〈episode 2〉原作クラッシャー
朝から色んなところでニュースになっていて、SNSでも強い言葉で溢れている。
企画をたて映像化をしたいと願う身として、
原作者の方、ライターの方の言葉を見て、かなり苦しい気持ちになったなぁ。
まず、共通しているのは、この煮え切らない世界に伝えたいことや見てほしいもの、誰かがこの作品を見て、笑ったり、泣いたり、自分が会ったこともない人に向けて、死にそうな思いをしながら、面白いを突き詰める。
エンターテインメント業界って華やかな一面がある一方で、ほとんどが孤独で様々な現実にぶつかって、人を信用できなくなる一般的とは少し解離したところにあると思う。
原作クラッシャーって言葉が悪いけど私は漫画や小説を原作として映像化する際は、原作者に出版社に最大のリスペクトを持った上で、私は、
映画やドラマにする上で原作から変えるべきところはあると思います。
それは原作となる漫画や小説と映像となる映画やドラマは全く別のエンターテインメントと思っているからです。
もちろん、邪険に扱っていいものは1つだってない。
企画者は面白い!映画にしたい!と思った気持ちや感情をたくさんの人に伝えたい!面白いものを伝えたい!って気持ちを様々な人とコミュニケーションをとって、対話をしていく必要があると思います。
会社の意向に背くようなジャッジをくださないといけない瞬間だってあると思います。
だから原作のあるものを映像化する際は、自分が自分のちっぽけな一生を全てかける気持ちで向き合わなくちゃいけない。自分の立場を失ったり、会社をやめる覚悟で。
人の心血注いで産み出されたものを安易なお金儲けにしてはいけないし、自分が面白いと思わないものを世に出してはいけない。
こんな綺麗事が必ずまかり通るわけないって言われて不器用だと思われても、変わらずにいたいな、私は。
世の中には面白い漫画や小説が信じられないくらいある。
私もこの本を映画化したいってものがある。
その本に真正面から向き合うと自分の考えが変わってくる。
人を好きになるってなんだろう…? 何で好きになるんだろう。
当たり前に思っていたことや抱いていたことを改めて考えるって結構辛い。
面白いを探すのって大変だ。
でも面白いことをしたいって思うから、
その辛いを何とかやっていく。
頑張りましょ。