子どもを守るために自分を守る必要があるのではと考え始めた話
子どもに向き合っている以上、「つば」「鼻水」「鼻くそ」からは逃れられません。
「これで電車に乗って帰るんですけど……」と思うようなありさまになることも日常茶飯事です。
それはそれで、まあ、ある程度こちら(大人もとい職員)に手を出してくる分には受け止めるよ、というスタンスで今まできたのですが、ちょっと待てよ。と思う場面が出てきたので、忘れないように、またこれからも少し考えるためのメモでございます。
爪を立てられたり、噛まれたり、引っ張られたり殴られたり蹴られたり。
好きで手を出す子どもはいません。
好きで相手を傷つけてやろうと思う子どももいません。
「手を出すことで反応がもらえる、かまってもらえる」が動機であったとしても、根底は傷つけたいと思っているわけでもありません。
同時に、自分の子どもが誰かを傷つけたと知ったとき、喜ぶ保護者はいません。
子どもを見守る立場の職員は、自分が傷を負ってでも止める、受け止めるという姿勢が少なからずあると思います。
それでも、「ああもう、またいつものが始まったのね。これで落ち着くのならばいいわよ」など思い、受け止め続けることだけが解決では決してないのです。
子どもを預かる側の仕事は、まずなによりも子どもの安全です。
そして、家庭や学校以外での表情や行動を引き出して、ご家庭にフィードバックすることも大事な仕事のひとつです。
起こったことを起こった通りに伝えることも大切ですが、起こったことをただそのままくり返していてはなにも変わりません。
というわけで心がけたいこととして
・問題や課題の行動が起きたタイミングに注目する
・その前に起きていたエピソードを振り返る
・何度もくり返すようであれば、共通点を探す
・それが起こらなかった日があれば、なにが違うのかを探す
・その日いちにちのタイムスケジュールを確認し、無理や我慢がたまっていないかを検討する
ということを忘れずにいきたいです。
いやあ、さすがに腕に歯型がついたままで「今日もありがとうございました~」と見送られても、お母さん全然嬉しくないですやん……。
予防できるところはこちらも予防していこうという話でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?