2020年11月4日

私の感情は常時ジェットコースターなのだが、今日は、特に世界有数のものくらいの規模だった。
というのも、自分の落差に加えて自分以外の人に感情をひどく揺さぶられた1日だった。

まず、悲しかったのは「お前は偽物だ」というニュアンスのものを言われたことだ。
私は本物の私のはずで、でも自分にですら嘘をついてしまうからそれを直そうと日々努力をしている。
その努力する私も私なはずなのに、私は偽物らしい。少し前にも同じことを言われたし、随分前にも同じことを言われた。理由はいつも私に病名がない事だった。病院に言っていないので当たり前ではあるのだが人に言われせればその程度のことらしい。この世の中は、「病名こそが本物でそれ以外のものは堕落である」と言う考えを持つ節がある。じゃあ、泣きながら腕を切って、錯乱状態で病院に駆け込めば限界だということが証明され、本物になれるのだろうか。別に、私が特別だとは思っていないし、病院に通うほど努力している人間では無いので、その点はどうでもいいのだが「感情が偽物だ」というのは耐えられない。必死に「私はここに本当に存在するのか」「どの私が本物なのか」「私は誰にも操作されていないと言いきれるのか」「私は私なのか」という感情から目を背けているのにその通りだと言われている気がする。悲しい。

ただ、とっても嬉しいこともあった。
徒歩10分圏内にある、私のお気に入りの古本屋さんが、参加されていた古本市にいってきた時のこと。
今年の夏季休暇の頃からとても優しいDMを何度か頂いていたのだが、今日お声がけさせて頂いた時、とても喜んでいただいたのだ。最初、本当に緊張して、声をかけさせて頂くかとても迷ったのだが、勇気を奮った自分に拍手したい。自分の存在が、ただそこにあるということだけに純粋に混じり気のない喜びを見出して頂ける、それを私が何も疑わずに受け取れる。本当に数年ぶりの体験だった。優しい言葉をいくつも頂いて、温かい世界を実感した。
地元ではない、この地ではずっと息を詰めるように生活しているが、そのお店は私にとって心温まるお店だ。そのお店が、優しいお店の方のお陰でもっともっと心休まるお店になりそうで内心とても嬉しい。

たくさん素敵な本に出逢えた。

本を好きな人がこんなにもいるのだと嬉しくなった。

「最果タヒさんの〜〜」と会話をしている人がいらして「その本良いですよね！今度出る新しい本買いますか？」と聞きたくなった。

「この作者さんの新刊オススメです」と勧めてくださった方のお陰で、また1冊読みたい本が増えた。

他の方と手が重なり、「あ、、すみません笑」と目を合わせて2人で吹き出した。(私は初対面の人と人と目を合わせる事が大の苦手なのに)

やっぱり、本を好きな人が好きだ。本が好きだ。
嫌なこともあった1日だったけど、それを差し引いても、本当に素敵な心温まる1日だった。

また、頑張ろう。