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複利の力

新NISAが始まって、日本は空前の投資ブームが到来している。そんな中でよく聞くのが「複利の力」という言葉だ。

複利とはどういうことかというと、利子にもまた利子がつくということである。たとえば元金が100万円あり、この100万円を年利2%で1年間運用したとすると、1年後には102万円になり、2年後には104万円ではなく104万400円となる。このように、利率により雪だるま式に資産が増えていくことを「複利の力」と言う。

複利の力において重要なのは「時間」である。とにかく長く時間をかければ、何もしなくても放ったらかしで資産が増えていく。

実は私も最近のこの「複利の力」を実感する出来事があった。若い頃に買って存在を忘れていた少額の投資信託が、利益を自動で再投資する方式を選択していたところ、雪だるま式にふくれ上がって元本の2倍近い金額になっていたのだ。これには驚いた(そして、忘れていただけに嬉しかった)。

お金というのは昔から「あるところに集まる」と言われている。実際に、ある程度資産を持ってみた人は全員実感していると思うが、一定のラインを超えると資産は案外使っても減らなくなる。若い頃は皆(生まれながらの資産家以外は)お金に苦労した時代があると思うのだが、ある程度の年齢になって多少蓄財ができると、前ほど小さなお金にあくせくすることがなくなる。たとえば数万円のお金を失うことがあっても若い時ほどの精神的ダメージがなくなるというか、「まあしょうがないな」と思えるようになるのだ。これは、自分の労力を使わずに増えるお金の有無に関連しているのではないかと思う。

このことについて考えていて、ふと、仕事も同じなんじゃないか?と思った。

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