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【スプリンターズS2022】走法から見る!スプリンターズSの過去傾向と出走馬有力馬診断

この記事では2022年スプリンターズSにあたって、
2022年スプリンターズS出走予定馬の診断
を行っております。

この記事を読んでいただくことによって、
“出走有力馬の特徴(特に走法面)
が理解していただけるように、
心がけて作成致しました。

またYouTubeでも情報発信しております故、
そちらも是非ご覧ください!


ウインマーベル (松山弘平騎手)

評価:B

(キーンランドCの記事より)
前脚が綺麗にかつ高く上がるのが特徴的で、
スプリンターにしては大跳びの部類だと思います。
ただ首を大きく使える馬でもあるため、
追われた瞬間の加速も速く、末脚の切れ味もありそうな走法です。

ただ前走葵Sや前々走橘Sを見ると、
高く振り上げた前脚がそのまま下に降りているというか、
どこか上に飛ぶような走りに見えたのは気になります。
コマンドラインという馬もこのタイプなのですが、
こういう走りをする馬はトモがまだ緩いからか
後肢の蹴りが甘い馬が多いです。

そういう点でウインマーベルにはこの休養で
馬体に成長があるかがポイントになると考えています。
成長がないままだと、今回は洋芝の力のいる条件ですし、
古馬相手になるため少し厳しいのかなと思う反面、
成長があればより大きいストライドで走れそうなため、
ここでも好勝負になるとも考えています。

そういう点で、馬体重に成長がなさそうなのは不安です。
ウインさんの公式HPに掲載されていた、
8月11日の深山調教師のコメントによると、
その時点での馬体重は466kg(前走時464kg)で、
馬体も春と大きく変わった印象はないとのことでした。
(輸送で減ったみたいですが…)

あと葵S前に「橘Sを叩いて筋肉の張りが良くなった」というコメントがあったり、
戦績を見ても休み明けというのはプラスではなさそうです。

今回は万全でない状態、
かつ春時点の能力でどこまでやれるかになりそうです。
近2走は強かったですし、それで足りてしまうことも
十分ありそうで取捨の悩ましい1頭です

といったことを書いておりましたが、
前走は実際にやや上に飛ぶ感じの走りで、
走りは春からそこまで変わっていない印象でした。

しかのキーンランドCのラップは、
12.2 - 10.9 - 11.4 - 11.8 - 11.3 - 11.5
で、スプリンターズSの例年のラップよりは緩い、
本番のここで台頭する先行馬であれば
なんとか粘ってほしかったレースだと感じています。

ただこの馬は特に首の使い方が9よく、
また前述したようにストライドが大きく伸びるあたり、
かなりの素質馬であると思います。

正直今回は、展開に恵まれれば
3着はあるかなという印象ですが、
それならここでも台頭できる可能性はありますし、
少なくとも今後も引き続き追いかけていくべき
素晴らしい1頭であると考えています。
ややここに入ると馬格がないのもありますし、
成長に期待です。


エイティーンガール (秋山真一郎騎手)

評価:B

前走はキーンランドCに出走して6着でした。
ほぼ最後方から競馬を進め、
直線では上がり2位のいい末脚を使いましたが、
外々を回らされたのもあって届かず、
といった競馬でした。
そういった点で、いい末脚は常に使ってくれるものの、
展開や他馬の状況によって
着順が決まる馬だと考えています。

ですから今回は、まずはペースが流れてほしいと思います。
ただ今回の先行馬はファストフォース、レイハリア、
そしてテイエムスパーダよいった人気薄サイドなため、
これらはできれば楽に行きたいでしょうから、
そこまでペースが流れなさそうなのはどうかなと思います。
ファストフォースは前走ハイペースを2番手につけての好走で、
ファストフォースの出方次第ではハイペースもあると思いますが、
2番手以降は微妙なところです。
(ペースが流れても、マイペースで追走できて、
かつ馬郡が離れなければ良いと思います)

