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高速バス内で少年が感電死

 マレーシアの高速バス関連でまた事故が発生しました。ちょっと信じられないニュースなので、お伝えします。

 ペナン州バターウォースのペナン・セントラルバスターミナルで11月2日午後6時ごろ、高速バスに乗り込んだ18歳の少年が車内で感電死しました。座席についていたコンセントかUSBコンセントに携帯電話を充電しようとケーブルを差し込んだところ、感電したということです。

 スブラン・プライ北部警察によると、少年はクアラルンプールに向かうためにバスに乗り込み、その10分後に悲鳴を上げて口から泡を吹いているところを発見して他の乗客が運転手に通報。警察と救急車が駆けつけましたが、すでに死亡していたといいます。

 事故現場では携帯電話の充電ケーブルの端が溶け、携帯電話も熱くなっていたそうです。検死では左指先にやけどができており、感電死と断定されました。

 マレーシアでは感電する事故は結構あります。

 住宅でシャワーを浴びたら感電して死亡した事故がずいぶん前にありました。数年前にも同州の大学キャンパス内にあった寮で女子大生が感電死する事故も発生。

 10月31日にもクダ州で釣りをしていた少年4人が何かの拍子でルアーが電線に引っかかってそれを取ろうとしたところ、感電してうち1人が死亡。このほか、電線泥棒が感電死する事故もありましたが、とにかく感電事故はマレーシアでは頻繁にあるのです。

 しかし、高速バス車内で感電死したというのは聞いたことがありません。そもそもどういう配線をしていたのか。それまでもこの充電コンセントを使っていた人はいたと思われますが、なぜこの少年が感電してしまったのか疑問が多い。

 ただでさえ、高速バスというのはマレーシアでは危ない代物ですが、こういう事件は稀であるとはいえ、バス会社は安全に対して注意散漫になっているとしかいいようがありません。前にもこのブログでマレーシアの高速バスの危険性についてはいくつか指摘していますが、やはり乗らないほうが身のためなのかもしれません。

 バスとは関係ないですが、マレーシアでよく使う延長コードも僕は危ないと思っています。以前、しばらく使っていた延長コードは内部で何かが発生し、電気ポットを使おうとしたところ、ボンと音がして焼けた臭いが発生。電気を消して電気ポットのコンセントを抜いたところ、先が焼けていることがありました。

 延長コードはマレーシア政府の電気機器の安全基準認証機関SIRIMというところが確認して合格シールを貼りますが、あまり当てにならない気がします。マレーシアではどこでも延長コードを乱用する傾向がありますが、非常に怖い。延長コードからも感電する気もするのです。

 といっても、電気が走っていうかどうかなど目には見えないので、マレーシアでは電気を取り扱う場合は細心の注意を払う必要があるでしょう。気をつけてください。

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