Arduino Uno R4はデバッグしづらい件
Arduino Uno R3と違い、R4のマイコンはルネサス製のRA4M1というRAファミリのミドルレンジの製品が搭載されている。
スペックは動作周波数が48MHz, フラッシュメモリは256KB, SRAMは32KBのCortex-M4となります。
R3とマイコンが異なる影響でいくつかのライブラリでは互換性がなく、使用できません。
例えばFirmataが使用できなくなっています。
他に使用できないライブラリは以下でざっくり確認できます。
GitHub - arduino/uno-r4-library-compatibility
ArduinoIDEではルネサス製のマイコンを使用したボードでRL78/G23も存在し、RL78/G23ではFirmataライブラリに使用が可能です。RTK7RLG230CLG000BJ - RL78/G23-64p Fast Prototyping Board (RL78/G23-64p FPB) | Renesas ルネサス
今回はArduino Uno R4ではデバッグしづらいので、e2studioで使用できるRA4M1を搭載した評価ボードがあるか探しました。
以下の評価キットを購入することで開発を進めやすくなります。
ArduinoUnoR4だと手軽にマイコンの制御を学べますが、できないことも多いので、ある程度触ったら評価キットを購入して触るのがいいです。
EK-RA4M1 - RA4M1 MCUグループ評価キット | Renesas ルネサス
評価キットを使用する際はユーザーズマニュアルにある程度の情報が記載されています。
EK-RA4M1 v1 ユーザーズマニュアル (renesas.com)
評価キットの値段はだいたいどのサイトでも40ドル前後で6600円程度でした。
RL78/G23のほうがスペックがやや劣っているので安価なボードとなります。
RTK7EKA4M1S00001BU ルネサスエレクトロニクス |マウザージャパン (mouser.jp)
Arduino Uno R4を触って、もっと複雑なマイコン制御をしたくなったらEKRA4M1を買いましょう。
できるだけ値段を抑えたい場合やRAマイコン以外のルネサス製マイコンを触ってみたいときはRL78/G23のFPBがおすすめとなります。
また時間がある際にe2studioでの開発手法も挙げていこうかと思います。
使用方法についてはまずは公式サイトにあるクイックスタートガイドが役に立ちます。
https://www.renesas.com/ja/document/qsg/956286?r=1168071