走法としては、首が高いピッチ走法馬なため、
やはり長く脚を使うタイプではなく、
末脚を活かす競馬が良さそうなのと、
馬場が渋れば相対的に浮上しそうだと考えています。

ノーチャンスではないと思います。
あとは状態がどこまで万全かですね。


シュネルマイスター (横山武史騎手)

評価:S

前走は安田記念に出走して2着でした。
直線なかなか進路が開かず、
追い出しを待たされる厳しい競馬でしたし、
週中の記事を見ていた感じは
まだベストの状態とは言えない中でしたから、
さすがは3歳マイル王、地力のあるところを
見せてくれたなと思います。

私は走法を見る感じは、
この馬は中山といった小回り向きである
とNHKマイルC時から考えています。
(だからNHKマイルCで本命にできないのでしょうね。笑)

この馬の走法の特徴は、
首の高い姿勢で前脚を搔き込む走りをする、
パワーに秀でた走法であることと、
脚の回転が非常に速い、
瞬発力に秀でたピッチ走法馬
であるというところです。
特に瞬発力に秀でているという特徴が、
前走安田記念での進路が開いた瞬間の
伸びに表れていたと思います。

ただ恐らくこの辺りが地力の高さを
証明していると思いますが、
生粋の搔き込み走法ではなく、
ストライドもそこそこ大きく伸ばす走法ではあります。
だから府中のGⅠでも好勝負できるのだと思います。

しかし本質はパワータイプのピッチ走法馬
であると感じているため、
距離以外はこの馬のベスト舞台であると考えています。

ただ皆さんもご周知だとは思いますが、
当然この馬にとって今回最大の敵は
1200mという距離でしょう。
実際この馬はマイルでも後方から競馬する馬ですし、
また道中でもかかるところがない、
どちらかというと操縦性の良い馬
といった印象ですから、
まず追走がしんどいと思います。
加えて、この馬のこの秋最大目標は
次走のマイルCSでしょうから、
勝負度合いも気にはなるところです。

ただそれでもS評価を打ったのは、
鞍上が横山武史騎手だからです。
まず横山武史騎手がスタートが上手く、
かつ追えるジョッキーであるため、
気合をつけて好位で競馬してくれるのでは
と期待しています。

そして好位で競馬ができれば、
この馬の地力なら1着まであるのでは、
と考えて、S評価としました。
位置がとれなかったら…
グランアレグリアするしかないですね(笑)


ジャンダルム (荻野極騎手)

評価:C

前走は北九州記念に出走し、
9番人気17着でした。
いい感じで直線を向けたのですが
そこから伸びきれずというレースでした。
陣営のコメントを見る感じ、
休み明けの分もあったかなとは思います。

この馬は首の位置はやや高いくらいですが、
そこまで気にはならない標準的な位置で、
かつ前脚を綺麗に伸ばし、
何せ脚の回転が速いのが印象的な走法で、
どちらかというと脚を溜めての
末脚勝負が合いそうな走法です。
そういった点で、この馬は先行もできますし、
スローペースで流れれば面白い存在です。

ただこの馬が重傷で馬券になった時の斤量が
全て56kg以下であるのは気になるところです。
私は何の根拠もないですが
(馬格もある馬ですしね…)
斤量負けするタイプと見ています。

ですから今回は厳しいと見ています。
今年の3月に同舞台の重賞勝ちがあるように、
適性も申し分ないとは思いますが…


タイセイビジョン (福永祐一騎手)

評価:A

前走は北九州記念に出走し、2着でした。
前々走のCBC賞もそうですが、
ハイペースの恩恵を受けた形での好走でしたが、
それでも持っている末脚が素晴らしいのを
見せつけたレースかなと思います。

走法としては、3歳時からかなり変化していて、
3歳時は今よりも脚の回転がゆったりで、
どちらかというと先行しての持続力を活かす馬でした。
あと走法とは関係ありませんが、
凄く燃えやすい気性の馬でもありました。

