マレー半島東海岸は洗車代が高い
マレー半島の東海岸にあるクランタン州に長く住んでいますが、いつも思うのは物価は安いにもかかわらず、洗車代が異常に高いこと。なぜなんでしょう。
数年前にこちらに来たときは洗車代は1回17リンギほど。クアラルンプールではそのときはだいたい12リンギだったのでそれでも5リンギ高い。
最近は物価の上昇で24リンギ前後になっている。この前行ったところはなんと32リンギもしました。クアラルンプールでは今も高くて15リンギほどを考えると異常に高い。
市内には「プレミアム」と呼ばれる洗車店もあって、ここはさらに高い。たかだか車を洗うだけの作業なのですが、ここまで高いのはおそらく作業が早いからということなんだと思います。
こちらで安い洗車代の店はとにかく作業が遅い。入庫してから洗車が終わるまで下手すると3時間ぐらいかかります。2時間かかるのは当たり前。なぜこんなに遅いのかというと、数人で車1台あたり1時間ぐらいかけて作業をするためなのです。そのため、洗車をしたいときは朝一で行かないと、長蛇の列に巻き込まれることになります。クアラルンプールだといつ行ってもインド人たちが15分ぐらい(長くても30分)で仕上げてくれますが、クランタンの洗車作業はとにかくのんびり。
そもそも価格が「安い」ため、そういう作業になるらしいのですが、もうちょっと時間的なことを考えてはどうなのか。少しお金のある華人たちはたいがい少し高めのところで洗車をして時間を節約しています。
この遅さはなにかクランタン人特有のような気もします。クランタンでは何をするにもすべてが遅い。スローライフを楽しむならここがベストかと思いますが、東京出身の僕からすると、この遅さはかなりイライラするのです。車の動きをみても、時速30~40キロほどで移動する車が多く、何なのだろうといつも疑問に思います。ガソリンの節約であんなに遅く走っているのかと思いましたが、どうもそうではないらしい。考え方がかなりスローなのではないか。
洗車のことに戻りますと、そもそも洗車をする人たちというのは、どうもお金をもっている層のようです。ここでは家で洗車をする人たちが多いようで、そもそも洗車をしないという人もいる。貧しいからなんでも自分たちでやるのかもしれませんが、貧困層はやはり洗車店には出さない。そもそも世帯収入が月3000リンギ(10万円ほど)で生活している人たちが多いので、洗車にまでお金を出していられないのでしょう。その結果、洗車=金持ちが出すもの、という構造になっているのかと思います。
ちなみに、マレーシアは日本とは違って自動洗車機なるものはほとんどありません。コタバルにも数か所あるようですが、僕は怖くて出せない。機械をメンテナンスするという概念があまりないことから洗車中に壊れてどうしようもなくなるということは発生するでしょう。また、洗車ブラシが壊れていつか車に突き刺さってしまうのではないかとも感じるので、僕はマレーシアで自動洗車機を使ったことはありません。
東海岸は雨季に入り、毎日短い時間ながらも雨が降っています。ここは洗車代が高いので、3か月に一回程度にしていますが、それでも車体が汚いと何かモヤモヤもします。この時期は洗車をしてもあまり意味はないので、雨季に入る少し前に洗車は済ませておきました。次はこの雨季が終わったあとに洗車することにしますが、またどこまで汚れてしまうのか。