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【マイルCS2022】走法から見る!マイルCS 出走馬有力馬診断

この記事では2022年マイルCSにあたって、
2022年マイルCS出走予定馬の診断
を行っております。

この記事を読んでいただくことによって、
“出走有力馬の特徴(特に走法面)
が理解していただけるように、
心がけて作成致しました。

またYouTubeでも情報発信しております故、
そちらも是非ご覧ください!


ウインカーネリアン (三浦皇成騎手)

評価:A

前走は関屋記念に出走して見事1着でした。
この馬はスタートに課題がある馬で、
前走もそこまで速いスタートではないながら2番手を取るという、
やや消耗がありそうな序盤の運びでしたが、
直線半ばで先頭に立ってそのまま押し切りました。
57kgを背負っていたことを加味しても
強い競馬だったと感じました。
ただ21年までの5年間で1000m通過が最も遅かったのは21年なのですが、
それでもその1000m通過タイムは58.1秒だったのに対し、
今年の1000m通過は60.3秒と遅めであり、
先行馬が恵まれた展開であったと見ているため、
このメンバー相手に真っ向勝負をして勝ち切れるだけの地力があるとは思えず、
今回は展開の助けはほしいかなと思います。

走りとしては、高評価をしたいです。
まず脚の回転が速いですがストライドも良く伸びますから、
適性抜きにしてレベルの高い走りであると感じます。
また皐月賞4着の実績があり、パワータイプかと考えていましたが、
長期休み明け2戦目の谷川岳Sくらいから、
短い距離を使われていたからか、軽い跳びの走りをするようになっており、
時計勝負というのもしっかり対応できそうです。
そして中山はもちろん、米子Sの走りを見ても
直線の急坂もしっかりこなしてくれそうです。

ただ先ほども書いた、地力がここで通用するのかという点に加え、
関屋記念のレースから、今回もスローペースで運びたいと思いますが、
GⅠでスローペースとなると馬群が詰まっていることが想定され、
そうなると今後は後ろからくる
実績馬の切れ味に屈してしまうのでは、
という懸念もあります。
勿論この馬の走りも素晴らしく、
切れ味がない馬だとは思わないのですが、
今回この馬より切れ味のある馬が3頭はいると見ているため、
今回は3着ならあるかなという見解です。

あとこの馬はスタートが良くなく、
出遅れると自分の競馬(先行競馬)ができなさそうなため、
スタートはしっかり決めてほしいなと思います。

ウインさんHP掲載の鹿戸調教師のコメントによると、
中間はゲート練習を入念に行っているようですし、
また長期休み明けですが牧場で早めにペースを上げての帰厩とのことで、
状態はしっかり仕上げてきそうですから、
3着なら可能性があるかなと見ています。


エアロロノア (武豊騎手)

評価:A

前走は富士Sに出走して5着でした。
安田記念は目の覚めるような追い込みでしたが、
その時よりも位置を取りに行った分でしょうか、
直線良い手応えで向いたのですが
最後は前と同じ脚になってのゴールでした。
使える脚が短い印象です。

走りを見てもそんな印象で、
脚の回転は速い部類で、
なにより首の位置が高く、
またストライドがあまり伸びない走法で、
こういった馬はインディチャンプが代表的で
使える脚が短い印象です。
ただその分、瞬時の加速力、切れ味という点では
ここでも通用してよいものがあると考えています。

そして今回は武豊騎手が鞍上で、
武豊騎手はこういった一瞬の脚がある穴馬に乗った際、
その末脚を活かすのが本当に上手い印象です。

重賞では1度も馬券内のない馬で格的にどうかですが、
今回は先行馬が手薄なメンバー構成でスローペース濃厚なため、
この馬の瞬発力が活きる展開になると考えて高評価にしました。
舞台適性はバッチリであるのも推せる材料です。


サリオス (R・ムーア騎手)