ただ今は前述したように後方から進めて
末脚の切れ味を使う走法になっており、
また3歳時よりも気性が穏やかになっており、
1200m戦では押っ付けながらの追走になっております。

そういった点で今回は
過去2走同様、ペースが流れての
差し馬が台頭しやすい展開になるのが大前提ですが、
仮にそんな展開になれば、
鞍上は生粋の理論派ジョッキーですから、
メイケイエールを見ながらの競馬を組み立ててくれそうで、
好走の期待が膨らみます。

ただ川田さんと福永さんは仲良しですが、
タイプはもはや真逆ですから、
まずは手が合うかが気になるのと、
夏をほぼ休みなく使ってのここで、
お釣りがあるかは気にしておきたいです。
特に状態面ですね。


ダイアトニック (岩田康誠騎手)

評価:A

前走は安田記念に出走し、14着でした。
元々1400mがベストであるのに加え、
スタート後に位置を取りに出していったせいか
序盤折り合いを欠いてしまったのもあり、
ラスト200mで脚が止まってしまったという内容でした。
ただそれで勝ち馬とは0.7秒差でしたから、
確かに安田記念は完敗であったとは思いますが、
地力がないとまでは言い切れないと感じました。
(差し馬が台頭したレースで先行した、
展開に泣いた部分もありますしね)

この馬の走法はかなり好きで、
前脚をやや叩き付け気味にでありますが
まっすぐ伸ばしますし、
また脚の回転が非常に速いにもかかわらず、
ストライドが大きく伸びるところから、
スピードに秀でた走法だと感じます。

またこの馬が良いのは、
後肢をしっかり蹴り上げることができるため、
1完歩ごとに前に前に進むことができる点です。
この前への推進力があるからこそ、
先行させたときに長く脚を使えるのだと考えています。

ただ脚の回転が速いのと首を大きく使えるからか、
スワンS時のように差しても好走ができる
脚質の自在性も魅力かなと思います。

あとは20年高松宮記念の3着がありますが、
個人的には馬場が渋るとイマイチかなと感じるため、
良馬場で開催されればぜひ狙ってみたい1頭です。
(休み明けで、仕上がりも気にはなるところですね…)


テイエムスパーダ (国分恭介騎手)

評価:C

前走は北九州記念に出走して7着でした。
前々走のCBC賞を
前半3F31.8秒で逃げ切りましたが、
前走は前半3F32.8秒で逃げて
最後は止まってしまったという内容でした。
CBC賞から斤量が3kg増えていたこと、
またCBC賞時より開催が進んで
荒れた馬場であったのが向かなかったかなと思います。

走法はキセキにとても似ているなと感じていて、
首を大きく使いつつストライドを大きく伸ばして
ゆったりとした脚の回転で走り、
また前脚をやや叩き付け気味に走る感じがそっくりです。
(キセキのほうがより大跳びではありますが)

そういった点で、この馬は割と厳しいペースで
後続を離した逃げを打ち、
最後しぶとく脚を使い続けて押し切る戦法が合っていそうです。
あと単純にいい走りをするなと感じます。

ただ今回は地力が足りないと考えていて、
前走の前半3F32.8秒はスプリンターズSでは
割とあるペースですし、それを今回よりも優しいメンバー相手、
しかも斤量51kgで粘り切れなかったと考えると、
今回は手が出しにくいと感じてしまいます。

CBC賞レコード駆けの反動があった可能性は捨てきれず、
そういったコメントや調整過程を感じることができたら、
一考の余地はあると思いますが…

あとはノーマークで楽逃げを打てた場合ですね。
この馬に限らず、離した逃げを打つタイプには
これがあるので私は扱いが苦手です…
そういえばこの子は女の子でしたね。余計苦手です。笑


トゥラヴェスーラ (鮫島克駿騎手)

