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モール内で恐ろしい銃撃事件 

 スランゴール州スティア・アラムの商業施設スティア・シティーモールで2月8日午後11時近く、30代の男が清掃員に4発発砲して逃走する事件がありました。清掃員は重傷で、犯人はまだ逃げています。

 地元紙によると、清掃員は片付けの作業をしていて、道具を倉庫に入れているときに後ろから突然、男が清掃員の男性の足などに発砲してきたといいます。清掃員はその場から逃げ切って射殺されずにすみましたが、容疑者はさらに上階に逃げて窓や鍵のしまっているドアに発砲して外に逃走。合計8発を発射させたとか。

 さらに、外に車を駐車していた車の助手席に乗りこんでハイジャックした形で現場から逃げていったとのこと。KESAS高速道路上で運転手に止めるよう命じてそこから徒歩でどこかに行ってしまったということです。

 犯人は今の時点でまだ逃げていますが、警察は身元を特定しているようで、麻薬容疑などの前科11犯のある男だとしています。防犯カメラから特定したのでしょうが、いつもながら警察の身元特定が早いのには驚きます。

 リレー捜査などで男は近く逮捕されるとは思いますが、しかし、モール内で発砲するとは恐ろしい事件です。

 マレーシア国内では、前にも書きましたが、銃撃事件は実は多いのです。

 昨年4月にはクアラルンプール国際空港(KLIA)の到着ロビーでも発砲事件が発生しています。これは夫が妻を殺そうとしたようですが。

 最近では昨年9月にはスランゴール州プチョン・ジャヤ地区のアパートで、強盗容疑のアフリカ人を逮捕しようとしたところ発砲してきたために警察が射殺する事件も発生しています。

 また、昨年11月にはクアラルンプール・ブキビンタン地区近くの団地で不法とみられるベトナム人が警察に向けて発砲。警察はその場で4人を射殺しています。

 今年に入っても1月8日にジョホールバルのレストランでランチを友人としていた男性が何者かによって4発撃たれて殺される事件も発生しています。これは暴力団関与の事件と見られています。
 
 いずれにしても、犯罪組織に絡んで事件が発生する傾向が高いのですが、それでも発砲事件の発生件数は結構な頻度です。

 マレーシアでは銃器の所持は違法です。しかし、タイやインドネシアから容易に流れ込んでくることから不法に所持している人は多いようです。特に犯罪組織に関与している人は。

 僕はその昔、インドネシアで銀行強盗が目の前で発生するのを目撃したことがあります。有名な商業施設の中の銀行での出来事でしたが、その時の犯人は背の高いアフリカ人。しばらくすると国軍兵士10人ぐらいがやってきてライフル銃で入口から一斉に発砲し、アフリカ人は重傷を負って身柄を拘束されていきました。このときに周囲の人が取った行為は、とりあえず、逃げるか物陰に隠れるかです。実際それしか方法はなく、相手は銃をもっていたらこちらはどうしようもありません。隣のタイでは銃の所持は合法なので、日本人でも夜中に裏道で銃で強盗に襲われるケースもあり、あまり夜は出歩かないのが無難なのです。

 いずれにしても、マレーシアではまだ安全なほうですが、それでも銃撃事件は相次いでいるので、巻き込まれないように気をつけましょう。

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伊藤充臣
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