どーしちゃったレイラック滋賀!
いやーどーしちゃったのよ!MIOびわこ滋賀改めレイラック滋賀!5月になっても、この「あらまあ、一体どーしちゃったのよ」気分が抜けない。
何がどーしたのか、って、今のレイラックの順位に尽きる。6節消化しても首位可能性を維持しているなんて、驚きでしかない。いや、まだたった6試合、というのはその通り。対戦してないチームが半分以上あるし、春先の順位と夏過ぎの順位が全く異なる、なんて当然だ。 しかしそれにしても、だ。MIO時代はたいがい開幕4戦もしたらよくて中位が当たり前だったし、何なら昨季最下位チームである。本来なら関西リーグでやってたかもしれない。MIO改めレイラックファンとして驚かずにいられないし、落ち着きもない。
理想的なスタートダッシュとなったのは、やはり新加入選手を中心とした選手の能力が大きい。若くして堂々とした対人プレーをみせる井出・平井選手、攻守に中央をコントロールする海口選手、前線で強さを発揮する安羅選手らに加え、ゲームを司った上で脅威のセットプレーアシスト(もう5くらいついた?)を量産する平尾選手がその中心だろう。そこに自在のドリブルでリズムを生み出す榎本選手、攻守連発の伊東選手といった、継続組が持ち味を生かして今の順位がある。
寺峰監督の采配も見事だろう。堅い守備を構築した上での戦いがハマっているし、平尾選手を中盤、サイドのみならずリベロ的な位置に置くなどの起用も冴えている。角田選手を中盤に配置するなどの柔軟性もみせ、手堅いながらもビルドアップやCBの持ち上がりを試みる時間帯もあるし、うまく行かないとみるやすぐに元に戻す割り切り、決断力もあるとみた。手腕は未知数だったが、JFLとレイラックの立ち位置をみながら冷静に指揮をとっているのが、スタンドからでもうかがえる。
開幕前はMIOから名前が変わっただけで対して変わらないだろう、過剰な期待は良くない、と思い込もうとしていただけに嬉しい驚きでしかない。これで攻撃がかみ合ってくれば、シーズン終盤まで、という期待も膨らむ。
ただ、そう上手く続かない局面は必ず来る。相手チームもしっかり研究してくるし、守備陣やGKがいつも踏ん張れるとは限らない。平尾選手不在でうまくいくかも分からない。厳しく長いリーグ戦は、これからが本番といっていい。選手の能力も、監督の力も試されるのはこれからだろう。
それでも、選手や監督・スタッフたちがこの驚きや高揚感をもたらしてくれたことが本当に嬉しい。こういうクラブに巡り会えて、応援できて心からよかったと思える。滋賀FA杯も獲った。ここから、ともに闘っていきましょう。