評価:A

前走は高松宮記念に出走し4着でした。
まずこのレースは重馬場での開催ながら
前半3F33.4秒で流れた差し馬向きの展開でありました。
そして内から馬場が乾いた影響で
内が有利な馬場状態であり、
かつ後にも触れますが、この馬自身も
内から競馬を進めた方がよい中で、
7枠13番から中段後方のインを取って
最後末脚を伸ばしての4着といった内容でした。

ですからこの4着は、展開が向いたことに加えて、
鮫島克駿騎手の好騎乗があったのが大きいと思います。
ただそれでも2年連続高松宮記念4着は
この馬の地力を証明したと思います。

この馬は首がやや高めの姿勢で走り、
かつ脚の回転が非常に速く、前脚をきれいにまっすぐ伸ばしながら
地面を跳ねるかのような軽い跳びで走る馬なため、
生粋のスピードと瞬発力で勝負する馬だと考えています。

そういった点で、上でも書いたように
インで脚を溜めて一瞬の加速を活かす競馬が合うと思いますし、
実際宮記念で7枠を引いた際、高橋康之調教師は
「もっと内が欲しかったけど、雨で馬場が荒れるならここで良かったのかもしれない。ジョッキーがどう乗るか、楽しみです」
といったコメントをされていますから、やはり内枠を引きたいところだと思います。

ちなみにこの馬の前走は高松宮記念で、
今回は約半年ぶりのレースです。
ただこの馬は休み明けで乗り込み量が少なくても
しっかり走ってくれるタイプだけに、
休み明けはそこまで問題にならないと考えています。

不安は先ほどと被りますが外枠を引いてしまわないかと、
自分で競馬を作れる馬ではなく、
やや展開頼みであるところは懸念するところです。

なお今年の高松宮記念、私の本命はこの馬でした。
3着なら…笑


ナムラクレア (浜中俊騎手)

評価:B

前走は北九州記念に出走して3着でした。
中段の外を追走する
1番人気の王道競馬で道中を進め、
直線も一度外に出そうとするのですが、
そこで早めに進出した後続に
外をブロックされてしまいました。
しかしそこから内に切り替えて
3着まで追い上げるという、
ただ強かったレースだと思います。
鞍上の浜中俊騎手もレース後すぐに
謝罪の言葉を出されておりましtが、
それくらいのロスだったと考えています。

走りとしては前脚を綺麗に真っすぐ上げるため、
スピードに秀でていそうなのと、
前走のような瞬発力も使えますが、
スプリンターにしてはやや大跳び寄りかなと感じるため、
先行しての持続力が武器の馬なのかなという印象です。
(スタートも上手いですしね)
ただ後肢の蹴りはやや力強さに欠けると感じ、
勿論ですがまだ成長途上なのかなとも考えています。

ただ私はこの馬が本当にここに入っても通用するくらいの
地力を持っているかが未だ確信できていません。
先程書いた、まだ成長途上であることに加え、
函館SSは完勝でしたが斤量50kgでしたし、
前走も前が壁になったとは言え、
同じく後方から競馬を進めたタイセイビジョンに敗れており
(タイセイには不利がありませんでしたが…)
その時と同斤量差であることを踏まえると、
正直人気含めてタイセイビジョンの方を買いたくなってしまいます。

ゆくゆくはスプリント女王になれる器だと思いますが、
それが今回であるかがこの馬の取捨選択の肝だと考えています。


ナランフレグ (丸田恭介騎手)

評価:S

前走は安田記念に出走して9着でした。
ここ(スプリンターズS)目標で、
使うところがないための出走とのことでしたが、
大外枠から直線で猛然と追い込み
勝ち馬とは0.4秒差まで詰め寄った、
正直驚かされたレースでした。

この馬は毛色もありますがオルフェに似た走りで、
脚の回転が速く跳びが低い、
瞬発力に秀でた差し馬であります。
またここがオルフェと似ているのですが、
首の位置がかなり低く、首を大きく使うことができます。
こういった首の位置・使い方ができるため、
中京でも長く脚を使うことができるのだと考えています。

