メンタルを整える十字架【思考フレームワーク】
前書き-世の中の「メンタル」本へ-
「メンタル」に関する本ってたくさん出ていますけど、プログラミングとか英語の教材と比較して、なんかフワっとしてたり、結局雑な根性論に落ち着いてしまったりしていて、正直あまり参考にならないことが多い。
現に、これを読んでいる皆さんはメンタルに関して悩みを抱えているし、既存の自己啓発本は悩みを解決するに至っていない。
僕もそうでして、100冊以上の自己啓発本を読んだにも関わらず、あまり納得できるものはありませんでした。『嫌われる勇気』とか『7つの習慣』とかも一通り読みました。
でも、無理だったんです。「自分のやりたいこと」や「なりたい状態」には集中できるんだけど、なんか現実に適応できない感じがある。なぜだろうか。
その理由は、既存の自己啓発本が、人生の答えとまではいかなくとも文脈に即して最適な判断はあるはずで、「最適な判断を下す」ことを提示していないからだと捉えています。
とりわけ「メンタル」となると妙に純粋(pure)な状態になってしまいます。
ではどうするのか、という話ですが自己啓発の文脈からではなく、ビジネスフレームワークおよびプログラミングから解決の糸口になりそうなものを見つけました。
メンタルを整える聖母の十字架-思考フレームワーク
思考フレームワークとは銘打ってますが、全然複雑ではありません。むしろ超単純。
そして、複雑なものはカッコいいですが、現実世界に応用しようとすると単純であればあるほど良い。皆さんPCよりもスマホの方を好んで使うのも、操作が分かりやすいからですよね。
さっそく方法を紹介していきます。
まず、こんな感じ(下)で、自分の抱えている問題を損得勘定基準で振り分けます。
ここでの重要ポイントは、損得勘定を判断基準に考えることです。
これは僕もそうですが、損得勘定で考えるな!とは言われたことありますが、そもそも損得勘定が上手にできない人が多い。
……難しくないですか?損得勘定。「情」で動く方がよっぽど分かりやすいですよね。
先ほど「単純なものであればあるほど良い」と言っておいてなんですが、行動する際に意図が入っていないと、残念ながら損することが多いです。
そう、「意図」です。これは損得勘定によって算出した結論と定義します。
僕らは「意図」を挟まず、いや、意図を挟んだとしても、意図の定義がボヤけていたために、結果的に損な選択をしてしまってる。主に情とかで。これは教育の問題点です。
話がだいぶ逸れてしまいましたが、自分の抱えている問題を損得勘定基準で振り分けた後は、具体例を表に書き込んでいきます。見やすいようにパワポで作ってますけど、色とか適当でいいですし紙でも全く問題ないです。
こう具体例を並べてみると、意外とテンションが高くても損なことはあります。陽キャはバカッターやセクハラで捕まるリスクを負っています。あまり飲みすぎない方が良いですね。
"テンションが高くて損なこと":セクハラとかバカッターとか、こう完全に「馬鹿」にカテゴライズできるような話ではなく、怖い点として反社関係者が近づいてくる点です。
これは結構シビアな部分でして、反社チェッカーや新興所など検査できるものはありますが、完全に弾くのは恐らく不可能でしょう。
一方で、"テンションが低くて損なこと"の「人脈が築きにくい」「勝負を打つハードルが高い」こと、これはこれで生きる上で非常に手痛いデメリットになります。
しかし、有名な企業やクリーンな活動をしている方からお仕事を頂く/関係性を築くことで、反社リスクを抑えることは可能です。
人脈は言うまでもなく資産ですがリスクはつきもの、どこまで開放的になるか、より深く表の上で損得勘定をしたうえ<後述>で、自分のテンションを調節することが合理的です。
その上で、僕の場合は、現状は築けている人脈は少ないものの、今はJavaの基礎的な部分を勉強中なので、
・コミュニケーションコストを低くして人脈をつくる
・自分の中で挑戦ハードルを下げて新しいことに取り組む
という「テンションが高くて得する」ことよりも、
・余計な人間関係を持たない
・冷静に現状分析することができる
という「テンションが低くて得する」ことの方が旨味が大きいワケです。
より深く内省を進めていき、良し/悪しを明確にする
また、"テンション"について損得勘定を基準に考えた表の中にや"コミュニケーション"などの要素が出てきますし、内省していくなかで「失敗したとき」「友達ができない」など<良いか悪いか分からない抽象的なカタマリ>が出てきます。
これらの要素はさらに損得勘定を精査することが出来ます。<失敗の損得勘定>や<落ち込むこと>の損得勘定。
先ほど「より深く表の上で損得勘定」と挙げましたが、抽象的なカタマリを可視化し観察して、リスク調節をすることで、ざっくり「メンタル」のせいにしていたときよりも、自分自身の解像度が上がっているはずです。
本来ほんとうに解決したいものが心の奥の部分から出てきたりします。下の例も「テンション」に比べて結構具体的ですよね。
また、これも重要なところですが、問題点×損得勘定表を作るさいに、固定観念にとらわれていないかチェックしましょう。
先ほどの例では、「テンションが低い」というのは一般的にはマイナス要素です。
しかし、テンションが低いからこそ、冷静な分析が出来たり、個人の環境によってはテンションが高いことで享受できる利益よりも、テンションが低いことで享受できる利益の方が大きかったりします。
一方で、全て見方[パースペクティブ]を変えると解決する(自己啓発本でよく紹介されてますよね)というと別にそうではなく、
たとえば、コミュニケーション能力が低い(すなわち相手視点からみればコミュニケーションコストが高い)がゆえに人脈を築けない点は、仕事・プライベート両面から見ても特に得していないです。なんなら人的資産を積み上げていないことで割を食ってる場合も多いくらい。
とりあえず以上です。バーガーキングがそろそろしまるので、後日追記していきます。
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