【LGBTQ】G7、共同声明、ジェンダー平等にLGBTQIA+を明記。
G7広島サミット(主要国首脳会議)が終わり、共同声明が出された。
「我々は、あらゆる多様性をもつ女性及び女児、そしてLGBTQIA+の人々の政治、経済、教育及びその他社会のあらゆる分野への完全かつ平等で意義ある参加を確保し、全ての政策分野に一貫してジェンダー平等を主流化させるため、社会のあらゆる層と共に協働していくことに努める。」
(出典:G7広島首脳コミュニケ(仮訳)、外務省HP)
これは共同声明の「ジェンダー」42から抜粋したものだ。ジェンダー平等の中にLGBTQなどの性的マイノリティが含まれることが確認できる。
アジェンダ2030(SDGs)では、ジェンダー平等の中でLGBTQに言及していない。
SDGsを語る中でジェンダー平等について発話する際は、国連のアジェンダ2030(SDGs)を根拠に、ジェンダー平等にLGBTQを含めない(言及していないため)とすることも可能だろう。
だが、日本はG7首脳として、前述の共同声明を出している。LGBTQをジェンダー平等に含める考えを示したことで、日本のジェンダー平等はLGBTQを含めることをここで確認しておく。
LGBTQの権利保護・推進を考える上で、こうした事実を知っておくことは重要だ。
G7首脳の共同声明(「ジェンダー」42)に、「LGBTQIA+の人々の人権と基本的自由に対するあらゆる侵害を強く非難する。」とある。SDGsにおいて、ジェンダー平等にLGBTQを含めないとする場合、これを根拠に含めるべきであり、含めない側に非があると主張することができる。
ジェンダー平等として体系的にLGBTQについて社会が取り組むことが望ましいが、それぞれ具体的なアプローチが異なる点は確認が必要だろう。