評価:B

前走は毎日王冠に出走して見事1着でした。
直線半ばまで進路がなかった中、
ラスト50mから信じられない伸びを見せて勝ち切りました。
強かったの一言です。

この馬の走法は、
あまり跳びは高くなく、脚の回転が速い所を見ると、
瞬発力に秀でたピッチ走法馬かなとも思うのですが、
その雄大な馬格故か加速が遅いですし、
ストライドも、あの脚の短さや回転の速さを思えばよく伸びている方なので、
個人的には持続力を活かすタイプで、
東京のような長い直線の舞台が合うのかなと思います。
実績を見ても20年マイルCSのような、
ドスローの瞬発力勝負は向かなかったですし、
実績を見てもやはり長く脚を使いたいと思います。
高松宮記念のような、速すぎるペースは逆に追走できなかったので
今回は、中距離レースとしては速いペース、くらいで流れてほしいところです。

そして詳しいことは毎日王冠時に記載したため割愛しますが、
この馬は右トモに不安があるため、左回りの方がベターかなと思いますが、
過去の堀先生のコメント、そして中間トモの状態は良いとのことで
今回右回りであるのはそこまで問題にならないと考えています。

あとは前走ややペースが速かったとはいえ、
1800mで中段の位置取りであったため、
今回しっかり追走できるかだと思います。

今回はスローペース濃厚かなと考えているため、
追走の懸念はしなくても良さそうですが、
逆に遅すぎる流れだとこの馬に向かなさそうなこと、
そしてマイルは短い気がする点が気になって
今回はあまり評価しませんでした。


ジャスティンカフェ (福永祐一騎手)

評価:S

前走は毎日王冠に出走して2着でした。
福永騎手の好騎乗もあり、しっかり末脚を溜めることができ、
直線外から鋭く伸びて勝ち切ったかと思いましたが…
勝ち馬を褒めるしかないですね。
あと元々折り合いに難しいところがあり、
今回距離短縮であるのはプラスに出そうです。

この馬は脚の回転がかなり速い馬で、
生粋の瞬発力タイプだと思います。
ただ前走を見てびっくりしたのですが、
2走前までは首が高く、
ストライドがあまり伸びない走りでありましたが、
前走時は首がしっかり沈み込み、
また特にラスト50mで左手前に替えてから、
ストライドが非常に大きく伸びていました。
夏休みが良かったのか、乗り替わりの影響かは分かりませんが、
前走で走法が良化したと感じました。

冒頭で書いたように、
やはり距離はマイルまでかなと思いますが、
今回はマイルですからその点は気にしなくて良く、
また左手前での走りが良く見えたため、
右回りに替わるのはむしろプラスかなとも思うため、
走法的にはケチのつけようがないです。
このメンバーの中でも最上位の素質があると見ています。

自分で競馬を作れる馬ではなく、
今回も展開のハマり待ちになるとは思いますが、
ハマったときには突き抜ける可能性があると思います。


シュネルマイスター (C・ルメール騎手)

評価:A

前走はスプリンターズSに出走して9着でした。
距離に尽きると思います。

(以下、スプリンターズSの記事より)
私は走法を見る感じは、
この馬は中山といった小回り向きである
とNHKマイルC時から考えています。
(だからNHKマイルCで本命にできないのでしょうね。笑)

この馬の走法の特徴は、
首の高い姿勢で前脚を搔き込む走りをする、
パワーに秀でた走法であることと、
脚の回転が非常に速い、
瞬発力に秀でたピッチ走法馬
であるというところです。

ただ恐らくこの辺りが地力の高さを
証明していると思いますが、
生粋の搔き込み走法ではなく、
ストライドもそこそこ大きく伸ばす走法ではあります。
だから府中のGⅠでも好勝負できるのだと思います。

しかし本質はパワータイプのピッチ走法馬
であると感じているため、
ここは私にとっては、距離以外は
この馬のベスト舞台であると考えています。

ただ皆さんもご周知だとは思いますが、
当然この馬にとって今回最大の敵は
1200mという距離でしょう。
実際この馬はマイルでも後方から競馬する馬ですし、
また道中でもかかるところがない、
どちらかというと操縦性の良い馬
といった印象ですから、
まず追走がしんどいと思います。
加えて、この馬のこの秋最大目標は
次走のマイルCSでしょうから、
勝負度合いも気にはなるところです。


