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お金では買えないもの

何年かぶりに、ストップオーバーで韓国・ソウルの街に降り立った。滞在時間は36時間。いつもなら大人だけで韓国料理屋をハシゴして飲み歩くところだが、今回は子連れということで、まったく毛色の違う旅になった。

子連れの旅は、行けるところ、食べられるものに制限があり、大人だけの時のような自由はない。正直不自由さは感じるが、それを補ってあまりあるほどの楽しみがある。子どもの「初めての体験」のリアクションを見るだけでもとても楽しい。

そんな折、行きの大韓航空の機内で「スイッチ 人生最高の贈り物」という韓国映画を見た。人気と名誉と経済的な成功を手にした独身の韓流スターが、ある日突然「自分が選ばなかった未来(恋人と結婚して平凡な家庭を築く未来)」を生きることになるというファンタジー映画だ。

最終的にどうなるのかはネタバレになるので控えるが、終盤はもう「どうかこの親子に別れが来ませんように」と願うばかりだった。

映画を見終わった後、「幸せ」とはどういう状態をいうのか、考えざるを得なかった。努力に努力を重ねて自分の夢が叶うこと、それはもちろん幸せだろう。だけど、それは「絶対になくしたくない幸せ」ではない気がする。仮に叶った夢が自分の手からこぼれ落ちてしまっても、人はまた新たな夢に向かって努力できると思うからだ。お金もまた同様である。

だけど、不可逆な幸せもある。それは、

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