有料マガジン、有料noteは儲かるのか
有料マガジンを開始して2ヶ月ちょっとになる。
ありがたいことに購読者はちょっとづつ増えていて、「こんなんで大丈夫かな...?」とドキドキしながら、自分なりに楽しんで書いている。
ところで、有料マガジンをやっているというと、たまに「儲かりますか?」と聞かれたりする。
結論からいうと、いまのところそんなに儲かってはいない。プラットフォーム手数料や税金を考慮すると手取りは売上の半分くらいになってしまうので、時給換算にしたら良くても都心のマックのバイトくらいだと思う。
もともと自分が有料マガジンを始めた理由はマネタイズではなく読者の選別だったので、もちろん儲からなくてもまったく問題はない。儲けるのが目的なら、もっとタイトルや売り方に工夫をするべきだと思う。
ところで、あまり儲からないから言うわけではないが、いまでもやっぱりできることなら無料でnoteを公開したいという思いはある。
なぜなら、無料のほうが圧倒的に自分に「利益」があるからだ。
無料のコンテンツは目に見えない資産を形成する
2020年4月現在、えとみほのツイッターアカウントはフォロワーが5.3万人ほどいる。なぜこんなに増えたのか自分でも最初はよくわからなかったのだが、1つ思い当たる節があるとすれば「noteを書くとフォロワーが増える」ということだった。
noteを書く→感想をもらう→感想を拡散する→またnoteが読まれる
その繰り返しで、自然にツイッターのフォロワーは増えていった。
自分で言うのもなんだが、自分のフォロワーはとても「質がいい(=コミュニケーションをとりやすい人が多い)」と思っている。というのも、noteがきっかけでフォローしてくれた人が多いからだ。
表面的なお役立ち情報や肩書きでなく(もちろんそういう人もいるかもしれないが)、私が書いた文章を読んで何かを感じてフォローしてくれた人たちなので、私という人間に対する理解度がめちゃくちゃ高い。これは無料でnoteを書いていて一番よかったことだと思う。
もっと大きな利点は「チャンスが巡ってくる」こと
そして、無料コンテンツのもう1つの利点は、思いがけないチャンスが巡ってくることだ。
たとえば、私はリクナビネクストの求人に応募して栃木SCに入社しているのだが、その際に代表の橋本は私の名前を検索して、私のnoteを読んでくれていたと聞いた。noteをいくつか拾い読みして、私の考え方などに共感し、会ってみたいなと思ったということだった。
同じような話はそれまでにもいくつかあって、noteがきっかけで講演の話をもらったり、ずっと会いたかった人から連絡をもらって会うことになったり、社外取締役になってほしいという話をもらったりしたことがある。すべて、無料でコンテンツを公開し続けていたからこそ来たチャンスである。
そんなわけで、私にとっては、たとえば月の収入が10万とか20万増えるくらいならば、有料ではなく無料でコンテンツを公開し続けたほうがずっと(お金的な意味でも)利益が大きいと考えている。
自分に対する理解者や支援者が増えるという強み
お金のことを除外しても、コンテンツを無料で提供することの意義は大きい。なにより意義があると思うのは、自分の頭の中を文章にして晒すことで、自分を理解し応援してくれる人が増えるということだと思う。
応援してくれる人がめちゃくちゃ多い人は、もうそれだけで「強い」。たぶん、なんだって出来てしまう。
自分がもし、目の前に「現金100万円」と「自分を真剣に応援してくれる20人の支援者」を並べられてどちらかを選べと言われたら、間違いなく応援してくれる20人を選ぶだろう。
そして、無料のnoteやブログ(最近だとYouTube)のような自分の思考や価値観が垣間見えるコンテンツは「応援してくれる人」を見つけるのにもっとも適していると思う。
コンテンツにお金を払う、受け取るというカルチャーは、今後もクリエイターが食べていくために必要だし、プロはむしろちゃんとお金を受け取ったほうが良いとは思うけれども、私のような本業が別にある人間にとっては、おそらく有料より無料のほうがはるかに利が大きい。
...という話を有料マガジンでするのもなんとなく矛盾している気がするので、このnoteは無料にします(笑)。
では、また明日。
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