セリフォス (D・レーン騎手)

評価:S

前走は富士Sに出走して見事1着でした。
斤量が2、3着馬に比べて有利だったのはありますが、
余裕のある勝ち方でしたから、
斤量差を活かしての勝利とは思えないです。

そしてこの馬、走りが素晴らしいです。笑
実は昨年7月後半に出した注目2歳馬の動画にてこの馬を取り上げたのですが、
その際はこの馬の将来についてダイワメジャー産駒であるのと
新馬戦を大きなストライドで走っての先行押し切りの競馬をしていたため、
メジャーエンブレム、レシステンシアのような
大きなストライドから繰り出すスピードの持続力を活かして
先行押し切りの競馬をする馬になると申し上げました。

ただ改めて富士Sにて計測してみると、
この馬はストライドもかなり大きいのですが、
驚くべきはその脚の回転も速く、
またその捌きが飛んでいるような軽さであることです。
ということで改めてこの馬の持ち味として感じるのは、
溜めたときの瞬発力とそのスピードの持続力です。
つまり、良馬場での時計勝負に関しては言うことがない走法だと考えています。

因みに朝日杯FSのような先行競馬でも崩れなさそうですが、
今年に入っての競馬を見ると、今回も前走同様溜める競馬をすると見ています。

よって本命と言いたいですし、
自分で競馬を作れる馬でもあると思うため、
1週前段階での私の本命はこの馬です。

不安としては中内田先生管理馬の叩き2戦目であることと、
D・レーン騎手がテン乗りであることでしょうか。


ソウルラッシュ (松山弘平騎手)

評価:A

前走は富士Sに出走して2着でした。
57kgを背負っていましたし、
ここ(マイルCS)を見据えた仕上げで、
外を回りながら2着でしたから、
改めてこの馬は強いなと感じました。

走法としてはストライドがそこまで伸びないところを見ると
若干硬めに映る部分はあるのですが、
跳びは素軽く映ることから、
この馬はバランスの良さがありつつ
どちらかというとスピードが武器の馬だと考えています。
ただ首の位置はやや高めであるため、
特に時計の出る馬場だと先行して
持続力を活かす方が良いのかなとは思います。
この馬はスタートが上手いですしね。

あとこの馬は戦績を見ると、
2か月以上の休み明けは2-1-0-3、
叩き2戦目以降は3-0-0-3で、
叩いてもそこまでパフォーマンスが落ちないのは
推せる材料だと思います。

個人的にここだと勝ち切るためには
鞍上の神騎乗が必要な気がしているのですが、
その点乗り替わり2戦目であるのも良いと思います。
正直不安点が見当たりません、
鞍上の騎乗込みで、力が通用するかだけだと思います。
(3着内軸としては、1番固い気がしています)


ソダシ (吉田隼人騎手)

評価:S

前走は府中牝馬Sに出走して2着でした。
早めに抜け出してしまいましたから、
勝ち馬の目標になってしまった印象ですが、
それはこの馬のいつもの勝ちパターンです。
最後差されてしまったのは、
仕上がり途上であったからか、あるいは距離か…
そんな風に考えています。

この馬は元々硬めの走りをするタイプだったのですが、
前走はVM時と比較すると、より素軽さを感じる走りでした。
ただ脚の回転も遅くはないですが、
後方で溜めて切れ味を使うタイプではなく、
先行してスピードの持続力を活かすタイプである
という認識は変わらないです。

今回ですが、2戦2勝の阪神マイル、
しかもその2戦は共にGⅠの阪神JFと桜花賞ですから、
舞台適性は申し分ないと思います。
むしろ生粋のスピード馬ではなく、
力強さも兼ねるこの馬にとっては、
府中よりも阪神外回りの方が向くと考えています。

