陽性か陰性かは神のみぞ知る
新型コロナの陽性者はどこでも増えています。僕も昨日、自己検査で陽性と出ましたが、いろいろと考えさせられました。
陽性と出た前日の夜、友人とオープンエアのレストランに行きました。そこには8時過ぎに行ったのですが、徐々に人が多くなっていき、屋外でもあったためかほとんどの人がマスクをしていないのです。
食べるときは仕方がないので、マスクを外しますが、それでも恐ろしいほどの人数がいると食べるときにウイルスが飛んでくるのではないかと心配したほどです。どうもこの直感が翌日の検査として出たらしい。
自己検査は朝にやって、2本線が出現。驚きよりも「やっぱりな」という感じでした。簡易版であるので、RTK抗原検査をしないといけないことになってます。そのため、その後に近くのクリニックで再検査しました。
結果は陰性。あれ?
自己検査の陽性は何だったのでしょうか。それでも喉が少し痛みをともなっているのです。ここ数日は外が30度を超える暑さで疲れも相まってそれが喉に痛みを発したのでしょうか。
いずれにしても陰性なのです。会社からの帰宅後に自己検査をもう一回自宅でしました。やはり陰性。翌日の起きた直後にも検査しましたが、ここでも陰性。やっぱり陰性なのか。
陽性であると隔離しないといけなく、いろいろとやっかいなので、陰性に越したことはありません。しかし、陰性か陽性かというのは、そのときの体の調子によるものなのではないかと思うようになりました。
新型コロナの検査は鼻やのどの粘液や唾液を使って判定しますが、この鼻やのどにウィルスがないと検出はできない。PCR検査でも正しく陽性と判定できるのは約7割にとどまると言われており、僕がやったRTK抗原検査の精度はそれ以下のようです。
つまり、鼻やのどにウィルスが大量にない限りは検出できず、たまたま何かの調子でそこにウィルスが少量であった場合はわからないということになります。
先日、うちの同僚で熱も咳もあって、自己検査キットでやったら陽性と出たものの、抗原検査では陰性と出ました。症状が出ているにもかかわらず。これって結局、どの検査も精度がかなりまちまちなんだろうと思いました。
もはや人間は検査をしたところでその人が陰性か陽性かは実はわからないのではないかと思うようになりました。
僕の住むマレーシアはイスラーム教徒が多いですが、イスラーム的に考えると、それは「神のみぞ知る」ということになります。2020年3月にクアラルンプール郊外のモスクで1万人以上の泊りがけのイベントがあって、そこで5000人以上のクラスター感染が発生しました。それが原因で現在まで尾を引いていますが、このときに感染しなかった人が新聞でこう言っていました。
「これだけの集団感染になってうつらなかった人がいたということは、神の判断によるものだ」
なかなか奥が深いなあと感心したものですが、確かにそうとも言えるのではないでしょうか。人間が死ぬのも「神のもとに召された」という言い方もこちらにはありますが、死ぬか生きるかの運命も神の裁量によるものです。結局は本当に陰性か陽性かは神しかわからないのかもしれません。
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