二十歳の君へ

23までには俺が望んでる景色を見てたいなー。 俺の中で、自分の好きなことしていいかな。俺の成すまま生きていいかな。ってラインが大体22歳なんですよ。そこまでに俺が納得いく位置まで行けてないなら、自分の中で何かを諦めて目的をとりに行かないとなって思ってて。
(中略)
ただ次のターニングポイントは22歳。この目標は滅多に口に出すべきじゃないから言わないですけど、俺の中ではそこがレッドラインかなって。

猪狩蒼弥二十歳伝記より

これを読んで懐かしいと思う人もピンと来ない人も多くいるんだろうな。私はこの2年間ずっとこの言葉が頭の片隅にありました。自分の中で魚の小骨のようにずっと引っかかる言葉。ある意味呪いのようなものです。これまで猪狩くんは自分がここって決めたラインに自分の活動軸を合わせて行動していました。そのお話は二十歳になって最初のブログで教えてくれました。
ここ2年、この文章を忘れたことは一度もありません。 21歳になって、あの頃の猪狩くんと決定的に何か変わってしまったことも強く覚えています。些細な変化だしあの頃の私は正直見て見ぬ振りをしてしまっていました。今思えば、全部繋がってたのかな。ともかく猪狩くんが話したレッドラインは今日22歳を迎えたことによってまた一歩近づきました。もしかしたら22歳を迎えた瞬間に猪狩くんは変わってしまうのかもしれません。猪狩くんは一度決めたら意見を変えないタイプの人間なのでこれから先もこのレッドラインが変わることはないと思います。私のこの一言が猪狩くん本人に届くのかも分かりませんがもし読んでいたら、猪狩くんは十分すぎるほど頑張ったよ。猪狩くんが変わらないと変化しないような現状は無いよ。そのままの猪狩くんが大好きで、大切で、信じたい存在なので、永遠じゃなくてもいいから、今だけは私の前にいてほしい。これからの猪狩くんに明るい未来が待っていますように。いなくなった優斗のため、私たちファンのためではなく、自分のために生きてください。

ここから先の文章は完全に私のエゴになるし独りよがりな身勝手な文章かもしれません。でも、私はこれを残さないと次に進むことができないので書きます。
猪狩蒼弥くん、君の望んだ景色を、君の成し遂げたかったことをまだ叶えられていなくてごめん。私たちが現状に胡座をかいてしまったせいで、最悪の事態を引き起こしてしまってごめん。絶対に、後一歩手を伸ばせば届くところまで来ていたのに、私たちがみんなの背中を押す追い風になれなくてごめん。力になりたかった。HiHi Jetsのために出来ること全部してきたつもりだった。つもりだった。つもりじゃなくて、全力を尽くせばよかった。冠番組ももらえて、ラジオもあって、メディア露出も比じゃないくらい増えて、もうこれ以上私たちがするべきことが分からなかった。BINGOで感じた小さな違和感に気づけなかった。優斗を始めとしたHiHiがインスタライブを熱望したのも、猪狩くんが少し泣きながらこれが本当に最後の曲だよ!って言ったのも全部ここに繋がってたなんて気づけなかった。明らかに何か違うHiHiに気づきたくなかったのかもしれないね。
猪狩くんは誰にも言わずに抱え込んでしまうしそれをぶち壊して支えになってくれる優斗がいなくなって、これからどうしていいか分からないよね。猪狩くんが全部抱え込む必要は何もないんだよ。FC動画で1人暗い顔をしていた猪狩くん。空気を明るくするためにいつも通りでいようとする猪狩くん。私たちの納得する答えを1人で探そうとする猪狩くん。私は大好きな君のそんな顔を見たかったんじゃない。みんなでデビューして泣き崩れちゃうようなあどけない少年の君を見ていたかった。もう永遠に叶うことのない願いなのが辛くて悔しくて悲しいです。
猪狩くんは人一倍優斗に対しての想いが強くて、優斗がいてHiHiは完成するんだと思っているんだろうなという気持ちが見え隠れしていたので今回の件によってどう変わってしまうのか不安で仕方ないです。それでも、私は猪狩くんがした選択を否定するつもりはないし、どんな道を選んでも応援します。でも私はHiHi Jetsの追い風になりたかった。あの日、猪狩くんが決意に溢れた表情で話してくれた追い風になれていたつもりだった。出来ることなら5人でずっと活動して伝説のグループになってほしかった。解体されて伝説のグループになるのは許せないので絶対に4人でHiHi Jetsを続けてください。デビューして国立に立って4人で泣きながら「あいつがこの景色見れてないの悔しいなー」って怒ってください。それまでは、HiHi Jetsでいて。