ということで今回この馬は能力・適性共に申し分ない存在
だと考えてS評価としました。
ただこの馬が力を発揮できるかは、
道中他馬に絡まれないか、
といった気持ちの面が大きく影響するため、
安心して買える存在ではないと考えています。
あとはタフな競馬となった札幌記念で案外だったところを見ると、
今回道悪になると割引かなとも思います。
あんまり汚れてほしくない気持ちもあるため、
当日は良馬場で開催されることを願っています。


ダノンザキッド (北村友一騎手)

評価:B

前走は毎日王冠に出走して3着でした。
先行して長く脚を使いましたね。
個人的にはマイルよりも1800が
向いていると考えていたため、
期待に応えてくれた印象でした。

(以下、毎日王冠の記事より)
ストライドが大きく脚の回転は遅い、
先行押し切りが得意な持続力タイプだと思います。
とにかくこの馬は綺麗な脚捌きをするのですが、
切れ味があるタイプではなく、
関屋記念のような直線の切れ味勝負
は向かない気がするため、
個人的に今回は待望の距離延長です。
ただそれでも、ペースは流れて欲しいところだと思います。

あとこの馬は大跳びのイメージだったのですが
関屋記念のピッチはかなり速かったです。
もしかすると瞬発力にシフトしてきたのかもしれません。
(新馬戦から見てる私としては、やはり持続力タイプとは考えていますが…)

そしてこの馬として欠かせないのは、
安田記念と関屋記念、2戦連続で
直線逆手前だったことですね…
それを見てしまったので今回A評価に留めました。
ただ素晴らしい走法ではあると思います。

秋天でもチャンスありそうですけどね…
地力も高いと思います。


ダノンスコーピオン (川田将雅騎手)

評価:A

前走は富士Sに出走して3着でした。
斤量56kgを背負っていましたし、
また上位3頭の中では1番前の位置でしたから
目標にもなった苦しい競馬であったと思います。
休み明けとしては上々でした。

この馬の走りは見栄えしないのですが、
身体の柔軟性があるからか見た感じよりもストライドが伸びており、
また脚の回転が速いわけではないのですが加速もスムーズで、
ストライドの大きさという点で若干劣りますが、
この馬もセリフォス同様、瞬発力と持続力を兼ねる
素晴らしい末脚がある馬だと思います。
ただ総合力に優れている走法である印象で、
2、3番手を取りに行ってしぶとさを活かしたり、
最後方付近に待機して直線にかけるという競馬は合わなさそうで、
あくまで好位につけて総合力の高さを活かすのが合っていると思います。

あとこの馬で特筆すべきはその身体の柔軟性で、
そういったことから特にスピードに秀でた馬だと考えています。

今回はアーリントンCで勝利した走り慣れた舞台で、
舞台適性も問題なさそうですから、
あとは現状の完成度でどこまで通用するかだと思います。
前走と違ってマークは緩むでしょうから、
自らの最大限の走りを見せられそうなのも好材料です。

懸念としては晩成傾向の強いロードカナロア産駒ということもあり、
現状の完成度でどこまで通用するかと、
この後の香港遠征との兼ね合いで、
仕上げが甘くないかだと考えています。


ハッピーアワー (鞍上未定)

評価:C

前走は毎日王冠に出走して9着でした。
前脚を掻き込むように捌くため、
急坂というのは良いと思うのですが…
ストライドも小さく、脚の回転が速い走法だけに、
もっと短い距離の方が良いと感じます。


ピースオブエイト (C・デムーロ騎手)

評価:B

前走は富士Sに出走して4着でした。
上位3頭との力の差は感じる内容でしたが
やや後ろの位置取りで差し遅れた感じもあり、
また初マイルでペースに戸惑って位置が取れなかったかなとも思うため、
ここで更に上積みを見せる可能性はあるなと感じたレースでした。

