これから
ふと、昨日の夜に見た夢を思い出した。その夢は、過去に起こったことの再現でした。何かメッセージなのかもしれない。
スタチューパフォーマーエトランゼのデビューは2014年。その年に、地元のイベントに出させてもらいました。このときは、お世話になっている大先輩が仕切っているイベントだったので、お願いして出させてもらいました。それから3年後。2017年に初めて「応募」して、モリコロ大道芸フェスに出させていただきました。そこから、浅草彫像祭、松江スタチューワールドカップ、大須町人祭、うつのみや大道芸フェス、KYOTO大道芸祭、静岡ワールドカップ・・・。いろいろなフェスに応募して、出させていただきました。もちろん、落選して辛いこともたくさんありました。
たくさんの出会いがあって、幸せでした。あの時、フェスに応募するという挑戦をしなかったら出会うことのなかった方々。感謝しかありません。
今年はコロナ禍で、ほとんどのフェスが中止になりましたが、来週いよいよ、モリコロ大道芸フェスが開催されます。大道芸フェスへの出演としては、これを最後にしようと思っています。それは、コロナ禍だから・・・というわけではなくて。実は、本来、モリコロ大道芸フェスが開催される予定だった、今年の春に、いや、去年の年末には、「もう無理かな」と思っていました。あることをきっかけに、私のスタチューパフォーマンスは、選ばれるだけの実力がないことを強く感じましたので。そう。フェスというのは、選ばれし者だけが出場できる特別な場所。今のままでは、今後、選ばれることはないと思います。
もともと、スタチューパフォーマンスという言葉すら知らなかった時代に、テーマパークで見かけたスタチューパフォーマーさんに憧れて、大道芸でやっている人を見つけたことをきっかけに始めました。始めた当初は、滋賀県にあるブルーメの丘という素敵なシチュエーションのテーマパークの中でパフォーマンスをさせていただいていました。
昔憧れたパフォーマンスを実践できる!という気持ちとともに、もう一つの目標がありました。一人で決めて行動することが苦手で、すぐに甘えて依存してしまう私なので、一人で大道芸としてパフォーマンスをすることで、強くなりたいと、修行、みたいな気持ちもありました。でもやってみると、たくさんの笑顔に出会うことができて、楽しくて、幸せな時間でした。あまり人がいなくて寂しい時とか、現場に入ってから雨で中止したりとかもありましたけどね。
ブルーメの丘での大道芸ができなくなった今、原点に戻ることはできないのですが、気持ちだけは原点に戻したい・・・。ここ数年は、人と比べても仕方ないのに、すごい人と比べてしまって、「やっぱり、こういうすごい人がやるべきで、私なんて、やってはいけなかったんだ」と落ち込んでしまったり、悪い方に考えが進みすぎて、やりたいことがわからなくなってしまったり。でも。そうやって、自分で自分を苦しめるんじゃなくて。これからまた、自分の身の丈にあったやり方で、自分なりに楽しんでいけばいいんじゃないかな。始めた当初のような、純粋な気持ちで。これまでの経験を活かしていけたら、さらに楽しんでもらえる、自分も楽しめるパフォーマンスができるんじゃないかな。
コロナの影響で来週に延期されたモリコロ大道芸フェス、そして、来年の秋に延期になった亀山トリエンナーレ。今はそこを目指して。せっかくいただいたアドバイスを元に自分なりに考えた新しい衣装を製作中です。
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