ただ私がこの馬にS評価を打ったのは、
オーシャンSのパフォーマンスを見てです。

このレースは逃げたビアンフェが3着、
2番手から競馬を進めたジャンダルムが優勝した、
前有利の展開でした。
(前半3F通過も33.4秒で、中山の開幕2週目であったことを
考えるとそこまで速いペースではなかったと考えています。)

そんな展開で15頭中13番手から競馬を進め、
かつほぼ直線だけの競馬で2着に来たわけですから、
高松宮記念馬にこんなこと言うのは失礼ですが、
持っている脚力はここでも最上位くらいのものがあると思うのと、
中山1200mへの適性も申し分ない馬だと思います。
しかも今回はGⅠで、
その時よりはハイペースになるでしょうから
俄然この馬を買いたいと思わさせられました。

勿論展開頼みの面がある馬ですが、
ここは軸にしたいなと1週前段階では考えています。

ちなみに先のトゥラヴェスーラのところで、
3着来てくれてたらなぁ、と書いたのは
この馬とのワイドを持っていたからです…笑


ファストフォース (団野大成騎手)

評価:C

前走はセントウルSに出走して2着でした。
開幕週の高速馬場の恩恵はあったと思いますが、
前半3F32.5秒のHペースを2番手から追走し、
メイケイエール以外は完封した姿は
古豪の復活と申しますか、
地力を見せてくれたなと思いました。

走法はテイエムスパーダと近く、
スプリンターにしては大跳びで
先行しての持続力を活かすスピード馬だと思います。
ただこの馬はスタートがそこまで速くなく、
かといって出たなりに中段で競馬しても良さが出ないですから、
押して前のポジションを取りにいかなければいけないのは
少しロスがある競馬になりそうでどうかなとは思います。

あとこの馬の戦績を見ると、
この馬としては級坂の小倉・阪神では
やや戦績が落ちる印象があるのは
(前走は直線に級坂のある中京でしたが、
あれは相当前が止まりにくい馬場の恩恵があったと考えています。)

ただ今回は先行馬にそこまで人気馬がいなさそうで、
後続を離してノーマークの競馬ができれば怖い存在ではあります。


メイケイエール (池添謙一騎手)

評価:S

前走はセントウルSに出走して1着でした。
その前に使った京王杯SCから
馬体重が14kg増えていた中で、
逃げ馬と2番手ファストフォースが作り出した
前半3F32.5秒の超ハイペースを前目につけて追走し、
直線では残り200mで早めに先頭に立つ強者の競馬で
2着馬を2馬身半突き放したという内容でした。
単純に見た目も強かったのですが、
先行しながら上がり3Fタイムが
メンバー最速であったことには驚かされました。
あそこでは役者が違った感じで、改めて地力の高さを感じました。

また今年の春に行われた高松宮記念は
勝ち馬と0.1秒差の5着で、
しかもあの日は内が伸びる馬場であったのを
4角から大外をぶん回してのものですから、
このレースを見ても能力上位であるのは
疑いようがないです。

走りとしては、
前脚を高く真っ直ぐ上げる綺麗な走りなのと、
脚の回転が遅く、ストライドが大きく伸びる走りで、
特に大きなストライドから長く脚を使い続けられるのが
この馬の魅力かなと思います。
ただスプリンターにここまでストライドが大きく伸びて
ゆったりと走ることができる馬はあまりいないため、
見た目は中距離のスピード馬として素晴らしいなと感じる走りです。

ただこの馬は言うまでもなく、
気性面に爆弾を抱えている馬ですから、
現状は1200mがベストであるのは
間違いないと思います。

ただ不安もあると考えていて、
まずこの馬が言わばマトモに走れるようになったのは、
パシュファイヤーと折り返し手綱
という馬具によるものが大きいと思うのですが、
馬具の効き目はレースを重ねるごとに薄れるため
今回再び折り合いが壊滅する可能性はあると思います。
実際前走でレコードタイムが出るような
Hペースを経験していますから、
今回それより遅いペースになったときに
また暴走してしまう不安はあると思います。