走りは本当に素晴らしくて、
軽い跳び、ストライドは大きい、脚の回転も遅くはない
ということで、GⅠですが十分走れる下地がある走法だと考えています。
ただ脚の回転がここに入ると速くはないという点で、
今回は先行できた方が良いかなと思うのと、
本質は2000mの方が合うのかなという印象です。

ただ京都ではありますが、このマイルCSは
ダノンプレミアム、アルアインといった
どちらかというと中距離も走れる馬が台頭する印象ですし、
マイル2戦目の慣れも見込んで、
この人気ならぜひ買ってみたい1頭です。
折り合いが怖い馬が詰めて使ってきているのはやや怖いですが…


ファルコニア (池添謙一騎手)

評価:C

前走は京成杯AHに出走して見事1着でした。
重賞は中々勝ち切れていませんでしたから、
本当に重賞を勝てて良かったなと思います。
ただレースの内容としては、開幕初週の馬場で、
前半3F35.5秒といった前残りの展開を
2番手につけて押し切りという競馬で、
展開、そして相手にも恵まれた印象です。

走りとしては、脚の回転はやや早いくらい、
ストライドも大きくも小さくもない中間くらいの伸びで、
まずどんな展開でもそこそこ走れそうだなと感じますし、
こういった崩れにくいところがこの馬の持ち味だと考えています。
また首の使い方が綺麗で、また跳びは軽い馬なため、
良馬場開催の方が良いとも考えています。

ただこの馬は裏を返せば走りに圧倒的な長所があるわけではなく、
また良馬場の方が良いですが切れる馬ではないため、
特に時計勝負 or 道悪になったときに
このメンバー相手だと1枚劣るかなと思います。
着拾いで最後方待機をしても、
繰り返すようですが切れ味で勝負する馬ではないため、
馬券内まで押し上げるのは厳しいと見ています。

良い馬なのですが、馬券内に来る展開・乗り方が
私には思いつかなかったです。


ベステンダンク (藤岡佑介騎手)

評価:C

前走はスワンSに出走して11着でした。
いつもとは違う、中段に控える競馬でしたが、
人気(18頭立て18番人気)よりは走ってきました。

走りを見るとまず首の使い方、脚の捌きが硬めで、
年齢を考えても時計はかかってほしいかなと思うのと、
ストライドが割と大きく脚の回転はゆったりとしているため、
先行して長く脚を使う戦法が合いそうだなと感じます。

実際この馬は20年のマイラーズカップ(京都)では、
後続を離した先行競馬にて
2着に好走しましたし、
今年のマイラーズカップでもあわやの4着でした。
こういったところからも、そして阪神マイルは好相性でもあり、
先行すれば怖い1頭だと考えています。

ただ前走スワンS、スタートは速かったのですが
そこからおっつけて取れた位置が中段でしたし、
(1400mであったのは影響していそうですが)
今回も先行できない可能性があり、
また先行できたとしてもその位置を取るのに
エネルギーを消耗してしまうのでは、
と考えて良い評価にはしませんでした。

あと現状の時計の速い馬場状態も
この馬にはマイナスだと思います。


ホウオウアマゾン (坂井瑠星騎手)

評価:B

前走はスワンSに出走して10着でした。
スタートでの出遅れが痛かったと思います。
そういう点で今回は坂井騎手ですから
しっかり先行してくれるでしょうし、
またスワンS時は馬体重が+8kgでの出走で
余裕残しの仕上げだったとも思いますから、
状態面での上積みにも期待できそうな場面です。

この馬の走りは、
あまり跳びは高くなく、地面を叩く脚捌きで、
まずパワータイプなのかなと思います。
また首の位置が高くワンペース気味の走りなため、
やはり実績通り先行してしぶとさを活かす競馬が
合うのかなと思います。
ただ脚の回転が速いピッチ走法馬なため、
同厩舎のパンサラッサのような逃げではなく、
道中はできるだけスローで運びつつ、
早めにエンジンをかける競馬が合いそうだと感じます。

