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本当に「儲かるブログ」とは

先日、とある会社の営業の方と知り合って、Facebookからその方のブログにたどり着いた。なんでもない日常の気づきを書いただけのシンプルな日記みたいなブログだったのだけど、仕事で会っているときにはわからなかったその人の考えや日常の一端が知れて、次に会ったときは2回目なのに「おお、やっと会えましたね」という妙な嬉しさがあった。

ブログを読むことで、心の距離が縮まったような気がしたのだ。

普通のなんでもない日記みたいなブログが読みたい

ブログがブームになり、誰も彼もがブログを書き始めた頃は、他人に読まれることを意識しない素朴な日記みたいなブログがたくさんあった。そういったブログを読むのが好きで、昔はよくブログを読んでいた。

ところが、いつの頃からかブログは「ブランディングツール」になり「お小遣い稼ぎの媒体」になり、そういった市井の人の普通の日常を記したブログがめっきり減ってしまった。みんなのセキュリティ意識も高まり、不用意にプライベートについて書く人もいなくなったように思う(宣伝用のプライベートを晒す人は逆に増えたが)。

一般人のブログにPV数は必要か

こういうふうになったのは、ネットの「アクセス至上主義」「PV至上主義」にも一因があるように思う。確かに、商用コンテンツや仕事用のブログならば「見られてナンボ」というのはわかる。

しかし、一般の人のブログに本当にPV数は必要あるのだろうか?

きっとお小遣い稼ぎでブログをやっている人は「必要だ」と言うだろう。確かにそうなのかもしれない。だけど、私はここ数年、PVを稼ぎにきているなぁと思われる「有益情報っぽいブログ」「まとめブログ」にまったく魅力を感じなくなってしまった。

その人が本当に書きたいことを書いて、そのうえでPV数も増えたというのであれば良いが、PV数のためにその人が書く必然性がない記事をアップするのはやはり本末転倒な気がするのだ。

「人となりがわかるブログ」の価値

話は冒頭に戻るが、私は最初に出てきた営業担当者から、最近自分としてはけっこうな金額の大きな買い物をした。もともと必要なものではあったが、どうせ買うならこの人から買いたいなと思ったからだ

2回しか会っていないその人に対しそのように思ったのは、間違いなくその人のブログを読んでいたからだと思う。

その人のブログは、営業のためのブログでもなんでもなく、セルフブランディングもしておらず、飾り気がなく淡々としていた。もちろん顧客である私に向かって書かれたものでもない。

こんな風に長きに渡って書かれた文章というのは、間違いなくその人の人間性を表す。文章は怖い。継続的に書く文章で、普通の人が自分を偽る嘘をつくのはとても難しい。

こんな出来事にふと出くわしたとき、「稼げるブログ」とはいったいなんなんだろうか?と、考えた。

広告がベタベタ貼ってあって、SEO対策がされていて、月間PV数が多くて...もちろんそれで稼いでいるブログもたくさんあるとは思う。

だけど、たぶんブログで稼ぐ方法はそれだけじゃない。

毎月数十万といったような金額ではなく、もっともっと大きなお金を稼ぐブログというのは、案外巷に出回るテクニックとは無縁なものなのかもしれない。


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photo by @ciotan


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