練習をせずに本番で成果を出せるのか
いつも行くジムにときおり、あるサッカーチームが筋トレをしに来ます。
このサッカーチームは一応プロとして登録はされていて、マレーシアリーグ?の試合に出てもあまりいい成績を出していないらしい。サッカーにはあまり興味がないのでこれ以上のことは言えませんが、「この成績の悪さは練習が適当だからではないのか」と今朝ふと思いました。
20人ほどのメンバーが筋トレをするわけですが、今日観察していると次のような感じでした。
・汗を出さない。(僕なんかより全然筋トレをしていない)
・筋トレのフォームを知らない。(コーチは何を見てるのか)
・気迫や真剣さがまったく感じられない。(その筋トレが試合にどういかされるのかが想像できていないのではないか)
・途中でタバコを吸いに出たり、遅れてきたりする。(学校の授業の延長?)
練習も真剣勝負でいかないと本番でうまくいくわけがありませんが、このチームはどうしたことでしょう。
そもそもそれはコーチの問題なのではないか。コーチが三流であれば、チームも三流になります。
確かドラッカーが、組織はそこのトップ以上の実力にはなり得ないと言ってましたが、これはチームにも当てはまるわけで、あのコーチたちでは難しいのではないか。
そもそも強いサッカーチームの練習をこの人たちは見たことがあるのでしょうか。だとしたら、あんなダラダラした練習ではないはず。あるべき姿が見えないために自己流の練習になっているのでしょうが、才能のある選手まであれではダメになってしまうでしょう。
僕がこのチームのスポンサーだったら、こういうコーチはクビにするか支援はしないと思います。コーチ自身に自信がないからか勝つとは信じていないからかコーチも適当なのかもしれません。
翻って、語学の勉強も同じだと思います。練習をやはりしっかりしていかないと本番では上手くいくはずがないのです。
僕は現在、通訳の仕事をしています。どうも通訳の仕事は「言葉ができれば誰でもできる」と思っている人が多いですが、それは大間違いで、これだってちゃんと勉強しない限りできない技術なんです。
うちの会社は本社や政府のVIPがよく訪ねてくるのですが、その際に僕はいつもアテンド通訳します。
しかし、彼らは単に誰かと会ってお話をして帰るのではなく、やはり社長や取締役であれば、社員にいろんなことを言って帰られます。
それをほぼ正確に伝えるため、僕はその人のこれまでの言動を必ずニュースや過去の議事録などを確認して推定原稿を作り、その人の思想まで触れながらどういう表現を使うかを気をつけながら表現を頭に入れて本番に臨みます。これがあって初めて通訳ができるわけで、何も資料がない状態では特に会議での通訳はなかなか難しいのです。
それと常日頃の勉強はやはり仕事をしていくうえでとても大切。僕は英語とマレー語の通訳を同時にこなしますが、とにかく大量のインプットは毎日必要なのです。あのサッカーチームのようにダラダラとやっていたら、大した結果は出ません。
通訳の結果というのはなかなか数字で測るのは難しいですが、少なくとも10人いたら9人まではわかってくれるような訳し方にしないとダメかと思いますが、それが実に難しい。
しかし、そういう難関があるからこそ、どうやったら上手くいくかを考えないといけない。やはり練習は重要なのです。
そんなことを今日の朝のジムで感じたのですが、あのチームの人たちはそんなことをわかっているのか。
ただ、誤解なきように彼らを擁護すると、彼らはプロであるものの、欧米のプロ選手と異なり、通常は会社員なのです。日本では考えられないですが、時間があるときにサッカー選手として参加し、練習をするのです。ある意味で趣味のサッカーを少しプロ的に?やってるという感じで本当の意味ではプロではない。プロとしての筋力はおそらく彼らにはないでしょう。それは彼の試合を見ると分かる通り、とにかく走るのが遅い。まあ、これも結局は練習をしっかりとしていないからなのでしょうが、いずれにしても、プロを養成するのであれば、しっかりと練習をしてもらいたいのです。
いずれにしても、練習はしっかりとやって。
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