そういう点で今回はソダシの存在が気になります。
おそらくソダシはこの馬の背後なり、
この馬に近い後ろの位置にいると思うのですが、
ソダシは後ろを警戒して追い出しを待つのではなく、
自身の持ち味を活かすことを考えて早めに踏んでいくと考えています。

そうなるとこの馬は早めに競りかけられる形になりますが、
外回りで早めに来られると、この馬にソダシほどの持続力はないと感じるため、
最後は脚が上がってしまうかなと見ています。
こじつけかもしれませんが、ソダシ出走レースを芝マイルに限定すると
ソダシより前で競馬して馬券内に好走したのは
今年のヴィクトリアマイルでのレシステンシア1頭しかいませんでした。
そういったことからも、今回は脚質的に厳しいと見ています。

また先に書いたようにこの馬は硬い走りをするため、
今の阪神の時計の出る馬場状態も割引かなと思います。

ただ当馬は阪神芝マイルは2-3-0-2で、
馬券外となったのは昨年のマイルCS5着と、
状態が悪かった朝日杯FS9着ですから、
阪神芝マイルへの適性は抜群であるのは
この馬を推せるポイントだと思います。


マテンロウオリオン (横山典弘騎手)

評価:A

前走はスワンSに出走して7着でした。
道中最後方から運んで、末脚を測った
如何にも前哨戦といった競馬でした。
馬体重も僅かでしたがプラス体重で
いい前哨戦だったのではないかなと思います。

この馬の走りとしては、万両賞は
この馬だけ早送り再生になっていないか
と目を疑ったのですが、
それくらいとにかく脚の回転が速く、
末脚の切れ味が強烈だなと感じます。
また首の位置こそ高いですが、
前脚が綺麗に高く上がる捌きで
また跳びが素軽いですから、
スピードに秀でた馬でもあると思います。
よって今の時計の出る馬場は
この馬にとっては好材料だと考えています。

ただ先ほど書いた首の高さに加えて、
後肢の踏み込みが甘いと感じるのもあり、
まだまだ成長途上の馬だと考えています。

あと前走スワンS前に昆貢先生が
「多頭数の内枠が気になる」
と仰っていて、それを踏まえると
前走の競馬は前哨戦であった以外に、
馬群に包まれるのを嫌ってのものだった可能性があります。
そうなると今回も多頭数ですから、
内枠を引いてしまうとまた最後方からの競馬になり、
位置取り的に届かなかったという結果になってしまうのではないか
という点はやや気になっています。

あと走法を見ると、マイルよりは
1400mの方が合っている気もします。


ロータスランド (岩田望来騎手)

評価:B

前走はスワンSに出走して6着でした。
素人目ながらパドックを見たときに、
1番雰囲気が良く見えたのがこの馬で
勝ち負けを期待していたのですが…
それでも2着馬とは0.3秒差でしたから、
大きくは崩れなかったと見ています。

この馬の走法は中々好みで、
脚の回転が非常に速いピッチ走法ですが、
ストライドも割とよく伸びています。
また前脚を綺麗に伸ばすことができており、
跳びも素軽いですし首の使い方も良い、
本当に穴のない走法だと考えています。

ただ脚の回転がここでは速すぎるくらいで、
先ほどのマテンロウオリオン同様、
この馬も1400mベストかなと思います。

また脚の回転の割には切れる感じはなく
時計はかかってほしいのかなとも思います。
実際安田記念前に辻野調教師が
「梅雨時期で少し時計がかかる方がプラスでもある」
とコメントされていました。

あとこの馬は元々脚元に不安を抱えていましたし、
前走も元々セントウルSを使う予定が頓挫しての出走でした。
そういう点でこの中間に強い負荷はかけづらそうですが、
寒くなってきましたから、身体を仕上げ切れるかにも不安があると考えています。
当日プラス体重だと…少し疑った方が良いかもしれません。


いかがでしょうか?

皆様の馬券的中に向けて、
少しでも参考になっていれば幸いですし、
また次の記事もお楽しみにしていただければなと思います!

以上、ぶにぶにでした!

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