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映画「あのこは貴族」と家父長制の話
すごい映画を観た。
「あのこは貴族」という映画のことである。久しぶりの休みなので、家にずっといるのももったいないなと思いふらっと観てきたのだが、映画館を出てからずっと頭がフル回転するくらい、芸の細かい映画だった。
あらすじを説明するのは難しいので、知りたい方はこちらをお読みいただきたい。
東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎との大学の同期生であったことで、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。
この映画の何がすごいのかというと、現代における目に見えない「階層」の存在を、細かい場面の描写で伝えていることである。
※以下、ネタバレ含むのでご注意ください。
たとえば、
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1,707字
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