はらいたまえ。疫病除けの絵。
年度末。フリーランスだし、今のところ月刊レギュラーの締め切りがないので影響なさそうだったんだけど、やはり締め切りが重なってなんとも忙しくしている。
なのにやはり息抜きと称してSNSを見てしまったりしているのだが、不穏なウイルスの話題の中で気になるのが異形の衆や不思議な神仏のハナシ。
そんなとき、関東の家族から「角大師さん」のお札が送られてきた。画像でだけど。千葉のお寺由来で、きちんと祈祷してもらったそう。「新型コロナウイルス除け」と朱色の文字入りだ。ああこれ!前から気になっていた可愛い鬼さん。と、調べると鬼じゃなくて鬼のような形相で厄除祈祷されていた元三大師さまが由来とか。さっそく模写してアレンジした。
さっそく厄除けにどうぞと公開したら、アマビエさんも見てみたいとのありがたいリクエストが。ああ今、いろんな方が描いて増殖しているあの瓦版の。それも調べてみましたら、光るアマビエが現れて疫病が流行ったら急ぎ私の姿を写して見せよと言ったとか。
好きな映画「コンタクト」で、宇宙に行ったエリーが「ああ、私じゃなくて詩人が来ていれば良かった。この美しさは表現しきれない」的なセリフがあったけれど、これもしかり。瓦版の絵は味わい深くて大好きなんだけど、ああ、せめてもう少し絵心のある人が遭遇していれば…と思わずにはいられない。
描くにあたり、ほかに資料はないのかなと検索すると、アマビコという存在が。同種なのか、こちらも疫病除けに由来する妖怪?かみさま?らしい。それならと、お二人描いて並んでもらった。造形は資料から好みの目撃談を選んで。
というわけで、厄除け疫病除け祈願プラセボ効果二倍(当社比*)間違いなしの絵でございます。ワタシもみなさんもどうぞ元気に春を迎えましょう。
さあ、しめきり仕事に戻ろう。旅にまつわる原稿書きです。