逆転する世界
夜中に何気なくツイッターを見ていたら、あしざるFCののぶくんのツイートが目に留まった。あしざるFCをご存知ない方のために軽く説明すると、現役Fリーグ(フットサルリーグ)チーム広島エフ・ドゥ所属選手で構成された5人組のYouTuberユニットである。
そのあしざるFCが、なんと目標より半年以上早くチャンネル登録者10万人を達成するということで、真夜中にもかかわらずライブ配信を行っていた。思わず見に行ってしまったのだけど、深夜の高揚感もあり投げ銭してしまった。名前を呼んでもらえてちょっと嬉しかった(笑)。
結論を言うと、彼らのYouTubeチャンネルは夜中の1:00少し前くらいに無事に10万登録を達成した。率直に「すごいものを見た」と思った。
というのも、Fリーグだけでなく、Jリーグにおいてもチャンネル登録10万人を達成しているクラブは、2022年8月現在まだないからだ。
ちなみに、関東一部リーグに所属する南葛SCの登録者数は約6,000で、Jリーグのランキングでは35位に相当する。これでも関東リーグのクラブとしては健闘している方だと思っていたが、あしざるFCは本格的にチャンネル運用を始めてわずか4ヶ月でイニエスタ擁するヴィッセル神戸(9.94万)を抜いてランキング1位相当の登録者数を獲得したのだ。
ちなみに、TikTokはもっとすごいことになっていて、あしざるFC本体のフォロワー数は5.1万なのだが、リーダーののぶくんが22.8万、ダンガンくんが17.3万もいる。コメント欄を見ると、中高生を中心にファンを獲得していることが窺える。YouTubeの登録者は、おそらくTikTokからの流入も多いのだろう(コムドットと同じ流れである)。
先日お話ししたように、これからどんどんフォロワー数というのは無力化していくのだが、重要なのはこれだけのファンを獲得できるコンテンツを作る能力・ノウハウがあるということである。「Fリーグを変えたい」という彼らの思いは、おそらくさらに大きな「影響力」という武器を持つことにより、達成されるのではないかと思う。
「あしざるFC」プロジェクトはなぜ成功したのか
とりあえず、彼らが掲げた「2023年3月31日までにチャンネル登録10万人」という目標は無事達成されたので、このプロジェクトは成功したと言っていいだろう。
では、なぜ知名度も高くなくリソースも潤沢ではない彼らが成功し、認知もリソースもあるJリーグのクラブに同じことができないのか。これには2つの要因があると私は考える。
1つ目は、
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AI時代のインターネット発信の価値について考えたときに、自分が直接見聞きした「一次情報」に価値があるのではないか?と考えました。このマガジ…
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