見出し画像

『続ける思考』その6、1日5分の読書が、やがて「徳川家康全26巻」を読むことができてしまうかもしれない。

『続ける思考』を読んで、思い出したことがあります。
10年ほど前まで古本屋をやっていました。
1人でやっていたので、トイレに入るときに少し困りました。小の時は速攻でささっとすませます。
しかし、大きい方のときは、一旦入り口の自動ドアの電源を切り鍵を閉めます。この時にトイレに一番近い棚にあった文庫本を1冊持って中に入ります。約5分ぐらい。5分間、読書の空間でした。
この時に立原正秋さんの『冬の旅』と言う文庫がありました。600ページを超える長編でした。これを1日1回トイレの5分間で読むことをしていました。確か8ヶ月位で読み終えた記憶があります。この小説は新聞に連載されていたものでした。ですから、1日1日の区切りが文庫本の中にも入っていました。その区切りの良さが少しずつ前に進んでいる感じがして、気分的に助けられていたような気がします。

同じように、新聞小説だったもので、大長編小説、徳川家康というのがあります。これは講談社文庫で後に全26 巻、一冊あたり400ページ位ありました。これは4ヶ月で読むことができました。(東京から地方転勤を言い渡され、毎日1人の時間が5時間以上もあったため暇で暇でしょうがなかったので本を読むしかなかった。その結果読めてしまったと言うこともあります)


『続ける思考』の中で、著者が以下のようなことを提案しています。
《例えば明日から毎日読書をしようとする。これを具体的に小さく考える。「毎日10ページ読むぞ!」これなら小さい。けれどそれでも気が重く感じる・・・・・かもしれない。
それなら毎朝、「本を手に取ってページを開くだけはやる!」
これなら1秒で終わる。このぐらい小さく刻んでもいい。》

とても良い提案だと思いました。実際に本を開いてしまえば、大体人は1ページぐらいは読んでしまうものです。1ページ読むと2ページ3ページ読めてしまう時もあります。それを毎日毎日繰り返していくと。おそらくは1日5分以上は読めるようになる。やがて15分、30分と読むことが可能になっていくと思います。

要は毎日本を開くと言う習慣が身につけば、いずれはだんだん長く読めるようになっていくと思います。
その良い例が先に挙げた600ページの文庫本を読めたり、全26巻を読めてしまったりすることにつながるのではないでしょうか。

自分の経験としてありましたので、一応書いてみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?