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わたしはたんぽぽにはなれない

2024.11.13.水.晴天  書き始め  8:18
入院して、2日目の朝。
昨日ようやく、室外に行くことを許された
(コロナ検査云々で)
でも、やはりいくら好奇心旺盛な私でも
知らない土地の、知らない環境は、
ずんどこいけない。

一日ずっと同じ部屋で、1人で話している(声には出てない)ので、減っている記憶能力が、さらに減っている気がする。
昨日1日何をしていたのか、どんな夜だったか覚えていない。

が、ノートを見るにとても苦しかったようです。
泣いて、(ここで朝ごはんを食べたのが運の尽き。今は夕食後の薬を飲みました。)
泣いて泣いて鼻水が垂れて鼻が詰まって、でも外来の荷物しかないから、拭くものもなくて、
30分~1時間泣いて、やっと詰所に行く。
頓服は落ち着くものでしかなくて、眠くなる効果は無いのだろうか。とここ2日での謎をここに残す。
その後は、アルコール除菌シートで鼻をかむ。
人生初体験‼️
1:15分 寝れないので追加の薬を貰いに詰所に行ったら、看護師さんに服をほめてもらって、ぬいぐるみの、ふぉろわ(名前はまだない)を褒めてくれた。嬉しかった。
そこから2時間は寝れたようだ。

ふぉろわー殿


さて、問題はここからだ。
なんせ人が関わったから、メモをしていない。記憶だよりだ。
いこう。
起きて、4時くらい?に、詰所へ行ったら、朝のバイタルチェックが行われ、スマホもかえされた。そして、ここからインターネットインターネット。やはりインターネット工場の朝は早い。ジャムおじさんも言ってたし。(言ってない)

7時10分くらいだったかな。
指一本分の隙間しかあかない窓だと、海は見えない。私の部屋の隣に設置されているベンチからは、小さく小さく海が見えて、救いを感じた。
朝日が昇り、眩しくて。
その少しあとに、見知らぬ男性(患者さんみんな知らぬ人ではあるが)と30分話をした。
同じ籠の中にいる人なら、安心して、脳みそから直接喋ることが出来る。いろんなたわいない、いやもしかしたら、聞く人が聞いたらぎょっとするような話を半分と、本当にのどかな話半分と。
私は、これを書いている今の今まで入院してまる2日経って、看護師さんとも業務的なやり取りしか行ってもらっていないし、会話をあしらわれているのがわかって悲しい寂しいだった。
やっぱり人との会話って大切だ。
「お天道様は見てくれてる」
「本をたくさん読みなさい」
ここに、自ら入ったこと、自分の人生から逃げなかったこと肯定された気がしている。それがとてつもなく嬉しかった。
そういえばこの男性、昨日も私がホールで手書きの日記を書いていたら「勉強してるなら俺が教えてあげられる」と気を使ってくださったのだ。(看護師さんに言ってたのが聞こえた)とってもとっても優しくて、温かくて。

部屋でこうしてスマホやノート、なにかに向かっていたり、考え事という名のお喋りをしていても、心拍数が苦しくなる時がある。

ここの人たちは戻れると言う。
若いから大丈夫。という。
ちゃんと嬉しくて救われてる。

それなのに、今日もちゃんと世界から身を隠したい。


書き終わり 18:59


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