また武豊騎手が武豊tvにて、
「この馬は左回りの方が競馬がしやすい」
とコメントされていたのも今回に向けてはやや気になるところです。。

ただ前走馬体重にも現れていたように、
今年の夏休みでかなり馬が充実してきたこと、
そして何より前走が仕上がり途上でのものだったと考えると、
優勝候補筆頭は間違いなくこの馬だと考えています。

ラヴィングアンサー (菱田裕二騎手)

評価:C

(セントウルSの記事より)
首がやや高めで、前脚はあまり高く上げず
叩き付けるような脚捌きをする馬で、
割と脚の回転はゆったりめではありますが
個人的には小回り向きの走法だなと感じます。

ただ加速は遅い馬なため、
長い直線コースも合わないわけではなさそうで、
今回もノーマークとはできないと見ています。
特に末脚の切れ味は魅力的です。

前走春雷Sは抜群の手応えから
伸びているときに前が壁になってしまいましたから、
前走は度外視でいいと思います。

今回はしっかり休養をとってのレースで、
状態が万全なら一発ありそうです。

ただ今年よりも勢いがあった昨年でも8着で、
そもそも能力が足りるのかというのと、
やや衰えがあるのではと思います。
馬主が笠松牧場さんで、
ここを勝負に来ていそうなのは
怖い側面ではありますが…


レイハリア (松岡正海騎手)

評価:B

(キーンランドCの記事より)
先行押し切りのイメージが強いですが、
走法派脚の回転が速くストライドは小さく、
またトビも低めといった、
ちょこちょこ走るピッチ走法です。

ということで、個人的には
小回りが向いていそうだなというのと、
そこまで大崩れはしなさそうで
軸にしやすいタイプだと考えています。

前走函館SSは、ビアンフェが作り出した
前半3F32.8秒のペースを2番手追走で、
かつ4角先頭の競馬をしての4着ですから、
能力はかなり高いと感じました。

ただ今回は馬具の変更があり、
(前走時は片側チークピーシーズ、
今回はブリンカーだった気がします)
陣営も良かれと思っての策だとは思うのですが、
これが裏目にならないかは若干気になるところです。


ヴェントヴォーチェ (西村淳也騎手)

評価:B

(キーンランドCの記事より)
前脚は綺麗に伸びるのですが、
やや高さ(トビ)が低いピッチ走法馬かなと思います。
また首が高く末脚の切れ味はあまり感じないため、
春雷S時の様な、先行して
持続力を活かす競馬が合っていそうです。

そういう点で函館SSでは先行できませんでしたが、
あのレースは前半3F32.8秒の超ハイペースでしたから、
例年のキーンランドカップの3F通過タイム(33秒後半~34秒前半)
なら先行できると思います。(春雷Sは前半3F33.2秒で4番手追走)

また結構綺麗な走りではあるものの、
トビの低さ、そして捌きの硬さを見る感じ、
傾向・特徴で書いた
「トビの低いパワータイプのピッチ走法馬」
に合致するため、今回の舞台は
かなり良いのではと考えています。

函館SS→アイビスSDを経てここを使ってくるあたり、
何としてもこの夏で賞金加算をしたいという意図が
あるのかなと感じるため、ここも勝負度合いは高いと見ています。
状態落ちがないかは気になるところですが…
(流石に使い過ぎな気もします…)



いかがでしょうか?

皆様の馬券的中に向けて、
少しでも参考になっていれば幸いですし、
また次の記事もお楽しみにしていただければなと思います!

以上、ぶにぶにでした!


(参考)ステップレースごとのラップタイム


キーンランドカップ



安田記念



オーシャンステークス



北九州記念



高松宮記念



セントウルステークス



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