香港での滞在有効期限が切れるまで8日
6月30日は悲しい日だった。中国共産党がNational Security Law、香港国家安全維持法を7月1日から施行すると決定したからだ。7月1日から、中国政府への批判は罪となる。おまけに中国に転送され無期懲役の終身刑だ。中国では人権というコンセプトは無いし、刑務所では拷問、レイプ、生きている間に臓器採取、人体実験、と何でもありである。罪かどうかの解釈は中国政府がするし、起訴されても不当だと裁判で闘う事も出来ない。というもこれは香港人にだけで無く、外国人にも、香港を訪問しているだけの人にも当てはまる。ゲシュタポの様な秘密警察も(既に配置されていたともっぱらの噂だったが)香港で中国政府を批判する人を取締る為に正式に配置される。
こんな酷い事がこんなに素晴らしい場所に起きるなんて信じがたいが、これが中国共産党なのだ。どんなに素晴らしい場所であっても、政府を批判する運動は徹底的に弾圧し、懲らしめてそういった分子が次に現れない様にする。恐怖政治だ。それと同時に、子供達は学校の教育で洗脳して中国に対する愛国心を育て、政府を批判する芽を摘む。
香港はこれからどうなってしまうのだろう。自分の仲間だけでなく、香港に住んでいる大多数の人達、親中派で無い人達が心配だ。
さて、国家安全維持法以外では、この日も午前に離島にハイキング、午後はストリームトレッキングと香港を離れる前の最後のハイキングを楽しんだ。皆でディナーを食べて御馳走になった後、別れ際に、以前の日記で書いた、少し気になっていた素敵な人とお別れのハグもした。又幸せな思い出が一つ増えた。