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しかみ像。忘れぬために。

 自称と実年齢の差が広がりつつあるここ数年。体の変化と頭の中のワタクシに差異が生じて来ている。たまに鏡を見てえらい驚くのだ。

 世の中は変化の春(札幌はまだ冬の終わり)だけれど、代わり映えのないフリーランスと思っていたら、きょ年から数回慣れないラジオ出演の機会があって慌てている。番組自体は動物専門員さんにお話を聞くという、ライフワークに合ったものなのでとても楽しい。緊張しいなのでシャベリはひどい有様だけれど、取材のようになんとか話している。
 何を慌てているかというと、動画撮影。番組はコミュニティFMで電波に乗るだけでなく、ネットで公開もされている。別に映るのはいいのだが、初回の自分を見て驚愕。旅行時の写真で薄々は気づいていたが、肥えている。いや、増量は知っているけれど、角度によっては…まあ落ち込む。もちろん日々の暮らしで、窓に写ったり、美容室の鏡で知らしめられたりで、自覚はあったのだが、いつのまにか脳内が「8年前の自分」に記憶を修正してしまう。なので、いちいち「わ!太ってた」と反応してしまうのだ。
 しかもさー。写真撮るよーというのとは違って、横からのヤバい角度なんですよ。「気にしなくていいんじゃない?ありのままで」と優しく言ってくれる方もいるのだが、こればっかりは自分だけの問題。まだ受け止め切れていないの。というわけで、せめて二重顎ぽっちゃりをショートボブで隠すの術。
 3回目の放送は美容室に行ったばっかりのスタイルで出演。どこから撮られても大丈夫だぞと放送終了後、アップされた動画を見はじめて「ボクとしたことが!」と右京さんみたいな叫びが。ヘッドホン、ああヘッドホン。赤くてかわいいヘッドホンを何も考えずに装着したことで、輪郭丸見え。サイドの髪を耳にかけて付けてしまった。ああ、ぽっちゃりまるまるちゃんがしゃべってる、しあわせそうに見える……。
 次回放送は未定だけれど、次にヘッドホンを装着する機会があったら、忘れてはならぬぞ。サイドの髪の位置に気をつけるのじゃ、の思いをこめて「しかみ像」を描いておいた。

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