味しくないとか言っていたりそんな記憶がある。
三重回想
三重の方は本当に機会がなかった。祖父の家系のルーツが三重にあるという話はあったのだがその祖父も三代目の江戸っ子であったため(母の代までは浅草にバックグラウンドがあったため江戸っ子であり、私は別の区の育ちであり下町ではなかったため純江戸っ子ではなく、故に親子間でもギャップが生じている)私自身三重との縁は非常に薄い。強いて言えば幼少期に見ていたテレビ番組の中で芸人と海女さんが2泊3日で生活するという企画で素潜りでサザエやアワビ、うに、伊勢海老といった魚介を獲り、その魚介を浜焼きにして食べている映像に憧れたぐらいのものだったのだ。
青春18きっぷ
さて、今回の旅は青春18きっぷを使った旅になる。私自身この切符を使った旅は今回が初めてであり楽しみなのと、この旅行記シリーズで纏めている宇都宮へ電車で向かった際そのハードさになかなか大変な思いもしており不安な気持ちもやや混じっている。それでもやはり青春18きっぷというのはコスパが良いのと一日中乗り降りが自由なため途中下車してその土地の名物を食したりお土産を買ったり、場合によっては観光もできるかもしれないのでそういった今まで経験してない楽しみ方ができそうなことにテンションが既にあがっている。
調達
さて、まずは青春18きっぷを調達するために駅・・・ではなく金券ショップへ向かう。5回分ではなくそれ以下のチケットを買うためだ。
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運良く4回分のチケットを発見し原価より多少安価で購入。これが今回の旅の、そして次回の度の大事なお供となる。今回は3泊4日とこの旅行記の中では最長の旅となる。どんな旅になるだろうか。書いている本人も期待しつつこの章を締めたいと思う。
次回に続く。